OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

母の近況

2011年08月24日 | 母のこと

このblogを始めるきっかけになったのは、母のことだった。

母の日常の様子を書き、その変化が確認できるように、そして少し愚痴も書いたらスッキリするかもと書き始めた。

その後、自分の生活のあれこれを綴るようになって、今では母が登場する回数は激減している。

とはいえ、ここは母について記録する場だと思っている。

 

さて、現在の母はとても元気で明るい。

この夏の変化は、尿取りパッドを多く使用するようになったことと、なんだかなの服装が多くなったこと。

もう一つ、一緒にいる時の話題がとても少なくなったこと。

大きな変化ではないけれど、少し認知症が進んだのかなと危惧していた。

 

話題の大部分は、お天気について。

「風が吹いている」または「今日は風がない」、これをひたすら繰り返す。

「雲がきれい」、「あの雲は黒くて怖い」etc.、窓から見える雲の様子を繰り返し話題にし、時によっては、「あんな怖い雲見たくない」とカーテンを閉める、かと思うと、「まだ明るいのにカーテン閉めておくなんて変」とカーテンを開けに行く、これを何度も繰り返す。

(多分、数分前に自分が言ったことを忘れてしまうから、こんなふうに何度も同じ事を繰り返すのだろう)

 

二人で向き合っていると、あまりに話題がないので、テレビを点けておくことも多い。

「水戸黄門は、私が子どもの頃からテレビで見てる」

「暴れん坊将軍ねぇ、ホント長く続いているよね、子どもの頃によく見たわよ」

って、そんなはず無いよね、テレビでが登場したのは、母が結婚してしばらくしてからのはず。

 

でも、覚えていることもたくさんある。

「あっ、三つ葉葵の紋だから、徳川だわね」なんていう、とてもちゃんとした発言もある。

それに、時々私が間違いを指摘すると、「仕方ないのよ、今の私は、頭がゴチャゴチャして、昔のことと今のことの区別が付かないんだから」というような、客観的発言があったりもする。

「まだらぼけ」というけれど、まだらのボケ部分がちょっと多くなったかなというふうに感じられていた。

 

昨日、OT園の帰り、ケースワーカーのNさんに呼び止められて、どうもこのところ認知症の度合いが進んだようだと告げられた。

失禁が多くなったこと、また、別の部屋に勝手に入ってしまうこと、ベッド回りの散らかし方が極端な日があることなどが、このところ目に付く言動らしい。

 

Nさんの所にまで具体的な変化が上がっているところを見ると、実際に介護に当たっている職員さんがかなり困っていることが多いということなのだろう。

週に2度ほど尋ねている私にも、思い当たることがたくさんある。

 

だからといってどうこうできるものではない。

「そうなんだ」と、母の現状を、園と私の間で確認するというだけ。

 

その確認が、ちょっとつらい。

わかっちゃいるけれど、他の人から冷静に指摘されるとね。

母のこれからを考えれば、現段階でオタオタしていてはいけない。

「何が起こっても仕方がない」、「どんな状態になっても、笑ってすごせる瞬間が一瞬でも多くなるように」、そんなふうに腹をくくっているつもりだけれど、「認知症が進んでいる」と告げられるのは重い。

 

とはいえ、私と過ごす母はおおむね笑顔。

私がいない時も、けっこう賑やかに楽しく過ごせているようだ。

それを幸いとして、これからも暮らしていくしかないよね。


福井敬/福島明也コンサート@津田ホール

2011年08月24日 | 趣味(読書・洋裁・音楽・映画)

二期会ゴールデンコンサートというシリーズの一回。

トップテノールの福井敬さんと同じくバリトントップ歌手の福島明也のジョイントコンサート。


プログラムはこんな感じ。


《福井 敬》
小林秀雄 〈落葉松〉
中田喜直 〈悲しくなったときは〉
山田耕筰 〈あわて床屋〉
平井康三郎 〈平城山〉
中田喜直 〈サルビア〉
プッチーニ 『西部の娘』より“やがて来る自由の日々”
ジョルダーノ 『アンドレア・シェニエ』より“五月のある晴れた日に”
プッチーニ 『トゥーランドット』より“誰も寝てはならぬ”
《福島明也》
滝 廉太郎 〈荒城の月〉
山田耕筰 〈鐘が鳴ります〉
山田耕筰 〈たーんき ぽーんき〉
中田喜直 〈つくだ煮の小魚〉
中田喜直 〈結婚〉
ヴェルディ 『ドン・カルロ』より“おお、カルロお聞きください~ロドリーゴの死”
ジョルダーノ 『アンドレア・シェニエ』より“祖国の敵”
ヴェルディ 『椿姫』より“プロヴァンスの海と陸 ”

《二重唱》

ヴェルディ

『ドン・カルロ』より「友情の二重唱」
 


1部が日本歌曲、2部がオペラのアリア。

 

日本歌曲も良かったけれど、圧巻だったのはやはりオペラのアリア。

とくにヴェルディの「ドン・カルロ」の二重唱、アンコールの「ラ・ボエーム」の二重唱はすばらしかった。

やっぱり、オペラの大舞台で活躍している歌手の声は貫禄が違う。

大迫力だ~!

 

 


茄子がおいしい!

2011年08月22日 | 料理

夏においしい野菜といったら茄子。

一週間に一度買いだしに行く直売所でも、山盛りの茄子が売られている。

大きな茄子が5~6本くらいで100~150円。

一週間分の食卓に、2~3袋を購入してくる。

安くておいしい主婦の味方です。

 

時にはこんなイケメンくんも混じっている。

高い鼻と流れる前髪、なかなかすてきじゃありません?

(これは、娘のイタズラ。イケメンくんの下半分は、挽肉と一緒に炒められて娘の朝ご飯になりました)

 

さて、夏の食卓、どんな茄子料理が並ぶかというと。

焼き茄子、揚げ茄子、茄子の天ぷら、茄子とピーマンの味噌炒め、マーボー茄子、茄子と挽肉の炒め物(オイスターソース味だったり、トマト味だったり)、茄子入りカレー、茄子のグラタンetc.

茄子のスライスを塩もみして、シソやミョウガと一緒に食べるのは、私のお気に入り(夫は嫌いなので、私一人の食事の時にだけ作る)

茄子があると、簡単に一品できるので、本当に重宝な野菜だ。

 

今晩は、茄子を使って初めての挑戦、茄子の餃子。

茄子の皮をきれいに剥いて、柔らかくなるまで蒸し、細く割いて冷やす。

冷えたら細かくみじん切りにし、挽肉、ねぎ、生姜と一緒によく混ぜて、餃子の具に。

後は普通の餃子と同じ。

 

好評でした。

キャベツやニラを使ったものよりも、フワッと柔らかい。

皮をぱりっと仕上げると、皮はパリッ、中身はふわりで、その対照がとてもおいしい。

この時期の茄子の果肉はちょっと甘味があって、なかなか風味もいい。

大好評でしたよ。

 


Csigaはかたつむり

2011年08月21日 | 料理

マンディ・ハシモト・レナさんというハンガリー在住の女性の方が出版された「お母さんに教えてもらった味」(副題 ハンガリーの愛しい毎日)という冊子を手に入れた。

「ラチとらいおん」で有名なマレーク・ベロニカさんの本も数冊訳していらっしゃる方。

ブダペストにお住まいのようなので、その方が紹介するハンガリー料理に興味があり、1400円(+送料)はちと高いなと思いながら、ポチッとしてしまった。(興味のある方、こちらからご覧ください)

 

着いたこの冊子、数枚の薄っぺらいもの。

ただ写真は多用されているし、おまけにスタンプと刺しゅうシールも着いているので、まあこのくらいの値段は仕方がなのかなと納得。

そして、料理のレシピはなかなかいい!

 

ハンガリーの代表的料理で、かつ、日本人には馴染みのないものもけっこう紹介されている。

例えば、ニワトコシロップの作り方なんかもね。

 

私が思わず飛びついたのは、「キュウリのピクルス(Koviubi)」、お酢を使わず、パンで発酵させて作るキュウリのピクルス。

早速仕込みました。

上の方に見える薄茶のものがパンです。

これを仕込んだ日は猛暑日だったので、びんを太陽の光にあてて作るこのピクルスの仕上がりに大いに期待が持てた。

 

ところが、翌日から天気は一転、秋雨前線のため、急に涼風が吹く。

ピクルスの出来は心配だけど、そうなったら試してみたいレシピがもう一つあった。

「Csiga」というパン。

Csigaはハンガリー語でカタツムリのこと、グルグルと巻いたうずまきパンです。

本のレシピは、ココア風味で、バターもたくさん使うことになっていたのでちょっと敬遠、以前よく作っていた島津睦子さんのパンのレシピで、シナモンとレーズンを巻いて作った。(いわゆるレーズンシナモンロールですね)

 

強力粉200gで9個出来ます。

 

焼きたてをさっそく、休日のブランチに。

甘いパンだけでは、ちょっと物足りなかったので、同じ生地でベーコンやオニオン、チーズを巻き込んだのを作ればよかったかも。

家族3人で、めずらしく優雅な休日の遅いあひるご飯(朝と昼兼用なのであひるですよ!)でした。

 

ところで、この夏の節電、我が家はすごい実績です!

読みにくいけど、わかります?

東電からの請求書兼領収書、「昨年8月分は…」のところ、なんと46%の減少と書いてある。

笑ってしまうほどの節約振り、まあ、大半は買い換えた冷蔵庫のおかげだとは思うんですがね。

 


初収穫

2011年08月19日 | 季節の話題

さくらんぼがみのる頃、友人から朝顔とオクラの苗をもらった。

朝顔は西洋朝顔だったので、とてもうれしく、しっかり育てて、たくさん花を咲かせようと意気込んだ。

ところが、なぜだろうか…、今年も朝顔はちっとも育たず、いじけたまま枯れてしまった

 

オクラの方はというと、せっかくもらったんだからまあプランターに入れて育ててみるかというくらいの気分。

でも、この2本のオクラ、いつのまにかしっかりと葉を茂らせ、大きく育ってきた。

 

そして、先週、初めての花が咲く。

 

 

隣のもう一本も、負けてはならじと、翌日花を付け、順調にすくすくと成長。

こうなると現金なもので、夫と二人、「どのくらいになったら採ろうかぁ?」と、毎日オクラを眺める時間が増えていく。

 

そして、花が咲いてからちょうど一週間、今日2本を初収穫

 

 

せっかくの恵みなので、2本を3人で分けて夕食にいただくことに。

小さな小鉢にほんの少々だけど、ウチで出来たものはうれしい。

おいしくいただきました。

 


ブータンノアールって?

2011年08月18日 | 料理

先日、長男一家と一緒に次男の家を訪ねた。

長男一家は、虫太郎とは初対面。

「どんな子かな?」「赤ちゃん、かわいいかなぁ?」って、お盆渋滞の中をワクワクと千葉まで向かう。

 

さて、長男は、その手土産に、なぜか冷凍した豚の血(!)を持参。

わざわざ横浜橋商店街の肉屋さんまで買いにいったんだそうな。

「帰りに溶け始めてさぁ、スプラッタホラーみたいになるとこだったよ~」

いやいやおそろしい…。

なんでそんなもの持っていきたいもんなんだか

 

さて、そんな変わったものを持ってこられた次男の言葉は、「持ってきてくれるんなら、もっと早めに言ってよ、材料を揃えておかなきゃ料理できないじゃん」

って、前からちゃんと申告しておけば、きっちり料理してくれるわけね…

 

と、ブツブツ言いながら、次男が作ってくれたのが、「ブータンノアール」

フレンチの豚の血で作ったソーセージ。

とはいえ、ケージングがないので、型に入れて固める。

豚の背脂も無かったので、豚の皮で代用(って、皮はウチにあったのね!)。

 

 

こんなのが出来上がりました。

「作ったことあったの?」って聞いたら、「イヤ、初めて」、「でも、イメージトレーニングはちゃんとできてるから、絶対おいしいよ」と自信満々。

ふ~ん、そうなんだ~(ため息です)

 

「ホントはリンゴのピューレか、ポテトピューレを添えるんだけどな」と言いながら、それは省略。

プルーンを刻んだものをバルサミコでゆるめて添えていただきました。

確かに、なかなかおいしい。

 

余ったのをお土産にもらって帰って、お留守番の夫と娘にも振る舞った。

「付け合わせは何がいい?」って聞いたら、娘がすかさず、「じゃがいものガレット」。

いやいやよくご存知だこと。

というわけで、我が家の夕飯はこんな感じになりました。

 

 

フランスパンに載せたブータンノアール。

リンゴのピューレは手作り。

 

 

サラダ。

普通ですね!

 

 

ポテトガレット。

IKEAで、すり下ろし器を購入してから、ガレットが手軽に上手にできるようになりましたよ。

 


サンリオピューロランド with 孫娘

2011年08月17日 | 家族の話題

8月も毎日保育園で過ごすricoちゃんに、夏休みらしい何かをして欲しいという息子からの希望。

さてどこへ連れて行こうか…と迷ったが、「近いし、あそこは屋根があって空調が効いている」という理由から、サンリオピューロランド行きを提案してみた。

てれびのCMでピューロランドに憧れていたricoちゃんは、大喜びだったそうで、無事、実施の運びとなった。

 

ピューロランド、久しぶりだなあ…。

20年くらい前、娘が幼稚園の頃に連れて行って以来。

どんなことをして過ごしたかはあまり覚えていないけれど、帰りの頃になって娘が、「お母さん、そろそろホントの空が見たい」という、智恵子抄のような一言を吐いたことが忘れられない。(娘はすっかり忘れてたけど!)

 

さて、炎天下、開園時間に合わせてピューロランドへ。

ウチからは、電車(それも空いてて座れる)に乗って、15分ほど。

えぇ~!たくさん並んでる~!

みんな考えることは同じらしい。

 

でも、まあ園内はそれほどの混雑でもなく、楽しく遊ぶことができました。

 

一番受けたのは、キティちゃんのおうち。

お風呂に入って、

 

ベッドで一眠り(?)

 

その他にも、キティの形のテレビ、ピンクのベンチやソファetc.、何を見ても楽しいらしい。

 

最後にキティちゃんと記念写真。

 

お家の外では、キティちゃんのおばあちゃんやお父さん(だと思う)が待っていて、うれしくて飛びつくricoちゃんを優しく歓迎してくれる。

 

子供だましとは思うけれど、まあ子ども(3歳児)なのだから、まんまとだまされて(!)夢中で楽しんでいる姿は微笑ましい。

私にとっても、とてもほっこりした良い時間になりました。

 

パレードでは、巨大ケロッピやたぁ坊、マイメロちゃんなどに必死で手を振り、音楽に合わせて(指をしゃぶりながら)拍手。

もうもう夢中!

 

ランチもキティちゃんの絵がついた箱の(パサパサの)サンドウィッチをおいしくいただき、おみや

げには、キティちゃん印のお箸やおもちゃを購入。

キティちゃんづくしの一日。

楽しかったらしい。

 

ママの報告では、翌日保育園のお昼寝時間には、先生相手にピューロランドの話しを眠らずにしゃべりまくっていたらしい。

そんなに感激してもらえたならば、おばぁちゃん冥利に尽きるというものですね!


日本民家園見学

2011年08月12日 | マジャル語

ハンガリー語のレッスンは、今夏休み。

7月末までは、先生の論文提出で忙しかったのと、8月に入ってからは相棒のrinaさんがブダペストに滞在中なので。

 

でも、先生は論文を出し終わって時間がありそうだから、「一度うちに食事に来ませんか?」って、誘ってみた。

そしたら、先生から「一緒に民家園に行こう」と提案。

じゃあ行きましょうと、今週初めに実行。

 

「こんな暑い日に、ご苦労様だねぇ~」と、呆れる夫。

私も暑さ対策を怠らず、ポカリスウェット、首タオル、日傘、うちわと、思いつくもの全部を持参した。

 

先生は、建築が専門の大学院生。

だから、日本の古民家にも興味津々。

まず、屋内展示をゆっくり見て回る。

私一人だったら、15分ほどで見てしまうであろう展示を、先生はゆっくり、しっかり、ていねいに見ていく。

なんと見終わるまでに、1時間15分もかかった!

(その間、私も一緒に展示を眺め、わかる範囲で説明しましたよ、でも、私がわかる事なんてそんなにある訳じゃあないけど)

 

その後、いよいよ屋外展示へ。

実際の民家を、外観から眺め、内部を見学する。

そう、ここからが暑さとの戦い。

古民家から古民家へ、斜面を登りながら見学していく。

強い日射しを日傘で多少和らげても、汗はダラダラ、息が上がる。

 

でもね、民家の中はけっこう涼しい。

ふ~ん、昔の家って涼しくできてるんだなぁと実感。

 

先生は、ここでもエネルギッシュ。

外観を撮影し、外壁、屋根をチェック、天井、縁の下、台所の竈、座敷のいろり、もうもうあらゆる所をじっくりと撮っていく。

こんなに興味を持ってもらえたら、同行した甲斐があったというもの。

でも、「暑いから、サッサと切り上げよう!」なんて事は口が裂けても言えない。

多少涼しい上がりがまち辺りで、うちわを使いながらポカリスウェットを飲んで、なんとか熱中症にならないように心がけた。

 

 

 

こんな感じの民家23軒を全部ちゃぁ~んと見学してきました。

そして、先生は、英語で書かれたこの民家園の概説書を購入。

ホントに興味があるんだなぁと、つくづく感じ入った。

 

結局、4時間半かけて民家園を見学。

暑さでヘロヘロになったけれど、それなりに楽しかった。

(もっと季候のいい時だったら良かったんだけど、ま、夏の遠足だから仕方がないよね!)

 

その後、我が家へ場所を移して、遅い昼食。

和食が食べたいというリクエストだったので、ソーメンと肉じゃがなんかをお出しした。

初めて食べたというソーメンも気に入っていただけたようで、良かった良かった!

 

そして、最後にこれ。

 

 

夏はやっぱりゆかたよね!

娘のゆかたの中から、トンボ柄を選んで試着。

先生は、日本の記念にぜひゆかたを買いたいとのことで、たくさんの質問を受け、なんとか一生懸命に説明をした。

もちろんそんな難しい説明をハンガリー語でできるはずもなく、日本語と英語とハンガリー語混ぜて。

googleの翻訳サイトがけっこう便利。

説明しながら、わからない単語を翻訳してもらう。

文章丸まるの翻訳はけっこうあさってなことが多いが、単語を1つずつ確認しいてくのにはなかなか使えますよ。

 

夕方まで、二人で楽しく過ごし、ハンガリー語夏期講習(?)は終了。

ブダペストでreka先生ご夫妻にとっても良くしていただいた私、「江戸の仇を長崎で」ではないけれど、少しでも日本の良いところをお見せできたならうれしいなと思う。

私自身もすごく楽しかったしね!

 


暑い方がアクティブ?

2011年08月11日 | 趣味(読書・洋裁・音楽・映画)

暑さが戻ってきた!

で、へばっているかというと、そうでもない。

意外とアクティブに動いてます。

 

ただ、夜までは続かない。

昼間バタバタと動いた後、夕飯を作り、その後はメールチェックをするのがせいぜいで、キーボードを叩くところまでは元気が残っていません。(更新を怠っていた言い訳ですね!)

 

二日続けてハードスケジュールをこなして、今朝の目覚め。

朝から猛暑を予感させる光と空気。

いつもなら、「きょうは一日うちでゴロゴロするぞ~!」とリキを入れて怠けるところだが、ゴロゴロできるような生やさしい暑さではなさそう。

「ウ~ン、暑い! 遊びに行くぞ~!」と、逆にリキが入った。

 

行き先は、日本橋三越。

ちょっと注目しているテノール歌手望月哲也さんのミニリサイタルを聞きに。

日本橋三越の弁天様の前でのコンサートです。

 

これは、7月に発売されたCD「ひそやかな誘い」と11月の日生劇場でのオペラ「ドン・ジョバンニ」のPR、なので無料。

12時半~と2時半~の二回。(二回とも聞いちゃった!)

無料とは思えない、とても充実した内容のコンサート。

 

望月さんは、IL DEVUというアンサンブルの一員でもあるくらい、なかなか立派な体型の方。

私は、表情のかわいらしいところも加えて、なんとなくムーミンを思い出してしまう。

でも、その声といったらほんとうにリリカルで明るい!

テノールはあまり好みではないはずだけど、彼の声には思わず魅せられてしまう。

 

30分あまりのコンサート二回。

暑さを忘れるとても良い時間でした。

 

涼しかったとはいえ、気圧が定まらない8月の始めに比べて、このところの猛暑日。

本来なら夏バテで元気がなくなるところだけれど、私はとても元気。

フウフウといいながら、でも、心楽しい猛暑です。


本大人買い

2011年08月05日 | 趣味(読書・洋裁・音楽・映画)

大人買いといってもそうたいしたもんでもない。

文庫本を3冊、アマゾンでちょこっとクリックしただけだから。

 

で、届いたのがこれ。

 

 

創元社推理文庫 パトリシア・マッキリップ著「イルスの竪琴」シリーズ全3巻。

今回届いたのは、1・2巻。

3巻目は9月1日の発行だそうで、そのころに届いてくる予定です。

 

実はこれ、20年以上前から持っている本。

ハヤカワ文庫から出版されたのが、絶版になっていた。

もちろん以前購入した本も手元にある。

ただ、何度も何度も読み返して、ページは黄色くなり、シミがつき、薄汚く汚れてしまった。

数年前までは、最低でも1年に1度は読み返していたのだが、ここ数年は本があまりに汚れてしまったので、ちょっと手に取るのがイヤになってしまった。

とはいえ、捨てることはできず保存して、時々表紙を撫でてはいた。

ところが、今年、創元社から復刊になったというニュースが届き、大喜びで注文したという次第。

 

マキリップらしい美しいファンタジー。

ファンタジーというジャンルにも、ずいぶんいろんな本が増えた。

シリーズでいうとナルニア、指輪、ゲド、ハリーポッター。

その他にも、ダイアナ・ウィン ジョーンズ、マーガレット・マーヒー、日本の作家では萩原規子、上橋 菜穂子、いぬいとみこなどの著作がお気に入り。

 

でも、主人公に惚れ込んで、思い入れもたっぷりに読むとしたら、これに勝るシリーズはない。

モルゴン、本当にステキなの。

控えめだけれど頑固で、静かだけれどきっぱりと行動して、迷いながらも前に進んでいく。

額に3つの星を掲げて竪琴を奏でる姿は、文章の中の男性とはいえ、惚れ惚れせずにはいられない。

彼の恋人、レーデルルもまたステキ。

情熱的で、愛情深く、行動的。

赤くて長い巻き毛を振り乱しながら、大勝負に出る姿は、これも惚れ惚れ。

 

というわけで、しばらくはこのシリーズにどっぷりはまることになりそう。

そうそう、ハヤカワの時にあった山岸涼子さんの挿絵は無くなってしまった。

脇明子さんの訳も、今回改訂されている。

読みやすく整理されてはいるけれど、あのなんとも叙情的な叙述と雰囲気のある挿絵がなくなったのは、少し寂しい気もするな…。