順番からいうと、二条城のライトアップについて書きたいところだけれど、私のカメラでは夜景が撮れない。
娘から画像をもらうまで、二条城の記事は後回しにしますね。
というわけで、二泊三日の最終日、大阪観光。
娘の観光のしかたは、「るるぶ」の写真に載っているところを巡って、写真に出ているお土産物を購入するというもの。
「大阪」と言われても、どこを見て良いかわからない私は、娘の流儀に合わせて、「大阪城」、「通天閣」、「道頓堀」という典型的な観光地をピックアップ、順繰りに回ることにした。
まず、大阪城。
大阪城公園という環状線の駅から下りて、さっと大阪城を見るつもりでいた。
でも、外堀から、天守閣までの遠いこと。
だいたい、姫路城のすぐそばの学校で6年間を過ごした私にとっては、お城と行ったら姫路城。
熊本城も、松江城も、岡山城も、小田原城も、姫路のお城に比べたらホントおもちゃみたいなもの、姫路のお城が一番と思っていた。
だいたい大阪城って、エレベーターがあるって言うじゃない。
そんお城って、見る必要あるかしら?
そんな不遜な考えでいた私の、大阪城初体験。
イヤイヤ、百聞は一見にしかずですね。
さすが豊臣秀吉が絶頂の権力で築城したお城、スケールの大きさに圧倒された。
歩いても歩いても、天守閣に着かない。
石垣の石の大きさ、半端じゃない。
昨年、姫路城観光した娘も、「姫路のお城が一番立派って言ってたけど、大阪城の方がすごくない?」と、尋ねてくる。
そう、その通り、好き好きはあるだろうが、造るに当たってのエネルギーの大きさは大阪城に軍配が上がる。
「やっぱりすごいわ~」というのが正直な感想だった。
ハイ、やっと天守閣に辿り着いた!
ここまで来たら、天守閣に登らなくっちゃあね。
軽蔑していたエレベーターだけれど、疲れた足にはありがたい。
淀君気分で、天守からの桜を眺めおろした。
満開です。根元のブルーシートがちょっと興醒めだけど。
登ったものは下りなきゃならん、そして、またかなり距離のある駅までテクテク。
足は疲れているけれど、どこをみても美しい桜が目に入るのは楽しい。
さあ、次は通天閣。
環状線新今宮駅で下車をした。
娘は、金曜日に仕事で岸和田に行っていたらしい。
「新今宮で南海線に乗り換えた」という。
そこで、ふらふらと南海線乗り換え口の方の改札に向かい、その横にある寂しい西出口から通りに出た。
通りに出たとたん、目が点!
真ん前に見えたのは、「あいりん地区職業安定所」の大きな看板だった。
観光地とはほど遠い雰囲気の街並み。
こういう大阪もあるのよねとは思うものの、関東に居てさえ、山谷や寿町などに足を踏み入れたことがない私は、その存在感に圧倒されてしまった。
大きい通りを速足でサッサと歩いて、無事、串カツ屋さんの並ぶとおりにたどり着けた。
ここは、西出口とは全く雰囲気が違って、賑やかないかにも大阪という通り。
そして、良く写真で見るタワーも見えてきた。
ちょっと古めかしいけど、まあ展望台まで上がりましょう。
エレベーターを乗り継いで、展望台へ。
やっとこの方に会えました。
ビリケンさん。
かわいいんだか、かわいくないんだか、ちょっと不明のキャラだけど、よく見ているとなかなか味がある。
足の裏をなぜると幸運に恵まれるというので、足の裏のくぼみに指を入れて、しっかりなぜてきた。
平和な展望台でも、胸のどきどきはまだ止まらない。
展望台から眺める周囲の街並みも、この辺りがかなりディープなところだと示している。
もう二度と観光に来ることもないだろうと思い、展望台5階限定のビリケンさんストラップを購入した。
帰り道はちょっと余裕が出て、商店街で、いろんなビリケンさんと記念撮影。
色も、大きさも、いろんな子達が、店の前に飾られています。
共通するのは、「きもかわいい」かな?
さあ、最後は道頓堀。
これを見て、蟹の大きな看板も確かめた。
そして、堀の濁った水を見て、「これに飛び込む人がいるなんて信じられないね」と娘と顔を見合わせる。
法善寺では、水掛不動の苔むしたお不動様にしっかり水をかけてお参り。
最後に、道頓堀の見えるお店でこれを食べた。
そう、お好み焼き。
粉の具合も、ソースの味も、やっぱり本場。おいしかったわ~!
これで、母娘の大阪観光は終わりです。