OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

2014 だるま市 くうを悼む

2014年01月28日 | 家族の話題

悲しいことがあっても、時は歩みを止めない。

気持ちのけじめはつけたつもりでも、そしてスケジュールはきちんとこなしてはいても、体の周りを喪失感が取り巻いているような毎日。

それでも一週間という日が過ぎて、今日は毎年恒例のだるま市。

 

前日から料理を用意して(今年は例年より手抜きだわ…)、長男一家と娘夫婦を迎えた。

「一緒に行こうよ!」と、長男一家が誘ってくれたけれど、私は今年は遠慮した。

まだ喪中の身で、晴れの行事に参加するのはどうにも憚られる。

「気分転換になると思うけど、そういう風に感じているなら好きにすればいいよ」と、息子。

ricoちゃんにお小遣いと、私の分のお賽銭を言付けた。

息子には、古いダルマさんを納めてもらい、新しいものを購入してもらうように頼む。

気分転換は孫娘2人の顔を見れば充分!

 

ricoちゃんは、「くうちゃんに」と言って、お手紙を書いてきてくれた。

誰からも言われなかったのに、くうの死んだ翌日に1人で一生懸命書いたのだそう。

くうちゃんコーナーにお供えしたけれど、留守中にそっと覗いてみる。

くうの姿を書いた画に加えて、「わすれないでね!」と書いてあり、思わず涙が出る。

愛されていたね、くうちゃん!

 

そして、まだ1歳2ヶ月にしかならないあ~ちゃんは、「死んだ」という事実は知らないし、理解もできない。

嫁さんによれば、部屋に入った瞬間から何とはなしにくうを探していたらしい。

しばらく遊んだあと、ひょいと上を見上げてくうの写真に気付き、「あ~~!」と指差して声を上げた。

あ~ちゃんは不思議な子で、本当に小さい頃からまったくくうを怖がらなかった。

ハイハイで追いかけていってシッポを捕まえたり、手に持っていた赤ちゃんセンベイの半分をくうにパクッと奪われても、残った半分を食べて嬉しそうにしていたり、3人の孫の中でも一番くうに親しみを持っていた。

小さい子があまり得意ではないくうも、あ~ちゃんだけは全く気にならないようで、部屋の隅で仲良く身を寄せ合ったり、おとなしく撫でられたりもしていた。

そんなあ~ちゃんだから、我が家に来てすぐくうの姿を捜してくれたのだろう。

抱き上げてくうの写真を見せると、喜んでくうに手を振ってくれる。

ほら、ここにもくうを愛してくれた人がいるよ!

 

毎年恒例の賑やかな家族行事なのに、いるはずの仔がいない!

でも、だれも君のことを忘れてはいないよ。

家族団らんの楽しいひとときだったけれど、やはりどこか寂しい…。

 

 

 

 

 

 

 


旅立ちました

2014年01月22日 | 家族の話題

1月21日夕方、15年一緒に暮らした我が家の犬、くちゃくんが旅立ちました。15歳6ヶ月、老衰といってもいいのでしょうね。

 

 

年末から食欲が落ち始めていて心配していましたが、1月14日からは固形物を受け付けなくなりました。犬用の流動食やミルクも試しましたが、それもあまり乗り気ではない様子、犬用のポカリを針のない注射器で口に運んでおりました。たくさん飲ませすぎると吐き気に襲われます。少しずつ、頻度を増やして渇きを潤すようにしていました。

 

自力で立ち上がることができないので、足をバタバタ動かす時には起こしてやり、用を足させていました。それ以外の時は、ただただ横になって眠るばかり。このまま静かに逝くことができるなら、それもいいのかと思いましたが、死ぬということはそれほど甘いことでもないのですね。19日夜から、突然足を突っ張るようにして悲鳴のような鳴き声を上げ始めました。痛いところがあったのでしょう。痛み止めを使って眠らせるようにしました。この頃からは、尿も一切出なくなりました。もう長くはないなと覚悟を決めました。

 

20日の夜は、泊まりにきてくれた娘とくちゃくんを挟んで川の字で眠りました。夜中に「ウォン」と声が上がると、両側から手が伸びてクチャの頭や体を撫でます。最後まで甘えん坊の子で、痛みや不快も撫でてもらうことで軽快するようでした。落ち着いた頃を見計らってそっと手を引っ込めますが、まだ足りないと感じた時には「クゥーン」と鼻を鳴らして愛撫を催促。私と娘で24時間つきっきりの世話をしました。

 

夫も、娘も、私も、「頑張れ!」という言葉がけを止めました。「頑張ったね!」「えらいね!」「ありがとうね」そんな言葉をかけながら、苦しんでいる犬を励ましました。最後の3日間は、「もうがんばらなくてもいいよ」、「早く楽になれるといいね」という気持ちだったのです。

 

最期の時もやはり苦しそうでした。呼吸はずいぶん浅くなり、四肢はダランと全く力がありません。それでも不快にあえぐようにしているくちゃくんを両側から支えて撫でていた時、くちゃくんの頭がクラッと後ろに崩れました。そして呼吸が止まったのです。「あぁ、やっと終わった…」冷たいと思われるかもしれませんが、悲しい気持ちと共に、彼の苦しみの時が終わったことに安堵しました。

 

クチャは6歳の頃に白血病のような病気(溶血性貧血)にかかって、死の一歩手前まで行ったことがありました。その時の経験から、最期の時は私の腕の中で看取ってやりたいと決めていたのです。獣医さんのケージの中で冷たくなるのは絶対イヤだと心に決めていました。だから、私と娘の手の中で看取ってやれてホッとしています。不安そうに「ウォン、ウォン」と鳴けば、「ここにいるよ」「一緒にいるから、怖くないよ」と声をかけてやりました。しっかり獣医さんに見せて治療をしていれば、もう数日、もう数週間長生きしたのかもしれませんが、家で看取る選択は彼のQOLをより良く保つ事ができたと自負しています。(自己満足なのだろうか…)

 

娘が中1の時から飼い始めた犬でした。思春期の子どもたちは、犬と暮らすことで、愛すること、家庭の温かさ、信頼されることなどを自然に学ぶことが出来たと思います。子どもたちがまっとうに成長して、平凡とはいえ社会人として独り立ちできたのにも、くちゃくんは助力してくれたと感謝しています。

 

ふとした瞬間に、無意識に部屋の中でくちゃくんを探しています。これからしばらくはこんな状態で、目がくちゃくんを探し、頭が「もういないんだ」と確認するようなことが続くのでしょうね。寂しいです。もう一度あの目を見つめたいです。抱きしめて暖かさを感じたいです。もうそれは無理なのですが、彼の愛情、信頼、暖かさを感じながら一緒に暮らしたことを私の宝物として大事にしていくつもりです。

 

ありがとうね、くちゃくん!

 


明けましておめでとうございます。

2014年01月06日 | 家族の話題

明けましておめでとうございます。

ご挨拶がすっかり遅くなりましたが、無事元気で新年を迎えております。

 

恒例の新年宴会への娘からの差し入れ。

毎年、海苔で年号と干支が書いてあるたらこバター。

 

毎年毎年、集まる家族の数には変化があるけれど、今年はいままでのMAX15人(幼児3人を含む)が集まりました。

リビング、満員だったなぁ~!

そして終始ワイワイガヤガヤ、賑やかなことったら!

 

料理も数々作りましたが、テーブルに出すや、四方から手が伸びてあっという間になくなってしまうので、画像はなし。

残念です。

「オバチャン、今年は何が出るの?」という甥っ子の期待に応えたくて、毎年頑張って作りました。

必ず作るのは、ステーキ(1.5kgくらいの肉を焼きました)、高菜と豚三枚肉の蒸し物、蓮の天ぷら。

蓮の天ぷらは、大きな節を五個くらい揚げたにもかかわらず、一枚残らずあっという間に消えました。

大きな胃袋の持ち主ばかりです。

 

昨年は、骨折のため不参加だった母も、今年は元気に参加してくれました。

食欲も旺盛、みんなのおしゃべりにはついて来られないようでしたが、横に座った孫達がその時々に世話をしてくれたので、とても楽しく過ごしました。

ホラね、曾孫達とも楽しそう!

 

デザートもたくさん食べました。

これも差し入れ、クリスピークリームのミニドーナッツ。

2才男児は、これを三個むさぼってました。

 

このドーナッツのお顔のように、今年もニコニコ顔で暮らせますように。