昼下がりのコーヒー豆のあくび アーリーアフタヌーンコーヒー日記

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コーヒー豆屋のちょっとだけゆっくり流れる時間

立秋過ぎて

2022-08-09 09:57:00 | 日記
散歩中すれ違ったご高齢の男性から朝顔が凄いと群生場所を教えて頂き、訊ねてみると、おーなるほどー。
脇に小さな秋桜が二輪、風に揺れています。晩夏と初秋が同居して、う~ん、ここで一句,いや一首かな?
・・・

1192年に藤原良経によって企画されたという六百番歌合せ。季節等50首、恋歌50首の計百首を12人の歌人がそれぞれ詠んだ1200首から600首を選択するこの歌会は、歌壇旧勢力である六条家派と新興勢力の御子左家派の対決の様相を呈していました。判訶(ジャッジ)するのは藤原俊成、御子左家の御大であります。

「源氏を見ざる歌詠みは遺恨の事なり」枯れ野原を知らないだと!源氏物語を読んでもいない歌詠みなど情けないことこの上なしとのお言葉で有名であるように、優艶調和を信条とする判定に、万葉集を重視し着想用語の自由、題材の無制限を主張する六条家派は反論。激しい論争が繰り広げられたとか。

特に独鈷を突き出す六条家顕昭VS蛇が鎌首を上げるように応戦する御子左家寂蓮の論争は烈しく、語り草になったそうです。
因みに「村雨の露もまだひぬ槙の葉に」百人一首でも有名な寂蓮さん、今日が御命日だそうで。

整いました。「秋きぬと目にはさやかに見えねども【花の色】にぞおどろかれぬる」
・・・よくも恥ずかしげもなくそんなメジャーなパクリをとの声も聞こえそうですが、何のことでしょう?敏行のそんな歌知りません。

盗っ人は猛々しく、敵役は憎々しく、そしてチョット間抜け。いみじう趣あるものなりってとこでしょうか。

御子ヶ谷遺跡横の水路にも赤とんぼが舞っていました。