OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

午後のうるおいコンサート@グリーンホール相模大野

2012年03月31日 | 趣味(読書・洋裁・音楽・映画)

友人に誘ってもらって、ピアノのコンサートへ。

「加藤さんなんだよ、それなのに1000円!」と、加藤昌則サンファンの友人は少し興奮気味にチケットを渡してくれた。

加藤昌則×宮谷理香デュオ・コンサート~ピアノ de 入門編~と銘打ってある。

 

プログラムを受け取って驚いた。

 

びっしりと書いてある曲目。

そして、裏のページには、それぞれの曲の楽譜が載せてあり、一言ずつの解説が書かれている。

 

 

このほかに、もう一枚、取り上げた作曲家の年表付きの曲目解説も。

1000円とはいえ、このコンサート、なかなか充実した物になりそうだと期待がふくらんだ。

 

写真では見にくいので、プログラムを書き出しておくと、こんな感じです。

現代からリストまで

J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻より

      前奏曲とフーガ第1番ハ長調BWV846

デュティユー:響の形より 第1曲

シェーンベルク:3つのピアノ曲 作品11より第1曲

サティ:3つのジムノペティより第1曲

ドビュッシー:映像第2集よえい第1曲 葉ずえを渡る鐘の音

       子どもの領分より第6曲 ゴリウォッグのケーク・ウォーク

ラヴェル:水の戯れ

リスト:ラ・カンパネラ

 

ショパンからバッハへ

ショパン:幻想交響曲嬰ハ短調作品66

シューベルト:3つの軍隊行進曲D733より第1番

ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番嬰ハ短調作品27の2月光より第3楽章

モーツァルト:キラキラ星変奏曲

J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻より

      前奏曲とフーガ第2番ハ短調BMV 847

ラモー:クラヴサン曲集第1巻 1706より前奏曲

 

このほかにも、加藤さん作曲の連弾曲、加藤さんの即興曲(王子ホールでいつもやる会場から3つの音を選ばせて、その場で作るというもの。今日は、ファ・シ♭・シ♭という変わった音で!)や、ベートーヴェン風やショパン風のキラキラ星変奏曲(加藤さん作)なども披露された。

アンコールは2台のピアノで、加藤さんの曲。

 

演者お二人の楽しいおしゃべりや解説と、真摯な演奏で、すばらしく楽しいコンサートだった。

郊外の休日午後に、素人のおばさんや子ども相手の気軽なコンサートとはいえ、決して手を抜かない所に、プロの心意気を感じさせる。

友人にくっついて加藤さんを聞いているうちに、だんだんこの方のピアノと音楽に対する姿勢に惚れ込んできた。

また、見つけたら行こうねと、友人と話し合う。

 

今日は、暴風といってもいいほどの強風、雨も降る中のコンサートだったけれど、こんな充実した時間をもらって、感謝、感謝。

ホント、良い午後でした。

    


甥っ子の演奏会

2012年03月29日 | 趣味(読書・洋裁・音楽・映画)

去年は3月11日以来、いろんなことが変わってしまった。

地震の後、息子夫婦が我が家に避難して何日か一緒に暮らしたり、福島の事故の悪化に備えて米子へ孫娘を移住させられるか打診に行ったり…。

津波が襲うシーンを何度も画面で見たり、スーパーの棚に物がなかったり、ガソリンスタンドに列ができたり、日常とは違う状況に心が縮こまってしまった。

 

そんな時に、甥が「定演は地震で中止になったけど、代わりに小さな演奏会やるから来て」と誘ってくれた。

学校の食堂で高校生の奏でる吹奏楽の音は、名演とはいえないけれど、すごく元気の出る音だった。

気持ちよく演奏に浸って、地震以来萎縮していた心が平常に復したような気がしたのを良く覚えている。

 

あれから一年、今日また、甥っ子の吹奏楽部の定演に誘われた。

彼は、もう3月1日に卒業式を済ませているから、これが最後の演奏会。

制服の胸に赤い花を付けて、トランペットを奏でていた。

 

なかなか意欲的なプログラム。

マーチあり、クラシックあり、ジャズもあり。

高校生50名ほどが一生懸命音楽に取り組む姿は、本当に美しい。

プロのサキソフォン奏者の客演もあって、耳も、目も、心も、本当に楽しませてもらった。

 

高校三年間に三度の演奏に呼んでもらい、彼の成長を見せてもらった。

嬉しいと思う一方で、弟にもこの姿を見せてあげたかったなぁとも思う。

弟はどんなに誇らしく、我が息子の姿を眺めたことだろう。

拍手だけでは物足りず、演奏の終わりに、「ブラボ!」の一声くらいは掛けていたに違いない。

 

演奏会の後、彼がこの4月から1人暮らしをする部屋を覗かせてもらった。

何もかも揃って、もう一人前に暮らしていける、大人の部屋。

おばちゃんとしても、うれしく誇らしい。

これからもすくすくと成長していってくれますように。

 


パリで出会ったチュニジア~母娘でパリへ8~

2012年03月28日 | 母娘でパリへ 2012

今朝、次男のお嫁さんとメールのやり取りをしていて、ちょっと思い出したお店。

話が前後するのだが、パリでの第1日目、クリュニュー美術館の見学を終え、サンジェルマン大通りをお散歩し始めて、あまりに可愛いので思わず飛び込んだ一軒目のお店です。

 

「masmoudi」という名前のお店でした。

 

 

水色を基調にした美しいアラベスク模様のインテリア。

 

 

こんなお菓子がたくさん並べてある。

 

「Is it Turkish?」と聞いたら、「いいえ、チュニジアのお菓子です」という答えが返ってきた。

なんでも(英語での説明だし、だいぶ時間が過ぎたのであやふやだけど)、ドイツやオランダにも出店をしているチュニジアの伝統的なお菓子やさんで、どのお店もこのインテリアで統一されていて、お菓子も同じものを売っているらしい。

「どうぞ、一つお味見を」と、ショーケースからお菓子を差し出してくれる。

うん、なかなか美味しい!

 

「私、チュニジアのお菓子って初めてです」

「美味しいでしょう?木の実をたくさん使うんですよ。ピスタチオとかアーモンドとか。それに蜂蜜も」

こんなにていねいに応接されては、買わないわけにもいかない。

「これは、とても長く日持ちしますよ。4月の末くらいまで大丈夫です」

名にし負うアラビア商人、すばらしいセールストークです。

 

ハイ、買いました。

一つのショーケースに入っていた全種類。

といっても、ホントに小さなお菓子で、6種類ほど。

たぶん10ユーロくらいだったのかなぁ…(もうすっかり忘れてる!)

 

このお店に興味のある方は、masmoudiのHP(http://www.masmoudi.com/)をご覧ください。

英語での表記もありますよ!

 

パリでの思いがけないチュニジアとの出会い。

旅の楽しみって、こういう計算外の所にもあるような気がします。


Oh! シャンゼリゼ!~母娘でパリへ7~

2012年03月27日 | 母娘でパリへ 2012

ヴェルサイユの帰り、「ここで下りたら、シャンゼリゼに行けるよ!」と、娘。

じゃあ、下りましょう。

母娘は、すぐに意見が一致する。

 

RERから下りたら、こんな景色。

 

エッフェル塔だ~。

パリですね。

 

そして、ブランドショップの並ぶフォーブルサントノーレ通りをブラブラ。

この通りはすれ違う人の服装も、お金がかかっている。

素敵なマダムやムッシュウとすれ違います。

 

ホラね、高級車が列になってる!

 

これは、通りの広告。

娘が「このドレス見つけたら絶対買う!」と、一目惚れ。

残念ながら、見つけませんでしたけどね。

 

そして、シャンゼリゼ通り。

 

 

凱旋門が見えますね。

 

シャンゼリゼは、さすがに観光客でいっぱい。

 

 

絶対ここでお茶を飲むと、心に決めていたラデュレ。

残念ながら、通りにまで人が溢れていて、並ばなくては買い物も休憩もできそうにない。

しょうがない…、諦めよう。

 

ボンボンウォッチ、ヴィトン、セフォラなど、娘の案内であちこち覗いて回る。

でも、一番私の性に合うのは、モノプリ。

地下の食料品売り場で、またまたあれこれ物色した。

これまた、すご~く楽しいわ~。

 

モノプリでの娘のお薦めは、モノプリ印のクッキー。

私がぜひ手に入れたかったのは、1.6ユーロくらいで手に入るエコバッグ。

もちろんしっかり手に入れました。

 

モノプリを出た辺りでそろそろ日暮れ。

買い物もたくさんして、荷物もたくさんになったし、今日はこれでホテルへ戻ろう。

メトロでホテルに向かった。

 

「もう少し、ぶらぶらしない?」と、娘からのお誘い。

ホテルに帰ってからは、隣のショッピングセンターをぶらつくことに。

ヴェルサイユで足を惜しんだにもかかわらず、パリに戻ってからもまだまだ歩き続ける。

でもね、目が楽しくて、8時過ぎまでブラブラ歩きが止まらない。

意欲>体力というのが、辛いところです。


ヴェルサイユは大きい!~母娘でパリへ6~

2012年03月26日 | 母娘でパリへ 2012

三日目は、ヴェルサイユ宮殿見学をメインにした。

目的地までは、RERという電車に乗っていくらしい。

RERと乗り換えのできるメトロの駅を探し、そこで往復キップを買って…と、観光案内で行き方を入念にチェックした。

そして、オープン時間もしっかりチェック!

観光客の多いところだから、とにかく早めに行って、空いている時間に見てしまわなくちゃと、張り切って早起き。

 

RERの往復キップ購入、まず機械で挑戦するがよくわからず、対面式のキップ売り場で、「ヴェルサイユ go and return」とお姉さんにお願いした。

そして、どのホームから出るのかも確認したくて、インフォメーションに。

「to ヴェルサイユ」というと、「○番ホーム、大きな電車だよ」と要領よく教えてくれた。

なるほど、やってきたのは、二階建ての(けっこう汚い)大きな電車。

これに30数分揺られて、終点がヴェルサイユ。

けっこう簡単に行けたわ!

 

さて、ヴェルサイユ駅から歩くこと数分、巨大で豪華な門が見える。

 

 

間違いようもない、ここが宮殿への入り口です。

 

ここで、入場券のない我々は、キップ売り場に並ぶ。

入場券を持っている人は、セキュリティーチェックの列に。

キップ売り場で並んでいると、我々の前にいた親子に話しかけられた。

「日本の方ですか?私たちは韓国です」

「まあ、日本語がお上手ですね」

「30年前に、1年間日本に留学していたので、その時は上手かったんですけどね」

イエイエ、十分にお上手ですよと、韓国人のお父さんと話が弾んだ。

そこへ、「こんにちわ~!母娘で旅行なんですか~?仲良くてうらやましいなぁ~」と、若い日本人の女の子が登場。

「いえいえ、私たち4人家族です」と、韓国のお父さん。

キップ購入を待つ間に、袖すり合うも多生の縁という方達との会話もけっこう楽しい。

 

さあ、いよいよ宮殿の見学。

宮殿見学は、実はウィーンのシューンブルン宮殿の時に懲りている。

何しろ、宮殿という所は日本人庶民の私が思う以上に巨大なのだ。

あっ、あそこまで近そうと思っても、相手がとんでもなく巨大なので、距離感が狂ってしまい、歩いても歩いても目的に近づかないという経験をした。

3日目になって、足もそろそろくたびれが出ている。

無駄にたくさん歩いて、へばらないようにと、入り口から気を引き締める。

 

ほら、天井の高さ、廊下の長さ、日本の建物の比じゃあありません。

とはいえ、目を奪われる豪華さ。

 

ここは鏡の間ね。

燭台一つが、こんなに豪華!

 

これは、アントワネット様のベッド。

「こんなところで寝る気しないよね」

庶民の母娘は、意見が一致。

 

 

ちょっとした廊下の隅でさえ、こんなに凝った造りの大理石。

すごいとは思うけど、どうしてもなじめない。

ヴェルサイユに暮らした最後の住人の末路が頭に浮かぶ所為かもしれない、どうしてもこの豪華さは好きになれない。

やり過ぎだ~と感じてしまう。

 

庭園も広い!

この写真の右奥の方が、大小のトリアノン。

歩いて行けなくもないらしいが、ここは足を大事にしよう。

プチトランという乗り物で移動することに。

 

プチトランを見つけて、ドライバーのおじさんに話しかける。

(英語で)「これはいつ出発するの?」

(フランス語で)「20分後だよ」

「それで、次のはいつ来る?」

「15分間隔で運転しているよ」

「チケットはどこで買うの?」

「ボクが売ってるよ」

と、たぶんこんな会話を、英語とフランス語と指と手を使いながら成立させ、停車場所を書いたマップを手に入れた。

 

トランに乗り込んで出発を待っていると、日本人男子学生が乗り込んでくる。

「これ、いつ出発するんですか?」

さっきおじさんから聞いた情報を教えてあげた。

「いいですね~。フランス語しゃべれて」

「いいえ、まったくしゃべれません」

「だって、さっき話してたじゃないですか~!」

気合いさえあれば、何とかなるもんなんですよ!この程度の簡単なことならね。

 

プチトランで、羊や馬のいる田園風景を眺めながら、ゴトゴトとトリアノン方面へ。

 

 

ここは、大トリアノンのナポレオン夫人のお部屋。

 

こちらは小トリアノンのアントワネットの音楽室。

宮殿を嫌って、こちらで多くの時間を過ごしたというアントワネットの気持ちがわかるような気がする。

こちらなら、私だって、一晩くらいならとまってみたい気もするもん。

決して質素だなんて思わないけれど、断然暮らしやすさはこっちだと思う!

 

そして、プチトリアノンの庭園。

この東屋、マンガで見たような気がする…。

「あそこまで行く?もう疲れた?」

娘が気遣って尋ねてくれた。

「う~ん、もう足は限界かも…。でも、今あそこまで行かないと、もう一生行くチャンスないと思うから、行ってあそこのキューピットの顔見てくる」

貧乏性がこんなところで顔を出し、東屋までしっかり足をのばす。

庭園では、ネコヤナギが芽を出し、ラッパ水仙が咲き始め、柳も青く色づいて、春の兆しが感じられた。

 

9時から2時頃まで、ゆっくり(でも駆け足で)楽しんだヴェルサイユ遠足でした。

 


腹一杯しか食べられない!

2012年03月25日 | 家族の話題

長男一家に誘われて、イチゴ狩りへ。

といっても遠出したわけではなく、息子の家から10分ほどのビニールハウス。

人気があって、予約でいっぱいだとのこと。

 

私は、朝食抜きで張り切って出かけた。

「たべるぞ~!」モード全開!

3歳児の孫娘より力が入っているおばあちゃんて、どうなんだろう…?

 

お天気にも恵まれ、ハウスの中は汗をかくほど。

たくさんの赤いイチゴを、次から次へと口二放り込む。

イチゴの香りが、ホワッと広がって幸せ。

みんなで夢中になって、イチゴをいただいた。

 

何列にも長く続く畝は、それぞれ、アイベリー、さちのか、章姫などのイチゴが植えられていて、通路を替えると、色んな種類のイチゴが味わえる。

「アイベリー、美味しい!」

「さちのか、甘い!」

「結局、どれもいちご味だな」

味比べもなかなか楽しいです。

 

三歳児も、しっかり自分のイチゴは自分で収穫。

最初はおずおずと、そのうちには躊躇なくムシャムシャと、イチゴを味わっていた。

 

30分間食べ放題といっても、30分もイチゴを食べられるわけもなく、20分ほどでお腹いっぱい。

どうがんばっても、お腹いっぱいしか食べられないね~。

そんな罰当たりなことをいいながら、イチゴ狩り終了。

 

 

また行きたいね、ricoちゃん!


ノートルダム寺院での祈り~母娘でパリへ5~

2012年03月24日 | 母娘でパリへ 2012

今回のパリ旅行、日程は娘が決めた。

私は、「いいよ」といって、それに従っただけ。

本決まりになってから、はたと気付いて、気になったことが二つ。

 

一つは、母の財産関係の書類をまとめて提出するのが、3月中だということ。

これは、早めに書類を作り、旅行後に訂正部分を指摘してもらえるよう手続をした。

 

もう一つは、3月11日に日本にいられないなぁということ。

昨年の大地震の時には、いろんなことがあって、考え込んだり、落ち込んだり、涙を流したりしたけれど、私や私の周りの人達が無事であった分、この1周年には哀悼の気持ちを表したいと思っていた。

パリで、娘と2人遊び回っていて良いのか…、後ろめたい思いが心から離れなかった。

 

たまたま検索していたパリ在住の方のページに、3月9日にノートルダム寺院で、東日本大震災被災者のための夕べの祈りがあるというお知らせを見つけた。

これだ!これに出席しよう!

日本にいる間に、娘にもこの情報を伝え、この夜だけは静かにお祈りをしようねと提案した。

 

サント・シャペル見学の後、すぐ近くのノートルダム寺院へ徒歩で向かう。

同じ方向に歩いて行く人々の中に、日本人が多く感じられるのは気のせいかな…。

 

ノートルダム寺院は、まだ青空をバックに建っている。

 

寺院には、入り口へ向かう人々の行列ができていて、私たちもそこへ並ぶ。

確実に、日本の方が多い。

大丈夫、夕べの祈りの情報確かだったらしい。(掲示とかはなんにもでていないので、ちょっと心配だった!)

 

教会の内陣に着席するよう、パリ日本人会の方にご案内をいただけた。

そして、夕べの祈りとミサ。

ほとんどはフランス語でわからないのだけれど、ところどころ日本語でもお祈りや追悼の言葉もある。

そして、聖歌隊の歌う美しいメロディーでお祈りが捧げられていく。

1時間半程の時間、あの時テレビで見た映像を思い浮かべながら、被害に遭われた方達へ思いを寄せた。

 

中高大とカトリックの学校で過ごした私だが、御ミサに預かるのは本当に久しぶり。

それも、フランス、ノートルダム寺院でだなんて。

不思議な巡り合わせだなぁと感じた。

 

教会には、たくさんの日本の方が集まっていた。

そして、観光に来てたまたま参加したという外国の観光客の方達も、一緒に祈りの輪に加わってくださっている。

こうして遠くから、日本の災害に思いを寄せるというのも、本当に有り難いこと。

ここにいることができて本当に良かった!

 

ミサの後には、佐渡裕さんとスーパーキッズオーケストラ(兵庫県)による追悼演奏。

 

 

プログラムはこんな感じ。

-バッハ:G線上のアリア(4’)
Johann Sebastian Bach: Overture (Suite) No. 3 in D major, BWV 1068: II. Air, “Air on a G String”
バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV 1007 より「プレリュード」(4’)
*Vcソロ:櫃本瑠音 Rune Hitsumoto
Johann Sebastian Bach: Cello Suite No. 1 in G major, BWV 1007 – I. Prelude
芥川也寸志:トリプティーク 第 1楽章 (3′)
Yasushi Akutagawa: Triptyque – I. Allegro
チャイコフスキー:弦楽セレナー ド 第3楽章「エレジー」(9’)
Piotr Ilyich Tchaikovsky: Serenade, op. 48, C major – III. Elegie
いずみたく(池田明子編曲):見 上げてごらん夜の星を (4′)
Taku Izumi (arr. Akiko Ikeda): Miagete Goran Yoru no Hoshi o (Look Up at the Stars at Night)
レスピーギ:リュートのための古 風な舞曲とアリア第3組曲より 「パッサカリア」(4’)
Ottorino Respighi: Ancient Airs and Dance: Suite III – VI. Passacaglia
ウィーラン(ヤニック・パジェ編 曲):リバーダンス (5′)
Bill Whelan (arr. Yanick Pajet): Riverdance



イスのある場所と演奏の場所の高低差がないので、演奏者や指揮者の様子は見えないが、子どもたちとは思えないすばらしい演奏に聞き惚れた。


すべてが終わって、そろそろ8時という時間。

初めはバラ窓の赤が美しく目に写っていたけれど、いつの間にかもう真っ暗。


内陣のキャンドルが灯されると、教会の中は、また清らかな別世界のように美しく見える。


「良いご縁をいただいたね」

娘と2人、厳粛な気持ちで教会を後にした。



帰りに振り返って撮ったノートルダム寺院。



セーヌ川もこんな夜景になっていました。



 


こけおどかしは嫌い!

2012年03月23日 | 料理

先日友人と行った代官山の○○カフェ。

なんというか、格好ばかりでつまらないお店。

 

スウィーツと飲み物のセットで1000円。

決して高くはないけれど、安い値段でもない。

 

ガトーショコラ

 

イチゴのミルフィーユ

 

お皿は流行りの大きな白いお皿。

そこに、しょうもないケーキをのせて、ソースで飾って、アイスクリームを添える。

まあありがちなスウィーツの態。

 

見た目ばかりで、まったく味の配慮がない。

「食べてみて、これに決めたの?」って、聞いてみたい。

こういうの大嫌い。

付いてきた飲み物も、ぬるくて美味しくないし。

 

ま、おしゃべりの場を提供してもらったんだから、それにお金を払ったと思えば良いんだけどね。

でも、飲食店としては、それじゃあちょっと恥ずかしいでしょう?

 

メニューには、スウィーツのコースなるものも存在していた。(3500円くらい)

このレベルのスウィーツを、複数食べさせられるのでは、苦痛だろうなぁ。

(甘い物好きの私が、ミルフィーユ一皿食べるのもイヤイヤだったんだから!)

 

おしゃれな街の小じゃれたカフェ。

こけ脅かしじゃあなくて、ぜひぜひ内容を伴って欲しいものですね。

 

では、最後にお口直し。

 

娘がいただいてきたブーケ。

色んな種類のピンクの花。

きれいです~!

 


モネの睡蓮そして豪邸~母娘でパリへ4~

2012年03月22日 | 母娘でパリへ 2012

パリ2日目。

今日も、美術館オープン時間作戦を決行しなくては!

とはいえ、昨日よりも少し遅めの時間に出発。

 

目指すのは、オランジェリー美術館。

有名なモネの睡蓮の部屋が見たい。

 

メトロから地上に出ると、「あ~、エッフェル塔が見える!」

昨日はサンジェルマン界隈からでなかったので、今回初めて見るパリらしい景色。

 

 

手前に見えるのは、チェルリー公園。

ここを突っ切って、一目散にオランジェリー美術館へ。

 

ほぼ開館時間に、入館できた。

そして、まっすぐにモネの部屋へ。

睡蓮の部屋は、2部屋。

いったいどこに掛けるつもりで描いたんだろう、大きな睡蓮の画に囲まれた部屋で、近くから、遠くからゆっくりと画を眺めた。

印象派の絵だから、近くに行けば行くほど、何が描いてあるかわからなくなる。

遠くに下がって眺めると、画の全体が見えてくる。

人がまばらな部屋だからできる贅沢な鑑賞法で、2部屋の睡蓮を楽しんだ。

(ここは、禁写真なので、画像はなし)

 

その後、下の階で、印象派の絵画をたくさん鑑賞。

でも、モネの睡蓮の強烈な印象から抜けられず、まああっさりと鑑賞。

これが東京での展覧会だったら、大勢の人をかき分けて行列で見るんだろうけれど、ここではゆっくりと眺められる。

ミーハーの私だから、混まない分、ちょっと力が抜けるって言うか…。

でも、ちゃんと眺めてきましたよ。

 

下の階を眺めて、美術館から退出する前に、もう一度睡蓮の部屋に行ってみた。

もう、大混雑。

ゆっくり見るどころではない。

良かった!

やはりオープン時間作戦、大成功

 

午前中はまだあるぞ~!

娘に、もう1箇所美術館鑑賞を提案してみたら、あっさりとOKが出た。

メトロを乗り継いで、ジャックマン・アンドレ美術館を目指す。

 

ここは、パリの中でも、大使館などが多くあるお屋敷街にあるらしい。

美術館を探しながら迷う道の脇には、黒塗りの高級車が止まり、運転手らしい人が談笑している。

チェルリー公園では、ちょっと怪しい若者がすぐに寄ってきて「署名してくれ」なんぞというので、落ち着いていられなかったけれど、ここはなんだかゆったりと歩いていられる。

 

さあ、着いた!

個人のお家だったという美術館、ここがエントランスです。

 

すご~い!かっこいい!

 

そして、ここがお玄関。

フムム、すごいわ~!

 

家の中も豪華、豪華。

展示品もすばらしいけれど(レンブラントの絵が普通に飾ってあったりする!)、部屋の作りやインテリアに度肝を抜かれつつ、楽しく見学。

ここで暮らすって、どんなふうだったんだろう。

お金持ち?

ちょっと想像も付かないほどだわ!

 

美術館の帰り道、可愛い車を発見。

白と赤の可愛い車数台に、「ボンジュール、パリ!」と描いてある。

あんまりかわいいので、シャッターを押していたら、「これどうぞ」とクッキーを押しつけてくる。

「訳のわからないものは決して受け取らないこと!高額な代金を請求されますよ」と、ガイドさんに脅かされていたから、「no,thank you!」と断る。

ところが、「no,no,madam! It's free」というではないか!

思わず、「ただなの~?どうもありがとう」

そして、おなじように他の男の子からクッキーを押しつけられ、断っている娘に、「ねっ、これただだって。レストランの開店の宣伝なんだって!」と、大きな声で教える。

娘も、とたんに表情を変え、「メルシー!」

なんて、現金な親子なんでしょ!。

可愛いクッキーは、もちろん大事に日本まで持ち帰りましたよ!

 

「もう一つ美術館にいってもいい?近くにあるんだけど…」

この提案はあっさり却下された。

近くのレストランでお昼を済ませたあと、パリの中心部にあるギャラリー・ラファイエットというデパートへ。

一日目のル・ボン・マルシェと同様、ラファイエットの食料品部門もすごく充実しているとのことなので、視察は欠かせない。

 

はい、ラファイエットでも、あれこれ買い込みました。

トリュフオイルやチーズなんかをね。

ここは、中心部なので、とにかく日本人観光客が多い。

ジャン・ポール・エバンのショップなんて、日本人のお客さんが大勢並んでました。

 

そして、その後、シテ島に移動。

5時過ぎに、ノートルダム寺院に用事があるので、その前に、コンシェルジェリーとサント・シャペルを見学する予定。

二館共通のチケットを買おうとしたら、「もう遅いから2館を見るのは無理」と断られた。

仕方がない、サント・シャペルだけを見学することに。

 

ステンドグラスがすばらしいことで有名なこの古い教会。

娘はなんの予備知識もなかったらしく、ちょっと不機嫌だったけれど、建物に入るや、「すごい!」とつぶやき、夢中で見学。

 

 

私は二度目だったけれど、この教会のステンドグラス、何度見ても息を呑む!

 

2日目スケジュールはまだ終わりませんが、長くなったので、今日はここまで。

 


帰国報告会~母娘でパリへ番外~

2012年03月21日 | 母娘でパリへ 2012

旅行前から、ricoちゃんに「20日にはおばあちゃんの所へ遊びに行きたい」と言われていた。

もちろん、「どうぞ、どうぞ」と約束し、パリでは息子達に渡すお土産の他に、20日にみんなで食べられるものを物色して、トランクに詰め込んできた。

次男夫婦も、「僕たちも行くよ」とやって来ることになって、それなら、「oniくんにも来てもらったら?」と娘のフィアンセにも声をかけた。

まあ、なんと初の勢揃い!

私も料理をがんばらなくっちゃ!

 

今回のパリでの買い物で、ドライきのこを4種買ってきた。

ジロール茸、トランペット茸、セップ茸、あともう一つはよくわからない。

干ししいたけが高価なように、この干したきのこもそれぞれけっこういいお値段、とくにジロール茸はびっくりするほどの値段だった。

これはぜひに、美味しい物を作らなくっちゃ!

 

ハンガリー料理教室でお会いしたフレンチシェフのTommyさんにアドバイスをいただいて、クリーム味のチキンスープを作ることに決めた。

鶏ガラでスープと、干したきのこはセップ茸とよく分かんない(Chanterelles Jaunesとラベルにはある)茸を戻した汁で、チキンと野菜(タマネギ、ニンジン、セロリ、カブ)をコトコト煮込む。

風味付けに白ワインも加えた。

野菜やチキンが柔らかくなったところで、ホワイトルウでとろみを付け、彩りにインゲンも加えて少し煮込み、最後に牛乳と生クリームを加えてサッとひと煮立ち。

これが、この日のメイン料理のスープ。

香りよく、優しい味に仕上がった。

 

ウン、上手に出来たらしい!

というのも、これを食べた次男が、お皿を空っぽにするや、すうっと台所に立って行き、鍋に残っていたスープを全部掠い込んだ。

化学調味料は一切使わずていねいに作ったスープ、彼はそれを見抜いたに違いない。

「うまいね!」という誉め言葉だけだったけれど、このスープは大成功、ヤッタ~!

 

前菜系はこの2皿。

スモークサーモンとチーズの盛り合わせ(カマンベールとブルーチーズ)

 

サラダは、これもパリのレストランで食べたものの再現に挑戦。

真ん中は、トマトとグリーンサラダ。

周りに並んでいるのは、チコリにフワッとしたクリームチーズをのせたもの。

(この軽いチーズの再現にも、Tommyさんからアドバイスをいただいた。ありがとうございます!)

パリで最後の晩に食べたレストランで食べたチコリのサラダが美味しかったので、ぜひ挑戦してみたかった。

うまくいって、評判も良く(「おっしゃれ~!」「おっ、これはうまいね!」など)、私の鼻は少し高くなった気がする。

 

メインはもう簡単に、ロースとした牛肉とじゃがいものガレット。

 

 

この料理とサラダには、パリで買い出してきたトリュフ入りのマスタードが大活躍。

バケットとパン・ド・カンパーニュもきれいになくなった。

 

そして、これは、ricoちゃんのためのスペシャル。

娘の作品、トトロおにぎり(白い方は、ゆで卵のチビトトロ)。

 

そして、みんなが感心したお持たせは、これ。

次男手作りの帆立のテリーヌ。

盛りつけが悪いので、イマイチに見えますが、素人とは思えないみごとな出来。

私も挑戦したいけれど、うちにはフードプロセッサーがないから、たぶん無理だわぁ。

お味もなかなか美味しかったです。

 

せっかくなので、食卓風景もご覧ください。

テーブルいっぱい食べ物が並んでいるのがおわかりでしょう?

もちろん、み~んな食べました!

 

デザートは、イチゴとクレープ。

本当は、前日にキャラメルカスタードのエクレアを作ろうかとも思ったんだけど、まだ旅行疲れから回復してなくて、断念。

今度あらためて、挑戦してみようっと!

クレープは、ビクトルの分量で焼き、それぞれが適当に好きな物を巻いて食べる方式。

用意したのは、生クリーム、チョコレートソース、アンジェリーナのマロンクリーム(娘からの寄付)、アンズジャムなど。

食べる直前に焼いて出したので、まだ温かいクレープ、楽しんでもらえたらしい。

 

息子二人には、パリから大事に持ち帰ったショコラやバター等を渡して、ハイ、これで旅行野報告会(?)は終了。

oni君、来てくれてありがとうね!

あんまり騒がしくてびっくりしたかなぁ。

狭い我が家は、孫を含めて10人がひしめき、ワイワイガヤガヤ。

でも、これが私の幸せです。