OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

神楽坂~

2011年03月31日 | お友達

一月以上前に約束していた友人達とのランチ。

停電や電車の間引きなど、マイナス要因もいろいろあって、中止にしようかなぁと迷ったあげく、一人では決められない、みんなに聞いてみようっと。

一斉メールでご意見を問うたら、「二週間以上、家に籠もって誰も会えないし、みんなの顔が見たい!」とか、「気分転換がした~い!」という返事が返ってきた。

 

ならば、予定通り決行しましょ!

と、予約していた神楽坂のフレンチ『ラ・マティエール』へ遠征することになった。

 

神楽坂を上がりきったところ、小さな小路を入ったいかにも神楽坂という感じのビストロ。

なかなかすてきなお店です。

 

お料理は、こんな感じ。

前菜 海の幸のタルタルサラダ アンチョビ風味。

主菜 骨付き仔羊のポワレ、ケイパーとドライトマトのソース 

デザート パッションフルーツのソース、ブラマンジェ。マンゴーのソルベ添え

 

おいしかったですよ~。

久しぶりの友人達とのおしゃべりも楽しかった。

私はなんと恵まれているのだろうと、感謝の気持ち。

 

外堀の桜は、まだほとんどつぼみ。

例年ならそろそろピンクに染まっている頃なのに、ちょっと残念…。

 




淋しい…

2011年03月30日 | お友達

地震と原発事故に気をとられている毎日。

姫路の同級生から、友人の死を知らせるメールをもらった。

肺がんだったという。

 

関東に住む彼女、一昨年の同期会にベリーショートの髪で来ていたと聞いた。

そんなキャラでもないのにねってうわさ話。

「鳩山邸を見学に行こうよ」って言い出して、別の日にみんなをとりまとめて遊びに行ってきたらしい。

どちらかと言えば、自分から誘って仕切るようなタイプではなかったんだけど…。

 

私は、ちょうど都合が合わず、どちらの日も参加できなかったので、会うことができなかった。

友人から話を聞いて、ちょっとイヤな予感がしたのだけれど、怖くて口に出せないまま、報せを受け取ることになってしまった。

 

確か、うちの子どもたちよりも年若い子どもがいるといっていたっけ。

まだまだ母として、心を残すことも多かったことだろう。

何ともやりきれない気持ちで、知らせを聞いた。

 

この知らせを聞いた友人が、広島からメールをくれた。

「東京へ行けば、いつでも会えると思っていたけれど、必ずしもそうではないと知って愕然としています」

「今度会えるまで、必ず元気でいてください」

そんなふうに書いてくれた友人をありがたく思う。

 

中高時代、誰かの死に接した時、私たちは必ず「めでたし聖寵…」ではじまる天使祝詞という祈りを唱えた。

「めでたし聖寵満ちみてるマリア、主御身と共にまします。

天使の御母聖マリア、罪人なる我らのために、今も臨終の時も祈りたまえ」

 

今日は、逝ってしまった彼女のためにこの祈りを唱えたいと思う。

 


スーパーマリオときりぎりす

2011年03月28日 | 趣味(読書・洋裁・音楽・映画)

この2週間ほど、音楽を聴くことがなかった。

いつもは車を運転している時、オーディオでお気に入りの曲を楽しく聴いている。

でも、地震情報が気になるこの頃、運転している間もラジオを付けて、余震に備えていた。

 

吹奏楽部で活動をしている甥っ子が、定演に誘ってくれた。

本来なら市民ホールで行うコンサートだったが、地震のために学校の食堂で、プログラムも省略したものを行うのだという。

それでも、一生懸命練習してきた成果であろうから、ぜひ聴きに行かなくっちゃと張り切って出かけた。

 

音響も悪い高校の食堂での演奏、前日まで登校禁止だったので練習も不足している、そんなコンディションだから素晴らしい演奏は期待できない。

でも、一曲目の「空も飛べるはず」(スピッツ)が始まったとたん、涙が出てきた。

ブカブカドンドンには違いないのだが、素晴らしく日常の音なのだ。

ここのところ平和な音楽を聴いていなかったなぁと、あらためて思い当たった。

 

曲目の中には、夏のコンクールで金賞を取った時の曲などもあり、その辺りはさすがに聴き応えがあった。

そして、本来ならばちょっとしたお楽しみとして披露するはずだったメドレーの時の扮装として、何人かの生徒が仮装で登場。

この部の部長だという紹介で、スーパーマリオに扮した甥っ子が出てきて、みんなに挨拶してくれた。

大きくなったなぁ。

オバチャンは感激。

弟が見たら、さぞかし喜んだことだろうと思わずにはいられない。

 

フレッシュな高校生の演奏を満喫した。

 

その後、都内へ場所を移動。

夜からは、きりぎりすさんたちのコンサート。

バリトン歌手中西勝之さんと奥様、それにピアノの相内勝雪さんの手作りコンサートである。

 

これも、地震のせいか客の入りは少ない。

売り上げはチャリティーとして震災へ寄付をするという。

こんな環境だけれど、すてきな歌や朗読をたくさん聞かせていただいた。

私、やっぱり中西さんの声、好みです。

今回はとくに、ドンカルロからのアリアがとてもすてきでしたよ!

 

地震の影響をうけた2つのコンサート。

演じる人たちの心意気が感じられて、とてもすてきな時間だった。

日常の平穏があってこその音楽、でも、音楽の中には神が宿り、人の心を落ち着かせてくれる。

やっぱり音楽は良いなぁ~

 


近況

2011年03月27日 | 家族の話題

日曜日の昼前、チャイムが鳴って、宅急便が届いた。

「水だって」と、夫。

「誰から~?」

心当たりがない。

 

差出人は、滋賀県に住む夫の従兄弟。

先日訪れた米子で偶然久しぶりにお会いして、

「小さかった男の子がお父さんになったんですね」

「だって、あなただって学生さんだったじゃないの」

なんていう会話を交わした。

 

このところの水道水の汚染で、孫娘、ricoのことを心配してくれて、すぐ水を送ってくださったようだ。

「関東ではもう手に入らないと思うから、お節介だけど送りました」という手紙が添えられている。

 

さっそく長男の所に連絡をした。

長男は、「ricoはもう乳児じゃないし、横浜の水はまだ数値が低いから大丈夫だと思う。それよりもmikさんの所へおくってやれ」と言う。

mikさんは、次男の嫁、5月末に出産を控えているが、千葉の船橋市に住んでいて、水道の汚染の地域に入っている。

「きっと動揺してると思うから、少しでも安心させてやった方が良いよ」と。

 

案の定、身重の嫁はけっこう気に病んでいたようだが、こちらからみんなが心配していることを知り、とても喜んでくれた。

「たくさんの人に思いやっていただいて、きっといい子が生まれると思います」というメールをくれた。

 

今回の地震、津波、そして原発事故は、とても悲しい出来事で、直接被害の無かった関東に住む私たち家族も、それなりに動揺した。

とくに原発事故の影響に関しては、ricoやこれから生まれる小さい命に害を及ぼすのではないかと気を揉んだ。

 

原子力発電に対して積極的に賛意を表したことはないけれど、でも、そこから送られる電気で生活を享受してきた。

それに、原発を推進するような政権の存在を社会全体として肯定したのも私たち世代なのだ。(別の党に投票したのになんていうのは、言い訳だよね!)

つまり、他人(例えば、政府や東京電力)を責める事なんてできない。

むしろ、息子や孫の世代に、申し訳ない気がしてならないのだ。

 

だから、地震以来、鬱々とした気分が収まらなかった。

でも今日、送られてきた水をきっかけに、私を取り巻く人々の善意を直接感じることができて、ちょっと心がホッとした。

長男の嫁さんも、「みんないい人ばかりで、ありがたいです。恵まれてますよね」と言ってくれている。

 

起こったことを嘆いてばかりいても始まらない。

回りから示される善意に喜び、私もそれを回りに還元しなくては。

そして、たくさん笑って、心から生活を楽しまなくっちゃ。

できる事ってそのくらいしかないのだけれど。

 


米子にて

2011年03月20日 | Weblog
ひょんなことから、長男一家と一緒に米子に来ています。
せっかく来たのだからと、空港から近い境港を訪ね、水木しげるロードを歩きました。たくさんの妖怪さん達と出会い、どこかユーモラスなモニュメントをなぜながら、日本の風土とそこに生きた日本人が育んだ妖怪さん達に、そっとお願いをしました。
どうかこの日本を守るお手伝いをしてください。私達の愛する日本の自然や、私達の生活が放射能という恐ろしい力に侵されることのないように。今、福島原発で、必死の作業に励む人々に力を貸してください。

そう、この国は、今ここに暮らす私達だけのものではなくて、過去に生きた人々、未来から来る子供達、そして超自然の存在達のものでもあるのです。何とか無事に復興できるようにと、祈らずにはいられません。

非日常に対しての決意

2011年03月14日 | その他いろいろ

今日も手短に。

 

外出の予定は、この一週間分すべてキャンセルに。

当然だわ、電車も普通に動いていないし。

 

昨日、姑に頼まれたものを探しに、スーパーを巡った。

姑が欲しがったのは、カセットボンベ。

もちろんもうどこにもない。

 

スーパーやドラッグストアは、けっこう混雑していて、インスタントラーメン類、乾電池、水、ティッシュ・トイレットペーパー類、パンなどが売り切れ状態。

姑の所へ行く道々、ガソリンスタンドは長蛇の列。

なんとなく背筋が寒くなるような光景だった。

だって、関東はとくに大きな被害もなく、いつもと変わらない日常が続いているはずなのに…。

 

とりあえず、我が家には必要なものが揃っているので、あえて無駄な買い物はしないことにした。

冷蔵庫にある買い置きで食事をし、無いものは少しの間我慢する。

世間が騒然としている間は、そういうスタンスでいようと考えている。

 

若い友人とのメールで、決意を書いた。

「こういう事態は滅多にないことなので、自らがいかに冷静に、賢明に、正しく行動することができるか試してみようと思います」

幸いにも我が家は、家族三人、大人ばかりなので、大人としての分別と慎ましさで行動するよう心がけたい。

 

それにしても、春の日射しがうららかなのとはうらはらに、心が沈むような気持ちになる。

被災地の方々が、少しでも不自由さが解消するよう祈念している。


被災お見舞い

2011年03月12日 | その他いろいろ

未曾有宇の大災害、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

被災された方には、ここからお見舞いを申し上げます。

 

テレビの画面から見る被災地の様子は、現実とは思えないくらいのひどい有様。

ほんとうに大きな地震でした。

 

私事ですが、私の家族は、OT園の母を含めみんな無事。

いろいろご報告したいこともありますが、今日は、安否のご報告だけに留めます。

 

一日も早い復旧がなりますよう、被災された方々、その地で困っている人たちを支えてがんばっていらっしゃる方々へ、心からの祈りを捧げます。

 


春はまだ浅い…

2011年03月10日 | 季節の話題

光はすっかり春なのに、北風がまだまだ寒い。

一度春の暖かさを味わってしまった体に、北風の寒さはこたえます。

 

とはいえ、やっぱり春。

動物たちの活動も活発になってきたらしい。

 

写真はないけれど、毎朝(夫の言によれば)、窓の外の緑地の縁をタヌキが走っていく。

けっこうまるまるっとしてる子で、きれいな白いスジ。

どこへ行くのかなぁ。

 

 

写真は、ベランダからそうっと撮ったコジュケイ。

鳴き声は有名で、「チョットコイ、チョットコイ」と鳴く。

でも、まだ春浅いので、繁殖期ではないらしく、今は静かに地面をつついてます。

何を食べているんだろうか。

 

ウグイスの声も時々聞こえてくるし。

春本番の暖かさが早く来ると良いなぁ。


華の男声デュオ 樋口達哉×成田博之

2011年03月08日 | 趣味(読書・洋裁・音楽・映画)

今月は、コンサートの予定が多い月。

にもかかわらず、あえて急にもう一つ増やしてしまった~!

 

調布市文化会館くすのきホールでの樋口達哉と成田博之のデュオコンサート。

以前聴いてとても気に入っていたバリトンの成田さんのブログを拝見していたら、「あさってコンサート…」みたいな記述を発見。

えっ、そうなの? どこで?

検索という便利なツールを使ってすぐに発見。(ホント、便利になってますね!)

即決で行くことにした。

 

よくよくチラシ(pdf.)を見ていると、ピアノが加藤昌則さんと書いてある。

それならば、友人にも声をかけなくっちゃ!(友人が加藤さんのすごいファンなので)

晴れて二人でコンサートに出かけることに。

 

プログラムはこんな感じ。

第一部

モンテヴェルディ  私を死なせてください(マリアンナ)  樋口

ヘンデル      オンブラ・マイフ(セルセ)      成田

ドニゼッティ    人知れぬ涙(愛の妙薬)        樋口

ビゼー       闘牛士の歌(カルメン)        成田

ヴェルディ     ああ父の手は(マクベス)       樋口

ヴェルディ     私は死ぬでしょう(ドン・カルロ)   成田

プッチーニ     もう帰らないミミ(ラ・ボエーム)   樋口&成田

第二部

ディ・カプア    オー・ソレミオ            樋口&成田

カスタルドン    禁じられた音楽            樋口

デ・クルティス   わすれな草              成田

加藤昌則      デュエット              加藤

マンシーニ     ムーンリバー(ティファニーで朝食を) 成田

モリコーネ     愛のテーマ(ニュー・シネマパラダイス) 樋口

バーンスタイン   トゥナイト(ウエストサイドストーリー)樋口&成田

アンコール

The Jade     手紙                 樋口&成田

プッチーニ    プロヴァンスの海と陸(椿姫)     成田

ブロスキー    ビー・マイ・ラブ           樋口

ヴェルデイ    我らの胸に友情を(ドン・カルロ)   樋口&成田

 

たっぷりと美声に酔った午後でした。

成田さんの朗々とした低音は、やっぱり私好みだわ~!

そして、友人がしきりと感心する加藤さんのピアノ。

一曲だけピアノソロがあったけれど、確かにいい音だ。


会場は同好のオバチャンが9割、みんなうっとり聴いて、必死で拍手していた。

いやいや、オバサンパワーすごいです。

ちょっと韓流に群がるファンの女性達を彷彿とさせるコンサートでした。

樋口&成田お二人が組んでいるユニットThe JADE の人気のなせる所なんでしょうか?

人気の理由もわかりますよ、あの美声とソフトな語り口ですから…。

 

追記

コンサート終了後、サイン会があった。

とくにサインをしてもらうつもりはなかったけれど、私と友人は、とくに相談したわけでもないのに、サインするテーブルの辺りをウロウロ。

会場のほとんどが成田さんと樋口さんのファンらしいこの会場で、もしピアノの加藤さんが出ていらしたら、手持ちぶさたでいらっしゃるかもしれない。

枯れ木も山の賑わい、「私たち、先週も聴きましたよ~、すてきでした~」って声だけかけて帰ろうとの心づもり。(二人とも、同じ事を考えてたんだから笑っちゃうでしょ!)

でも、サインのテーブルには二人分の席しか用意されてなかったので、ちょっとホッとしたり、ガッカリしたりで、会場を後にしました。

 


 


Wほうれん草のパスタ

2011年03月06日 | 料理

ここのところ、つぼみばっかり食べている。

近所の即売所の緑の野菜といったら、ブロッコリー、菜の花。

今の季節、安くておいしいのでついついそればかりに手が伸びる。

 

「つぼみにはカリウムが多いから、冬の間に貯め込んだ塩分を排出するのにいいんだよ」と、夫。

素直に、「おいしい」っていえばいいのに!

 

春らしくなって、光が強くなってきたら、ほうれん草もぐんぐん伸びてきたらしい。

大束の値段がずいぶん安くなった。

「ほうれん草のバター炒めっぽいパスタが食べたいなぁ」と、夫からリクエスト。

 

ちょうど良かった。

この間から作りたいと思っていたほうれん草のパスタがあったんだよね~。

いそいそと台所で料理した。

 

 

ウ~ン、この写真ではちっともおいしそうに見えませんね。

これ、ハンガリーの手作りパスタノッケドリを水の代わりにほうれん草のピューレで作ったもの。

その緑のノッケドリに、茹でたほうれん草も加え、クリームで和えて塩胡椒。

最後にちょっとカイエンペッパーをふって、アクセントに。

スパゲティ茹でるくらいの時間で出来上がります。(ボールやおろし金なんかを使うから、洗い物は多くなるけど)

 

濃い緑が春らしくて、さわやかに見えました。(写真ではそうでもないけど)

もちろんお味も、good!

 

旬の味って、やっぱり良いですね。