OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

セラピードッグ

2005年06月30日 | Weblog
今日の午後、セラピー犬がOT園を訪れたらしい。
「かわいいのよねぇ!」と話してくれた。

2月、4月にもそんな行事があったから、多分2ヶ月に一度の訪問なのだろう。
「ミニチュアダックスのかわいい子(我が家の愛犬と同種)がいた?」と聞くと、
「いた、いた、おとなしくて、かわいいかったよ~」
「あと、大きくて毛の長い子(たぶん、ゴールデンレトリバー)もいて、本当にいい子だった!」
と、いろいろ話が弾む。

ボランティアグループの方が、ご自分の愛犬を訓練して連れてきて下さっているようだ。

今日あったことがなかなか思い出せない母も、楽しかったことや印象深かったことは覚えていられる。
今日出会った犬たちのことも、「前にも来てくれた子たちだった」とちゃんと記憶していた。

今月も、ありがとう!

2005年06月29日 | Weblog
今月も、H叔母さんが母の所を訪ねてくれたようだ。

夕方、母の部屋を訪ねても、母からはたいてい何の報告もない。
部屋の中を見回して、何か見慣れないものを見つけると、かならず「これどうしたの?」と聞くことにしている。
答えが返ってくることもあるし、「どうしたんだったかしらねぇ~。ここの人に聞いてみて!」ということもある。

きょうも、部屋の中に、ミニトマトの箱・おっとっとの小袋・レーズンチョコ・おつまみこんぶなどが小さく取り混ぜて置いてあるのを見てピンと来た。
「あっ、今日Hおばさんが来たでしょう?」と尋ねる。
「何で分かるの?」と、母は不思議そう…。

このこまごましたとりあわせで、すぐわかった。
叔母は、一人暮らしで量が沢山あるものは困ることをよく知っているのだろう。
そして、重い糖尿病だった亡くなった叔父が、病床でいろいろ欲しがったのも経験しているからなのだろう。
細かい気遣いが感じられる差し入れだった。

叔母も以前に、脳の手術を受けていて、時々記憶がなくなる…などと恐ろしいことも言っている。
二時間近くもバス、電車、バスと乗り換えて母の所を尋ねてくれるのは本当に嬉しいこと。
「一月に一度ぐらいここに来て、おしゃべりをするわ」と言っていたのを律儀に守ってくれているらしい。
ありがたいこと。

母はH叔母の顔を見ると、すぐ下の弟だったY叔父のことを思い出すのだそうだ。
二人で、Y叔父の話をしていれば、叔父の供養にもなるし、よかったねと話し合う。

リハビリ病院

2005年06月24日 | Weblog
今、母は寝たきりの状態で過ごしている。
事故以来、ほとんど動けずに過ごしているので、筋肉や筋が固まってしまって、動くとかなり痛むらしい。
ただ、全身状態はかなり良くなっているので、もう少し日常動作ができるようにリハビリをさせて欲しいと、OT園に前からお願いしていた。

そうしたところ、昨日リハビリ病院に受診をさせてくれた旨の電話をもらった。
これから週2回のペースでリハビリに通うのだとか。
園の職員が付き添って、OT園のバスで連れて行って下さるとのこと。
こういう点もここの施設は、親切だと思う。
歩くことは無理だが、車いすから、普通のいすに座り換えることや、トイレに座ることができれば、ずいぶん生活の質が向上すると思う。

母は外出が好きなので、行く先が病院であっても、お出かけは嬉しかったらしい。
リハビリそのものはそれほど楽しいことではないだろうが、行き帰りの短いドライブで、風を感じ、季節の変化を受け止めてもらえたら、少しは気が晴れるのではないかしら。

上条恒彦コンサートを予約

2005年06月22日 | Weblog
先週の土曜日の母の楽しそうな様子がとても印象的だった。
元々外出が大好きで、誘われればどこへでも出かけていってしまう人。
電話をかけてもいない日が続いていると、そのうち「富山に行ってたのよ!」だったり、「箱根」や「熱海」だったり。

そんな母が今はベッドと車いす。
OT園の建物の中がほとんどの毎日だから、ストレスがたまるのは無理もない。

7月に駅前のホールで行われる「上条恒彦コンサート」のことを思い出し、チケットを問い合わせてみた。
車いす席の用意があるという。
チケット、そして介護タクシーの予約をした。
1時間半ほどのコンサートとのこと。
ほぼ3時間ほどの外出になる予定だが、二人で楽しく過ごせるといいナ…と思う。

もちろん初めての長い外出なので、一抹の不安もある。
でも、一つずつ乗り越えて行かなくちゃね!

コンサートにおでかけ

2005年06月18日 | Weblog
4時少し前にOT園へ行く。
母の部屋は空っぽ、1時頃から駅前のホールにコンサートを聴きに出かけたという。

留守中にタンスの中の冬物を片づけ、持参した新しい夏物の衣類と入れ替える。
入所した時に新しく買い整えたパジャマが、けっこう使った様子で毛羽立っているのを見ると、ここにいた時間の長さを実感する。

母は4時過ぎに気持ちよくご帰還。
外出を楽しんだ様子で、穏やかな笑顔だった。
「帰ったらまず何か口に入れなきゃね!」
家から持参の煮豆をペロリと平らげ、小さなおせんべいを何枚か。

一時から夕食まで午後ずっと座っていられるようになったのは体力がついたから。
私も早く準備して、母を外に連れ出してやらなくてはと思う。
元気そうで、楽しそうな母を見るのは楽しい。

「おしりは痛いのよ。でも、外にいる方が良いから、口に出さずに我慢してるのよ。」
「外に出ればくたびれますよ、でも、ここで退屈してるより、少しくたびれても外出した方が気分が良いでしょう!」
はい、ごもっともです。

今日は休暇で、予定無し

2005年06月16日 | Weblog
昨日、長男から電話。
「木曜日に休暇を取ったから、うちに2泊するよ!」
またかと思いながら、私はちょっとウキウキ。
二日分の献立を考えて楽しんだ。

「土日で同期の仲間と旅行したら、くたびれちゃった。土曜は休日出勤だし、一日夏休みをとったんだ。」
休みを取って何か予定はあるの?と尋ねると
「別に。敢えて言うなら、久しぶりにOT園かな…」という返事。
ほんとに暇なのね!!

お昼前に二人でOT園へ。
孫の顔をを見て、母は大喜び。
昼食前だったが、孫と二人で冷蔵庫からチョコレートを出してかじっている。

3人で食堂に行くと、他のお年寄りからもさかんに声がかかる。
「お孫さん?若いのにわざわざ来てくれてエライねえ!」
「立派なお孫さんがいるんだねぇ。」
「また、いつでも来てね」
母も、鼻高々で得意そう。

Sさんからの手紙

2005年06月14日 | Weblog
母が入院中に担当して下さった看護師のSさんから手紙をいただいた。
先月、私が母の退院以後の様子を報告した、その返事を書いて下さった。

看護師という仕事は、本当に辛抱のいる仕事だと実感させてくれた人。
入院中はずいぶん頼りにして、いろいろ相談に乗ってもらった。
でも、このたび手紙を読んで、彼女がむしろ私の娘といってもいいくらいの年齢だと言うことに気がついた。
まあ、なんとしっかりしていたのだろう、職業的な訓練の成果とはいえ、感心してしまった。

母にも、手紙を見せて報告する。
「ああ、あの人ね。かんしゃく持ちのおばあさんにもよくがまんしたよねぇ。」
今の母が、覚えているというのだから、どれだけよくしていただいたかが分かるというもの。

そのうちOT園へも来て下さるとのこと。
貴重なお休みを母のためにつぶしていただくのは申し訳ないけれど、いつでもいらして下さいとメールをしておこうと思う。

お久しぶり。

2005年06月13日 | Weblog
一週間ぶりに、OT園へ。
ご機嫌はどうだろうとちょっとドキドキしながらドアを開ける。
「久しぶり、ご無沙汰しましたね!」

母は意に介した風でもなく、いつものように「何かかじるもの」の催促。
「明日帰ろうと思うから、荷物を持って帰る用意を手伝ってね!」
「足がしびれてるから、さすってちょうだい」
一週間前と何も変わらない。
しばらく顔を見せなかったことを気にしているふうでもないので、ちょっとホッとした。

インシュリン注射をしに来た看護師さんが、「あら、お久しぶりでしたね。お体の調子でも悪かったんですか?」と尋ねるとむしろ不思議そうな顔をしている。
「私は、毎日ここにいましたよ」
「あなたが、この部屋に来なかっただけでしょう」

直近の出来事が覚えていられないのが母の現状なのだが、あらためて目の前で見てしまうとやはりドキッ。
テレビで「痴呆の介護をする人は、身内であっても客観的に物事をとらえるように心がけてください。」と言っていた。
すぐに、感情を揺さぶられるのでは、失格らしい。


今週は冬眠

2005年06月08日 | Weblog
先週母に泣かれたり、怒鳴られたりしたせいなのか、今週は身体が動かない。
予定していたことも何もこなせない。
横になるとそのまま夕方まで寝てしまう。
OT園へ行かなくちゃと思うと、また頭が重くなって、そのまま横になってうとうと。

昨日も、おとといも、そんな調子。
気分転換に映画か、買い物でもと思うが、それもだめ。
家から一歩も出られずに過ごしている。
とうとう冷蔵庫の食べ物も底をつき、娘がアルバイト先からもらってくる揚げ物やパンでなんとか間に合わせる始末。

もういいや、とあきらめて弟にメールを入れ、時間を何とかやりくりしてOT園をのぞいて欲しいと頼む。
弟から承諾のメールが帰ってきたのを幸い、一週間OT園を休むことにした。
どんなに母の様子が気になっても、身体が動くようになっても絶対に休む!と決意。

ただいま、さなぎみたいに丸くなって冬眠中。
まあ、目覚めても、蝶にはなれず、モゾモゾと芋虫に逆戻りなんだけどネ!

車いすがこわれた!

2005年06月07日 | Weblog
朝一番で、「車いすが壊れたので、購入先を教えて欲しい」との電話があった。
あわてて、ファイルをひっくり返し、購入先に電話をする。
まだ、保証期間中なので無料で修理してくれるとのこと。
但し、インターネットでの購入なので、現物を着払いでメーカーに送って欲しいとのこと。

ところが、車いすはリクライニング部分が壊れたので、うまく送れないらしい。
OT園の機転で、園へ出入りしているメーカーの担当者が、修理をしてくれることになり、ほっとする。

母は施設に入所しているので、こんな場合でも予備の車いすを借りて特に不自由はないが、在宅の場合はどんなに不自由だろう。
車検の時のように、すぐ代車がなければ、困る人はたくさんいるはず。
インターネット販売といえども、いろいろ考えて欲しいものだと感じた。