OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

千駄木イタリアン

2012年02月29日 | お友達

数日前のことだけれど、友人に付き合って、千駄木方面に遠征。

いつも、どこでランチをしようか迷うので、今回は事前にチェック。

 

千駄木駅から5分ほどの所に素敵なイタリアンレストランを見つけた。

「千駄木 露地」

 

 

これがお店のカード。

場所が千駄木なので、こんな森の中にあるというわけではないけれど、交通量の多い道路に面しているとは思えない、静かで居心地の良い空間。

リーズナブルで美味しい料理。

 

なかなかめっけもんのお店でした。

千駄木行きの多い我がグループ。

きっと再訪すること間違いなしです。


雪の日の子守り

2012年02月29日 | 家族の話題

以前から、「たまには子守りをしてあげるから、夫婦二人で外出していいよ」と、次男夫婦と約束していた。

なかなかお互いのスケジュールが合う時がなく延び延びになっていたのだが、2週間程前に、「29日はどう?」とメールをもらい、「いいよ!」と、子守りの日程が決まった。

 

ところが、今朝は未明からの降雪。

多摩地区にある我が家は、朝には一面の銀世界。

えっ~!こんな日に外出?

次男に連絡をしてみたが、「来られるんなら、今日が都合いいんだけど」という。

じゃあ、行かないわけにもいかないか…。

 

ニュースでは「通常運行」といっていた電車が、ベタ遅れ。

30分で着く新宿に、一時間半近くかかった(その間立ちっぱなし!)

その後は座れたけれど、約束の時間よりも大幅に遅れて次男の家に到着。

あぁ~、疲れた~!

 

とはいえ、そんな弱音を言ってもいられない。

次男夫婦をランチに送り出す。

子育て中だから、夫婦二人の外出、ちょっと贅沢なフレンチレストランのランチは楽しみだったのだろう。

お嫁さんのmikちゃんは、きれいにおしゃれして、いそいそと楽しそうに出かけた。

 

「いってきま~す!とか、バイバイ!とかって言っちゃダメよ。そうっと出て行ってね。」

虫太郎が遊んでいる間に、二人はそうっと出ていってくれた。

おかげで、虫太郎は後追いもせず、終始機嫌良く、アクティブに過ごした。

今日、子守り用に持参したのは、和光堂のウエハースとひじきセンベイ、それから電池で動く縫いぐるみの犬(シッポを振りながらジーコジーコと動きワンワンワンと鳴く、昔からあるもの)。

大成功!

 

部屋の隅のコンセントをイタズラしようとした時には、犬のスイッチを入れる。

ワンワンワンの声を聞くや、全速力でハイハイし、犬をむんずと捕まえる。

これを何度も繰り返して、イタズラを阻止した。

ウエハースやふわふわのおせんべいは初体験だったらしいが、手でもって口に運び、カリッと歯茎で齧りながら食べるのはとても楽しかったらしく、もっともっとと催促。

ご機嫌が悪くて困るという場面なしに、7時間を乗り切った。

(その間、1時間ほどお昼寝をしてくれたので、私も休憩できたし)

 

次男夫婦が機嫌良く帰ってきて、虫太郎を無事引き渡せたので、一安心。

こんなに楽しい子守りなら、いつでも引き受けるよ~と、心から言えた。

いないないばぁ~をしたり、あんよの練習したり、色んなお歌を歌ったり…、楽しかったよ~。

そして、眠くなるとペタッとほっぺをくっつけてくるあの愛らしさ。

おばあちゃんには堪えられない魅力です。

 

帰りがけに、「お土産だよ」と、渡してくれたのがこれ。

 

 

ピエール・エルメのマカロンです。

自分じゃあ買えない、高級菓子。

息子と嫁に感謝!

 

 

帰宅して、早速これをいただきました。

ピスタチオ味のマカロンです。

おいしかった~!


お雛様

2012年02月23日 | 季節の話題

2月もいよいよ終わり。

お雛様の季節。

 

今年は娘が嫁に行くというので、なんとなくお雛様の顔を見ても、例年とは違う思いがある。

新しいと思っていたこのお雛様も、いつのまにかもう20数年が経つんだなぁ。

長かった子育てもいよいよ終わり。

ありがたいけれど、ちょっと寂しいものですね。

 

これが娘の木目込みの親王雛。

 

 

結婚直前に買った奈良の一刀彫り。

 

 

これはもうそろそろ60年になんなんとする私のお雛様。

立派なアンティーク?

 

 

娘が生まれた年に、お茶の先生がハマグリとシジミで作ってくださったお雛様。

お夕飯に食べた貝で作ったとおっしゃっていたけれど、この貝殻たちはゴミ箱に行かず、毎年我が家の雛祭りを賑わしてくれている。

不思議なご縁ですね。

 

 

これもミニ雛。

 

 

椿の上でひしと抱き合う一刀彫りのお雛様。

玄関に飾っておいたのに、先日、ふと見ると椿の花しかない。

えっ?駆け落ち?

あわてて探したら、玄関の隅で抱き合っているところ(?)を発見。

いつも仲良しの二人です。

 

 

OT園に飾っているガラス製のお雛様。

母がOT園に入居した年に購入した。

これも去年は行方不明で、母の部屋のどこを探しても見つからなかった。

でも、今年は早々と棚にお出まし。

母はこれをどこに仕舞い、どこから出してきたんだろうか…?

 

 

古いお雛様の多い中で、この二人は今年の新顔。

だって、OT園の部屋に飾るお雛様がないと思ったから、買ってきたんだけど。

今、母の部屋には二組のお雛様が、澄まして座っています。

 

以上、雛祭りを前に、恒例のお雛様紹介でした。

「お雛様を見に来てって伝えてね」と、娘のフィアンセを誘っておいた。

彼は見に来て、娘の歴史を感じてくれるかな…。


紅梅

2012年02月22日 | 季節の話題

実家の庭の紅梅が咲いた。

いつもなら1月に入るや咲き始めるのだが、今年の乾燥と寒さの影響で、やっと満開に。

亡き父の思い出の花。

 

 

せっかくなので、大きな枝をチョキンとやって、家に持ち帰った。

 

 

お雛様の横に飾ると、とてもJapaneseで、素敵です。

この梅、香りも強い。

馥郁たる香りというのはこんな匂いなのかな…。

 

寅屋の羊羹に「夜の梅」というのがある。

こしあんの羊羹の中に、いく粒かの大納言を忍ばせてあり、黒い切り口に大納言の粒が見えるのを、闇夜に浮かぶ白梅にたとえてあるのだという。(今日の「ちいさんぽ」でそう言ってた!)

私は、「夜の梅」と聞くと、梅の香を思う。

暗い夜道に、ふうっと梅の香りが漂って、「あぁ、梅が咲いているんだなぁ」と足を止める。

こんな光景がうかんで来ませんか?

 

 


ウサギ作り

2012年02月21日 | お友達

月に一度の同級生とのお集まり。

今日は、縫いぐるみのウサギちゃん作り。

 

 

こんなふうに頭を寄せ合って、熱心に手を動かす。

もちろん、おしゃべりもしているので、口もなかなか忙しい。

 

出来上がったのは、4匹のウサギ。

 

 

もう少し近くで見ると、こんな感じです。

 

 

それぞれ好きな色柄の生地を選び、好きな色のリボンを結んで。

 

実はこの記念撮影の際も大騒ぎ。

「うちの子がかわいく写るように」と、それぞれのママ達が工夫してポージング。

一番左の子は、耳をピンと上げて誇らしげ。

ピンクの子は、きれいに耳を下におろしておすまし。

 

集まった友人達は、それぞれのウサギを大事にお家に連れて帰りました。


ハンガリー語友の会?

2012年02月20日 | マジャル語

ハンガリー語って、本当に学んでいる人が少ない。

だから、ハンガリー語を勉強しているっていうだけで、ちょっと仲間意識が生まれたりする…。

 

そんな不思議で素敵な集まりが、ハンガリー大使館のご好意で開かれた。

Farsang(謝肉祭)のパーティと称して、ハンガリー大使館に読んでくださったのだ。

 

 

「せっかくハンガリー語を覚えたのに、使う場がないので忘れちゃいそう!」

「ハンガリーでの留学生活が楽しかった!また行きたいけど、仕事が忙しく、行けない!」

「ハンガリーに派遣されたときが懐かしい。当時の仲間と会って、ハンガリー語で話したい!」

「これから留学を考えている。いろいろ不安で、先輩にいろいろ聞きたい!」

「将来のため一生懸命にハンガリー語を学んでいるが、上達しない!」

「ハンガリーの最新情報が知りたい。」

 

そんな方を全国から「ハンガリーの土地」である大使館に招いて、定期的に集まる機会を設けて、ハンガリーの雰囲気をたっぷりと提供したいと思います。今回は初めての試みですが、ハンガリーのFARSANGの時期に合わせて、楽しく過ごす会にしたいと思います。


上記が、お誘いのメールの文面。

英語やフランス語じゃああり得ないでしょう?

有りがたいことです。

 

もちろん、るんるんと参加してきました。

 

まず大使のご挨拶。

クイズ大会で楽しんだ後、こんなご馳走を食べた。

(料理教室の先生、ビクトルさんのお料理だから、美味しくないはずがない!)

 

 

 

 

これは、冷たいお料理、つまりオードブル系。

 

温かい料理も数種類供されていたけれど、人だかりで撮影不能。

でも、美味しかったです。



デザートは、カーニバル(謝肉祭)のお菓子、ドーナッツ(Fa'nk)。

まだ温かいのを、パクッ!

ウ~ン、美味しい!


お腹が一杯になった後は、ハンガリーダンスも。



もちろん、色んな方とたくさんお話しをするチャンスもあって、すごく楽しい夜でした。



そして、これは帰りにいただいたお土産。


何度も言うようですが、これはハンガリー語だからこそです。

英語やフランス語では、決してない。

ホント、ハンガリー語やってて良かったわ~!



誘惑に負けた

2012年02月17日 | 料理

日曜日にハンガリー風ドーナッツを実習して、その後、どうしてもあのドーナッツが食べたくて仕方がない。

太るなぁ…。

やめた方がいいなぁ。

とは思うんだけど、やっぱり食べた~い!

 

ちょうど娘が家でお昼を食べる日だったので、意を決して作ることに決めた。

 

 

こちらが、ハンガリー料理教室で習ったドーナッツ。

手前の丸くないのは、型抜きをした後の端っこです。

これに、自家製アンズジャムを付けて食べた。

Finom!(ハンガリー語でおいしいといってます)

 

 

甘いドーナッツだけでは、お昼ご飯にならないので、同じ生地でちょっと塩味のものも。

餃子っぽい格好のは、キーマカレー風の具(残り物の挽肉とタマネギ・ニンジン・セロリのみじん切りを炒め、カレールウで味付け)を来るんだもの。

左上の丸いのは、チーズを包み込んだ。

こちらは油で揚げず、オーブンで焼いた。

ドーナッツ生地でも、調理パンとして十分に美味しくできました。

 

小麦粉500gで生地を作り、ほぼ3人で食べきってしまった…。

おぉこわ~!

おいしく食べられるのは、健康の証拠。

いいことだとは思うんだけど、太るのは怖い~!

 

 


7年が経ちました…

2012年02月16日 | 母のこと

母が事故にあったのは、2004年7月のこと。

その後、7ヶ月の入院加療を経て、終の棲家と考えて現在のOT園に移った。

 

「そろそろ退院できるように、転院先を探して下さい」と医師から告げられた時、リハビリをしながら褥瘡も治し、そして精神的にも安定の出来るところ。

出来れば、私が通いやすいところで。

そんなふうに考えて、あちこちに電話をした。

病院の相談窓口に紹介してもらった病院、友人からのクチコミ、知り合いの医師からの紹介…。

近所の老人病院などにも片っ端から電話して、少しでも良さそうなところは見学にも出かけた。

でも、良いと思えるところはなかった。

 

そんな時にうちのポストに入っていたOT園の入居案内。

うちのすぐ近所だし、病院ではないけれど、症状が落ち着いたら、最終的にはこんな所も良いかもと思って、見学に出かけた。

ちょうど開所したところだったので、空き室はたくさんあった。

そして、そのためなのか、営業の方はとても親切。

母の状態が悪い(足の複雑骨折はまだ完全に治っていない、10cmくらいの褥瘡が背中にある、かなりひどい不穏の状態etc.)ことも承知の上で、すべて応相談で対応してくれるという。

 

病院で相談したら、とくに病院でなくても過ごすことが出来るという。

(今になって考えると、これはけっこう病院側の無責任な対応だったと思う。難しい患者だから、追い出せる先があるなら早めが良い、その後困ればどこか他に病院を探すだろう…みたいな)

褥瘡の消毒の仕方や、足のギブスなどなど、退院に必要な引き継ぎを病院とOT園に頼んで、とにかく強行退院した。

 

ちょうどバレンタインデーの日。

母にもバレンタインのチョコレートを買ったのを良く覚えている。

 

病院からの1時間ほどの道中は、針のむしろだったなぁ。

寝台タクシーを頼んで、寝かせての移動。

道路に起伏があり、車が揺れる度に、「痛い!」「どうにかして!」と母が怒鳴る。

道路工事で舗装がはがされている所などは、「痛いでしょ!」「ちゃんと運転しなさい!」「痛いっていってるのがわからないの!」

弟と二人、「もう少しだから」「もうちょっと我慢ね!」と慰めたり、「それだけ大きい声で怒鳴れるんなら、元気だね~」と冷やかしたり、ヘトヘトになった。

 

入居後も、しばらくは落ち着かない。

「早く家に帰りたい」の一点張り。

「こんな所にだまして連れてきて」「親を捨てた」「親不孝者」

会う度にののしられ、OT園に行く足取りの重かったこと。

それでも、放っては置けなくて、週に5~6回も通い、半日くらいをOT園で過ごすこともあった。

 

と、そんなこんなの日が今では嘘のよう。

少しずつ気持ちも落ち着き、体も良くなって、今に至る。

この頃は、「ここはいいところだよ」「体が良くなって、本当に良かった」等の言葉を煩瑣に聞く。

 

7年の間には、最愛の息子に先を越されるという大事件もあった。

でも、幸いにも母は蚊帳の外。

いまだに弟の不在に気付いているのか、いないのか(たぶん気付いてないのだと思う)。

 

入居から丸7年。

入居当時は、こんなに元気になるとも、長く生きることが出来るとも、思えなかった。(医師からも、けっこう悲観的な話ししか聞かなかったし)

8年目も、ますます元気で過ごせそう。

良かった、良かった。

 

事故に遭わなければ、きっと今でもアクティブなはつらつとした母だっただろう。

惜しかったなぁ…と、時々思う。

でも、たらればの話は仕方がない。

今の母の生活を、少しでも快適に、楽しいことをたくさん見つけてあげるよう努力しよう。

 

最後に先日の母の様子を。

OT園に行き、エレベーターから降りたら、母の怒鳴り声が聞こえる。

よく見ると、不穏状態で大きな声を出している入居者さんに向かって、「うるさいわよ!」と怒鳴り返しているのだ。

私を見つけると、「あぁ、よかった。これで部屋に行けるわ。ここうるさくて」という。

「そうねぇ、怒鳴ってる人が二人もいたものね」

「アラ、うるさいのは一人だけよ」と、母。

「そう?なんだかもう一人大きな声が聞こえてたけど」

母は不思議そうに、「一人しかいなかったと思ったけどねぇ」といいながら、はたと気付いて、「私の事?」

 

あまり大きい声とか出さない方が良いよ。

イヤだと思った時は、お部屋に帰るとか、一階にいって気分転換するとかすれば良いんじゃない。

そんなふうにアドバイスをする私に、母はニヤッと笑って、「たまには大きい声張り上げて人を怒鳴るのもいいモンよ。ストレス解消だわよ」と、のたまう。

完敗です!

ああ言えばこういう。

老獪な母にはかないません!


望月哲也 Wanderer vol.3@王子ホール

2012年02月15日 | 趣味(読書・洋裁・音楽・映画)

昨日はバレンタインデー。

生まれて50数年、私は昨夜、最もすばらしい、愛に満ちたバレンタインの夜を過ごした。

もうもう目がハート、心臓は鼓動を早め、大きなため息をもらす…という、うっとり状態。

久しぶりに恋する乙女の気分を思い出した。

 

ロマンチックな夜を演出してくれたのは、この方。

 

 

テノール歌手の望月哲也さん。

 

この方の王子ホールでのシリーズ「Wanderer」は3回目。

水車小屋の娘に始まって、二回目もシュトラウスのリート(たぶん)、そして今回はベートーベンとシューベルトのリート。

…だけではなく、二部はフランスオペラのアリア。

副題が「愛への憧れ」、すべての歌が愛をテーマに歌われた。

 

プログラムはこんな感じ。

望月哲也(テノール)
河原忠之(ピアノ)

ベートーヴェン: アデライーデ Op.46(素敵な歌!美しい表現!)
       :連作歌曲集 「遥かなる恋人に」 Op.98
       :遠くからの歌 WoO.137
       :きみを愛する WoO.123(高校の時音楽の時間に歌ったこの歌、こんなに切なく端正に表現できるのね!)

シューベルト:「ゲーテ歌曲集」 より
       野ばら D257/憧れやまぬ恋 D138/
       恋しい人のそばに D162/秘密 D719/
       最初の喪失 D226/月に寄せて D259/
       ガニュメート D544

********** 休憩 **********

<フランスオペラにおける愛のかたち>

~恋の芽生えと愛への昇華~
グノー:「ファウスト」より この清らかな住まい
~恋焦がれる青年の愛~
グノー:「ロメオとジュリエット」より 太陽よ、のぼれ
~忘れがたき愛~
ビゼー:「真珠採り」より 耳に残るはきみの歌声これ、よかった!今まで別の方のをCDで聞いてたけど、ぜんぜん違う!)
~拒絶されし愛~
ビゼー:「カルメン」より おまえが投げたこの花を(花の歌)(切ない!)
~喪われし愛(訣れ)~
グルック:「オルフェとエウリディース」より
     エウリディースを失って(1774年パリ初演版)
~断ち切りがたき愛~
マスネ:「マノン」より ああ、消え失せろ! 優しい幻影よ!(最後はこう来るのね。完敗です!)

 
アンコール
ベートーヴェン:口づけ Op.128(楽しげに!)
シューベルト:セレナーデ D957-4
マスネ:「ウェルテル」 より 春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか(来年はこれらしい!期待がふくらみます)
 
 
良かった!良かった!良かった!
選曲も、歌唱も…。
専門家じゃあないから、テクニックなんかはわからない。
ただ聞いて感じることしかできないけれど、ツヤも伸びもある美しい声、多彩な表現、夢中になって聞き惚れてしまう。
 
こんな事を書くと笑われてしまいそうだけれど、歌手の方の容貌って、ステージの上で歌っている時にふと変化して見える時がある。
最初に袖から出てきてお辞儀をした時には、ちょっと太めの(失礼!)お兄さんが燕尾着てるわって感じだったのに、歌ってその世界に入り込んでいる時に、ふと、とんでもなくハンサムな男性に変わって見える。
実は昨日、一瞬、要潤に見えたの…。(私の好みもありますけどね!)
その他にも、歌によって、望月さんの容貌がいろいろに変化して見えた。
あくまでも私の解釈だけれど、彼の歌が私を別世界に連れて行き、その歌い手の姿を見せてくれたように思える。
(ま、どんな気分で歌を聴いてるんだって笑われそうな気もするけど)

 

昨日のコンサートは、私だけではなく、他の聴衆の方々にとってもすばらしいモノだったようで、曲が終わる度に、必ず声がかかった。

「ブラボ!」っというのはよく聞くけれど、1曲目の終わりは「Very good!」、そのほかにも、「うまい!」っていうのもあったような気がする。

ピアノの最後の一音が鳴ったかと思うや、「ブラボ!」の声。

悪くはないけれど、その声で、私は一瞬にして歌の世界から王子ホールの客席へと戻される。

残念で、無情な気もするかけ声。

歌い手さんにとってはありがたい声かもしれないけど、すべての曲にでなくてもいいじゃあない!

そのまま余韻を楽しませて~!って思ってしまった。

 

アンコールの時には、「バレンタインデーにコンサートして、スミマセンでした」って望月さん自身が頭を下げていらしたけれど、イエイエとんでもない!

おかげで本当にすばらしいバレンタインナイトでしたよ。

 

そして来年はホワイトデーに、このシリーズがあるらしい(ホントに?)。

「また来年も来て下さい」っておっしゃってましたね。

もちろん行きますとも!

しばらくはこの方の歌、聞き逃したくはありません。


魚のスープとドーナッツ@ハンガリー料理教室

2012年02月13日 | 料理

12月、1月とお休みだったので、2ヶ月ぶりのハンガリー料理教室。

今月は、ハラースレーというお魚スープとファーンクというドーナッツ。

 

ハラースレーは、 halászléと書いて halászは漁師のこと、léは汁、日本にも磯汁とか漁師汁なんていう魚介の汁物がありますね。

このハラースレーは、海のないハンガリーでは川や湖の淡水魚で作られる。

鯉やナマズなんかがよく使われるそう。

クリスマスの定番料理です。

 

さて、今回のビクトルのレシピは、スズキを使ってのハラースレーでした。

レシピはこんな感じ。

セゲド風魚のスープ(セゲドは、ハンガリー南部の町の名前です)

材料

魚(スズキ) 1500g

タマネギ  250g

生パプリカ  40g (ピーマンで代用)

トマト   300g

サラダ油  60g

パプリカペースト  小さじ2

パプリカパウダー  10g

水  2リットル

塩  適量

 

作り方

タマネギをみじん切りにして、強火で炒める。

キツネ色になったら、弱火にして、パプリカペーストとパウダーを和えてから、水をたす。

スープに魚のアラを入れて、生パプリカとトマト(それぞれ粗みじん)を足し、塩を加えて味を整え、1時間ほど煮る。

 

 

煮えたら、魚を砕き、スープと魚を漉して鍋に戻す。

 

 

漉したスープに、魚のフィレ(生)を入れて静かに煮たら、出来上がり。

 

 

次はファーンク。

これは、謝肉祭(カーニバル)時期に食べるドーナッツ。

ドイツでは、ベルリーナという名前(だと思う)。

 

材料

小麦粉  500g

牛乳   260g

砂糖   20g

イースト 8g

卵    1個

油    25g

塩    一つまみ(多め)

(盛りつけ用に)

好みのジャム

粉糖

 

作り方

材料を混ぜて、一次発酵35分。

 

 

生地を台の上で伸ばし、型を抜く。

 

 

適宜(10~20分くらい)二次発酵させた後、油で揚げる

 

 

揚げた生地に粉糖を振り、好みのジャムで食べる。

 

 

 

昨日の料理教室は、ずいぶん参加者が多く賑やかだった。

6テーブルに各4~6名くらいが実習。

ワイワイと賑やか。

 

私のテーブルには、なんと本職のシェフの方がいらして、でも謙虚にいろいろ尋ねてくださるものだから、調子に乗っていろいろハンガリー料理について講釈してしまった!

(キャー、恥ずかし…)

3月末からは、ハンガリー料理のレストランでお料理を提供なさるんだそう。

楽しみです。

 

そうそう、ハンガリー大使館からも3人の方が参加していらした。

その方達とも少しおしゃべり。

もちろん、いつもの通り、半分(以下かも?)ハンガリー語で、半分は日本語というチャンポン。

いつも同じテーブルで実習しているFさんは、「すごい!ちゃんとハンガリー語でやり取りしてる!」と驚いてくださったが、「日本語使ってるもん」と言う私の言葉で再び驚き、その後の会話を聞いて「ホントだ、わたしにもわかったわ~」と、日本語でのやり取りだと確認。

そんなもんです、私のハンガリー語なんて…。

 

ハラースレーも美味しかったけれど、揚げたてのドーナッツはホント格別に美味しい。

家で作ってパクパクと食べたい。

でも、それって太るよね~?

悩みは尽きないわ