OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

アッコルドーネ@王子ホール

2010年06月04日 | 趣味(読書・洋裁・音楽・映画)
イタリアの古楽アンサンブル「アッコルドーネ」のコンサート。
2008年に聞いた時に、すご~くよかったので、ぜひもう一度と、勇んで出かけた。

プログラムはこんな感じ。

フラ・ディアーヴォロ

ナポリ王国の街々で奏でられていた音楽。
父から子へ口伝えに受け継がれた、ある世界のメッセージ、
南イタリアで密かに守られてきた真正な伝承の声。
魔術とも薬ともなった歌と音。

作曲者不詳/G.デ・ヴィットーリオ:単声のストルネッロ ~プーリア地方の伝承歌詞より
作曲者不詳/G.デ・ヴィットーリオ:激しく鳴らせ ~プーリア地方の伝承舞踊
作曲者不詳:いのちなくして 歌詞:フランチェスコ・スピネッロ(15世紀)
作曲者不詳/クラウディオ・デ・ヴィットーリオ(1959~):ばらの道
                                 ~バジリカータ地方の伝承歌謡
マウロ・ドゥランテ(1984~):カラタランタ(即興演奏)
作曲者不詳:モンテヴェルジネのための歌 ~ナポリに伝わる儀式のタンムルリアータ
作曲者不詳/M.ビーズリー:ル・パッサリエッロ ~アプーリア地方の伝承歌謡
作曲者不詳/G.デ・ヴィットーリオ:この胸は愛のチェンバロになった
                     ~アプーリア地方の伝承歌謡
マルコ・ビーズリー:タランテッラ、、
            ~ナポリの伝承歌謡の断片をもとに再構成した
作曲者不詳/G.デ・ヴィットーリオ:フロンニ・ダリア ~アプーリア地方の伝承歌謡
作曲者不詳:カルピーノ娘 ~プーリア地方の伝承歌謡
作曲者不詳:高らかに打ち鳴らせ
        ~カラーブリア地方に伝わるルッフォ枢機卿の軍隊の歌(1799年)
作曲者不詳/G.デ・ヴィットーリオ:馬車引きの歌 ~カラーブリア地方の伝承歌謡

と、プログラムではこんなふうになっているけれど、ボーカルのビーズリーさんの体調がよくないらしく(寒かったり、暑かったりでベストコンディションじゃあないって言っていたような…)、プログラムの変更があったらしい。

【前半追加曲】 Athanasius Kircher (17C): Compendium Talantulae
【後半追加曲】 Pietro Paolo Borrano (16C): Pavana
【アンコール】  Traditional Apulia: Pizzica

となっているけど、多分削った曲があったんだと思う。
(一つ一つの曲を知らないから、いかんとも言い難いのよね!)

前回よりも、ビーズリーさんの声に迫力がなかったけれど、声の艶は素晴らしい。
弦のおじさん3人もなかなかいい味。

そして、今日の初めては、タンバリンの独奏!
プログラムに拠れば、「フレームドラム」となっているけれど、ちょっと大きめなタンバリン。
タンバリンて、パンパン・ジャラジャラしかないと思っていたけれど、いやぁすごかった。
マウロさんというこのタンバリンのお兄さんは、とても多彩で、調子の悪いビーズリーさんをアシスト、思いっきり活躍。
アンコールでは、バイオリンを弾き、同時に歌ってのけるという技も披露。
いやいや、すごかったわ~!

2時間もあっという間に過ぎたコンサート。
なかなか聞くチャンスのない、(宗教曲じゃない)古楽。
またチャンスがあれば、ぜひとも聞きたいと思う。