OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

パピルスのカレンダー

2006年02月28日 | 母のこと
母のお友達(ボーイフレンド)のMさんから、電話がかかってきた。
「先日お母さんとお約束したパピルスのカレンダーを今日の午後お持ちしたいんですが」とのこと。
エジプト旅行で知り合ったMさんは、毎年母にパピルスでできたカレンダーを届けてくださっていた。
事故で入院していた去年も、自宅に郵送してくださり、OT園の壁を飾っていた。

私は今日の午後、出かける予定があるのでお目にかかれないけれど、お申し出に甘えることにし、「どうぞ、是非訪ねてやってください」とお願いした。
昼食後のひととき、楽しくおしゃべりに花が咲いたのだろう。
わざわざ電車を乗り継いで、訪ねてくださる母のお友達の皆さんには、本当に頭が下がる。

大雨のドライブ

2006年02月26日 | 家族の話題
朝から雨。
でも、今日はボーっとしてはいられない。
朝の決まり仕事をそこそこに済ませ、9時過ぎたら、じっと待機する。
九州、熊本から2月分の魚が届く日なのだ。

今月はどんな魚が入っているのだろうとワクワクして待っていると、10時少し過ぎにヤマト便到着!
2月の定置便の魚は、ウスバハギ1、中サイズの鯛3、イサキ3、巨大赤なまこ(ティッシュの箱くらいの大きさ!!)、イカ3、ムツ1、ウルメイワシ1袋、etc.。
小さい魚が少ないので、始末は割合楽に済んだ。
今晩は3人だけの夕飯なので、イカと鯛半身、それに鰯を刺身に作ることにして下ごしらえをした。

私の足元では、魚のにおいに誘われて、クウちゃんがおねだりの甘え声をだしていた。
しかし、魚と集中して格闘しているうちに「無視された!」とすねてしまったらしい。
いつのまにか、別室でテレビを見ていた夫のあぐらの中にすっぽりと潜り込んで恨めしい顔をしている。
あわてて、ウルメの1~2匹をやって、ご機嫌を取り結んだ。

お昼が済んでも雨は止まない。
こんな日は昼寝かなあとも思ったけれど、鯛1尾と先日母の所にいただいたメロンを持って弟の家に向かう。
高校受験の終わった甥に、心ばかりのお祝いの気持ち。
(もちろんちゃんとしたお祝いは、前から約束してあるレストランで牛肉づくしコースをごちそうすることになっている)

往復ともかなりの勢いで降る雨の中をドライブ。
帰りには、実家に届いていた母用の紙おむつを積み込んで持ち帰った。
もちろん、メロン一切れも容器に入れて持ち帰り、OT園に寄って母に食べてもらった。

そこのかわいいお嬢さんの…

2006年02月25日 | 母のこと
娘と二人でOT園へ向かう。
娘はお祖母ちゃんとのおしゃべりもそこそこに、部屋に置いてある冷蔵庫のチェックに夢中。
「おかあさん、この冷蔵庫あったかくなってる!」
部屋に置いてある冷蔵庫の調子がおかしく、温度調節が狂ってしまっているみたい。
娘は床に座り込んで、取扱説明書を眺めながら、あちこちといじりまわしている。

「ねえ、そこのかわいいおじょうさん!あなたお名前は何だったかしらねぇ?」と母。
娘も私も、ビックリして飛び上がった。
「名前忘れちゃったの?思い出してみて!」との私の言葉に、母は、「聞かないで頂戴。分かんなくて悲しいのは私なんだから」と答えた。
ど忘れだとは思うのだが、可愛がっていた孫の名前を忘れるなんて。
これには、娘もショックを受けたらしく、冷蔵庫の修理もそこそこにして、おばあちゃんに名前を書いて見せたり、「覚えててね」と話したりしていた。

こんな事が次々起こっていくのだろうと思わされた出来事だった。

タイの即席麺

2006年02月24日 | その他いろいろ
駅前の食糧雑貨店は、我が家のお気に入りのお店。
ちょっと時間がある時は、ブラッと眺めて安いものがあると、あれこれ購入して味を試してみる。
私だけではなく、夫も、娘も、「こんなのあったよ」とちょっと変わった食品を買ってくる。
韓国の辛い食品だったり、イタリアのバジリコペーストの大缶だったり。

今日の収穫は、タイの即席麺。
パッケージは5種類合ったので、全種類を購入してきた。(1袋¥20)
ただし、日本語では中華麺としか表示されていないので、どんな味がするのやら見当もつかない。
娘と二人、一つずつ試してみたが、ちょっとエスニックな味と香りでそれなりにおいしかった。

生ものがあるので、お越しください

2006年02月23日 | 母のこと
10時半を過ぎた頃、OT園から電話。
「今、Aさん(母のこと)の所にお客様がみえていて、生ものをお持ちになったので、出来れば今日中にこちらにお越しになって下さいとおっしゃっています。」とのこと。
「えっ、どなたがみえているんですか?」
「すぐ行きます!」と、あわててOT園へ向かった。
(車がないので、息を切らせながら早足で)

母を訪ねてくださったのは、昔からのお友達そしてその方達と旅行していてお仲間になった方達、計7名の仲良しグループだった。
12年ほど前、父が亡くなる4ヶ月前に、仲良し3組でイタリアにでかけた。
そのツアーであと2組のご夫妻とお知り合いになったらしい。
父ともうひとかたが鬼籍に入ったが、残る8人はその後もあちらこちらと世界中を旅して回った。
インド、エジプト、北欧、ドイツロマンチック街道、ギリシア、フランス、メキシコ、etc.。
日本国内も、館山に行ったり、草津に行ったり…。
娘の私も全部は把握し切れていないぐらい。
本当に良い仲間で、良いお付き合いをさせて頂いていたようだ。

OT園3階の応接セットは、すっかり母の家のリビング状態になっていて、和やかに話が弾んでいた。
一緒にいらしているご主人達は、どちらかといえば後ろに静かに控えて、奥様達が「はやくげんきになってね」「また旅行に行きたいね」「あの時は…」と賑やかにおしゃべりをしている。
母もとても嬉しそうで、「みんないい方達ばかりなのよ」と感謝の言葉を繰り返していた。

事故にさえ遭わなければ、母も皆と一緒に今もあちこちに出かけていたかしらと考える。
そう思うと、お元気な7人の方が少し恨めしくも感じられるが、起こってしまったことをウダウダこぼしてみても仕方がない。
今日、母が楽しく笑っていることを喜ばなければと思う。

さて、くだんの生ものは「富山の鱒の寿司」。
母の大好物なので、夕方再びOT園に行き、カットしたお寿司を夕飯用に置いてきた。
もちろん、我が家の夕飯もお相伴のお寿司。
おいしくいただいた。

車がないのも

2006年02月20日 | 家族の話題
車検のために、車を預けてもう5日。
あちこち交換する部品があるらしく、時間がかかっている。

車のないうちは、健康のためにもせっせと歩こうと決めて、実行しているが、いつもと同じに行動が出来ず、なかなかに不便。
例えば、駅前で銀行の用事を済ませ、OT園へ寄り、その後近所のスーパーで夕飯の材料を調達するなんてことができない。
車で移動すればあっという間の距離でも、歩くと移動だけで、30分→30分→30分→30分となって、とても時間が足らない。

まして今日のように雨が降ると、「夕飯はあるもので済ませよう」という具合になってしまう。
幸い夫も娘も「夕飯なし」の日だったのだが、長男から「帰るよ」のメールが入り、あわてて冷蔵庫をかき回した。

車がないのもいいもんだと感じたのは、夜、娘の迎えに行かなくても良いこと。
出かける前に、「バスのあるうちに帰ってきてね」と釘を刺しておいた。
夕飯の後、早い時間にゆっくりお風呂に浸かりながら、車がないことの良い面を実感した。

成人お祝いの会

2006年02月19日 | 家族の話題
帝国ホテルで娘の成人の記念撮影&お祝い会を行う。
お振り袖を着てカメラの前で微笑む娘は、やはりとてもかわいらしい。
ウ~ンと昔、同じ着物を着て、私もここで写真を撮った。
母娘2代、しあわせな成人を迎えられたことをしみじみ有り難く思う。

お祝いのランチは、地下のラ・ブラッセリーで。
お祖父ちゃん・お祖母ちゃん、夫のおばさん、弟夫婦、そして我が家の5人というフルメンバーが勢揃いして賑やかな昼食となった。
いつもはカメラをうっとうしがる娘も、今日ばかりは、次々と相手を変えてはポーズを取っている。
「無口」・「無愛想」がトレードマークなのだが、今日はちゃんとごあいさつもし、お礼も言えていたようで、「やはり大人になった」と甘い親はちょっと安心した。

特筆すべきは、長男が「お祝い」を包んでくれたこと。
これも一人前の社会人としての自覚の表れということだろうか。
びっくりしたけれど、とても嬉しく、有りがたく頂戴した。

白バラの祈り

2006年02月18日 | 趣味(読書・洋裁・音楽・映画)
娘の振り袖一式を帝国ホテルまで持参した。
日曜日に記念写真を撮るので、事前に届けて、小物等に過不足がないかをチェックしてもらうため。

それ自体は、あっという間に終わってしまい、そのまま帰るのも芸がないので、日比谷で映画を見ることにした。
「白バラの祈り」という映画。
1943年ナチス支配下のドイツで本当にあった事件をもとに作られた映画とのこと。

ゾフィー・ショルという女子大生が、ヒットラー政権とその政策に反対するビラを大学構内でまいたために逮捕され、死刑を執行されるまでの数日間が描かれている。
都内まで映画を見に行くのはなかなか億劫なのだが、新聞評を見て見たいと思っていたものの1本だ。
なかなか見応えのある作品で、色々なことを考えさせられた。

映画を見ている中で最も感じたのは、「臆病さ」ということ。
どんなに信念を強く持っているからと言っても、たかだか少数の学生がまいたビラに、体制側がなぜそんなに過敏に反応するのだろうか。
自らを正しいと信じていればそれほど恐れることはなかろうに、「裁く側」の恐れを強く感じた。
それにしても、年を取ると言うことは臆病になるということなのだろうか。
ゾフィーのまっすぐな視線がとても美しく、今の私にはとても危ういものに感じられた。

もう一つ、自分の年齢を感じたシーンがあった。
処刑前に、両親とゾフィーに面会する場面。
彼女は取調中にも、「両親はどうなるの?母はもう60なの、耐えられないかもしれない」と案じていた。
しかし、両親は娘と会って抱きしめ、愛していること、そして娘を誇りに思っていることを伝える。
立派な親であり、立派な娘である。
でも母親としては、「立派じゃなくてもいい!無事に長生きしてよ」と思ってしまう。
これも、年齢からくる「臆病さ」の表れなのだろうか。

子供達が将来を決める時、母の「臆病さ」で足を引っ張らないようにしなくては。
でも、「年の功」という言葉もあるくらいなのだから、何かの参考になる程度には「石橋を叩いて渡る」ことも教えていきたいなどと、大して映画とは関係ないことを繰り返し考えていた。

眠そう…

2006年02月16日 | 母のこと
ここのところ、母の元気がないように感じる。
とりたてて「ここが」というところもないのだが、テレビを見ながらの口数も少なくなっているようだ。
「どうしたの?どこか悪い?」と聞いてみるが、「別に」との答え。
持って行ったおやつにも、それほど執着が見られないよう。
お決まりの「今日帰るんだったわよね」の問いにもあまり熱心な響きはなく、私が否定しても「フーン」と言ってそれ以上の追求はなかった。

一人でしゃべってばかりもいられず、何となく二人でテレビを眺めていた。
あくびをしているわけではないのだが、何となくぼんやりと眠そうに見える。

不穏が強いと言われ、先日心療内科より安定剤のようなものを処方してもらったようだ。
その影響もあるのかもしれない。
穏やかに暮らせるのは良いことだが、感情が鈍っていくのはかわいそうな気がする。
うまくバランスを取るにはどうしたらいいのだろうか。
難しい!

バレンタインデー

2006年02月14日 | 家族の話題
趣味のオークションで牡蠣のむき身1kgを購入することにした。
長男にも「届く日は絶対教えてね!必ず返ってくるから」といわれていたので、数日前に「14日に届きます」とメールをしておいた。

ところが、昨日になって「明日は急用で帰れません。」とのメール。
まあ、そんなこともあるんだろうと思っていたのだが、昨日になってはじめて14日がバレンタインデーであることに気がついた。
そりゃ、無理だわ!
牡蠣と彼女じゃ、天秤に乗せる前から勝負は明らか。

毎年バレンタインデーが近づくと、大騒ぎをして手作りチョコを作る娘も、なぜか今年はとても静か。
ずいぶん大人になったもんだと感心していたが、やはり昨晩になってチョコ作りを始めた。
毎年のことなので、結構手際よくトリュフを完成させていた。
出来上がったものの大半はお友達用にラッピングされ、残り物のいくつかがお父さんへのプレゼント用に渡された。
私には、その余り物。
「そこのタッパに余ったの入っているから食べて良いよ」
「材料がしっかりしてるから、味も結構いけるね」というのが、お父さんの評。

50代夫婦のバレンタインデー。
今晩は夫と二人で牡蠣鍋と酢牡蠣。