ブダペスト滞在6日目。
行動できる最後の日。
この日は前日と同じく、re-ka先生ご夫妻の運転で郊外へドライブ。
いろいろ楽しそうな提案をしてくださったけれど、ハンガリーで最も有名な磁器産地ヘレンドへ連れて行っていただくようお願いをした。
この日はauさんの運転で高速道路をぶっ飛ばす。
渋滞もなく、スムースな運転、車窓の景色を楽しみながら1時間あまりのドライブ。
(「ホラ、あそこの看板見て!Bonszai(盆栽)って書いてあるよ!」と、auさん。ハンガリーでも盆栽を扱う業者があるんだ~。フムフムと関心!)
さあ、ヘレンドに着いた!
美しい工場が見えてワクワク。
ヘレンドのロゴが見えますね!
さっそく博物館と工場見学のコースを申し込む。
工場見学は、言語の同じグループでのガイドツアー。
日本語はないので、私たちは英語ツアーで。
まず、ヘレンドの歴史についての短いフィルムを見る。(頼むと日本語字幕を出してくれます)
その後、ガイドさんの説明を受けながら、磁器の成型から絵付け等々、順番に見学していく。
あまり期待していなかったけれど、これがなかなか楽しい。
職人さん(全員女性でした)の指先から美しいバラの花が生み出される様子、スパゲティと呼ばれる細長い粘土を編んですかしのボールを作る様子、細かい図案を細い筆できれいに絵付けしていくところ、どの行程をとっても長い歴史と熟練が感じられる。
ステキだなぁ~。
ガイドさんの説明によれば、ヘレンドにはこういう磁器作りを教える学校が併設されていて、ハンガリー中から学生が集まるらしい。
そして、その学校では磁器作りの全課程を学ぶことができ、適性に従って職に就くこともできるらしい。
ただ、とても難しい課程なので、全員が卒業できるわけではないとのこと。
そうした厳しい訓練を経た上で産み出される手作り磁器、ため息と共に感心して眺めた。
工場見学の後は、博物館。
ここには、ヘレンドの初期からのコレクションが展示されている。
時期による変遷、とくにヨーロッパ貴族の御用達だった頃から、共産主義時代を経て、今日に至る作品の変化が興味深い。
(いくらか払うと写真も撮れるのだが、あまりカメラに気をとられていると見る方がおろそかになるので(ケチだから?)写真のチケットは買わず終い)
そして、中庭も見学。
これはレプリカのライオン。
いかにもヘレンドらしい鮮やかなライオンさん。
博物館の入り口には、天使が二人。
この天使さん、壺を抱えてます。
中庭にも、陶器のフィギュアがたくさん。
近づくと、
花を抱えたご婦人や
逆立ちしたおじさん(?)もいます。
見学の後は、併設のティールームでお茶。
ステキなインテリア。
ケーキなども置いてありました。
見学チケットの中に、ここでの飲み物代が含まれています。
ヘレンドの磁器で飲むコーヒー、贅沢な気分ですよ~!
これは、女性三人が頼んだカプチーノ。
ロスチャイルドバードですね。
これは、auさんが頼んだホットチョコレート。
なんてステキな器なんでしょ!
思わずみんなで歓声を上げました。
reka先生は、ここの皿洗いの仕事だけはしたくないとおっしゃる。
割らないように気を付けて、神経が疲れてしまいそうとのこと。
確かにそうだわ。
でも、飲むのは大歓迎!
そしてティールームの隣には、売店。
別に安いわけではないけれど、せっかくここまで来たのだから記念品が欲しい。
円高と、この旅行であまりお小遣いを使う機会がなかったので、ちょっとがんばって美しいお皿(19cmのデザートプレート)をウチに連れて帰ることができました。
(免税手続もしてくれます)
ちょうど正午頃まで、ヘレンドに滞在。
静かで美しいところなので、一日いても飽きないところだと思う。
でも、あれもこれもと欲張りな我々は、次のプログラムへと急ぎます。