友人に誘ってもらって、ピアノのコンサートへ。
「加藤さんなんだよ、それなのに1000円!」と、加藤昌則サンファンの友人は少し興奮気味にチケットを渡してくれた。
加藤昌則×宮谷理香デュオ・コンサート~ピアノ de 入門編~と銘打ってある。
プログラムを受け取って驚いた。
びっしりと書いてある曲目。
そして、裏のページには、それぞれの曲の楽譜が載せてあり、一言ずつの解説が書かれている。
このほかに、もう一枚、取り上げた作曲家の年表付きの曲目解説も。
1000円とはいえ、このコンサート、なかなか充実した物になりそうだと期待がふくらんだ。
写真では見にくいので、プログラムを書き出しておくと、こんな感じです。
現代からリストまで
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻より
前奏曲とフーガ第1番ハ長調BWV846
デュティユー:響の形より 第1曲
シェーンベルク:3つのピアノ曲 作品11より第1曲
サティ:3つのジムノペティより第1曲
ドビュッシー:映像第2集よえい第1曲 葉ずえを渡る鐘の音
子どもの領分より第6曲 ゴリウォッグのケーク・ウォーク
ラヴェル:水の戯れ
リスト:ラ・カンパネラ
ショパンからバッハへ
ショパン:幻想交響曲嬰ハ短調作品66
シューベルト:3つの軍隊行進曲D733より第1番
ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番嬰ハ短調作品27の2月光より第3楽章
モーツァルト:キラキラ星変奏曲
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻より
前奏曲とフーガ第2番ハ短調BMV 847
ラモー:クラヴサン曲集第1巻 1706より前奏曲
このほかにも、加藤さん作曲の連弾曲、加藤さんの即興曲(王子ホールでいつもやる会場から3つの音を選ばせて、その場で作るというもの。今日は、ファ・シ♭・シ♭という変わった音で!)や、ベートーヴェン風やショパン風のキラキラ星変奏曲(加藤さん作)なども披露された。
アンコールは2台のピアノで、加藤さんの曲。
演者お二人の楽しいおしゃべりや解説と、真摯な演奏で、すばらしく楽しいコンサートだった。
郊外の休日午後に、素人のおばさんや子ども相手の気軽なコンサートとはいえ、決して手を抜かない所に、プロの心意気を感じさせる。
友人にくっついて加藤さんを聞いているうちに、だんだんこの方のピアノと音楽に対する姿勢に惚れ込んできた。
また、見つけたら行こうねと、友人と話し合う。
今日は、暴風といってもいいほどの強風、雨も降る中のコンサートだったけれど、こんな充実した時間をもらって、感謝、感謝。
ホント、良い午後でした。