昼下がりのコーヒー豆のあくび アーリーアフタヌーンコーヒー日記

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コーヒー豆屋のちょっとだけゆっくり流れる時間

穴があったら

2022-08-07 09:00:53 | 日記
何か落ちてきたと近寄ってみると、熟すにはまだ間のある青い小さなイガグリ。

なぜ落ちてきたのかは判りませんが、本体である樹の意思?であるかもしれません。生きるためには相当なエネルギーが必要で、ましてやエネルギー消費の多い実の形成となると生存競争の厳しい自然界において子孫を残すためには、おかれた環境と自身の能力を鑑み、ある程度の取捨選択は必要なのでしょう。
小さなイガグリは大地に帰ると思われます。

先日みたテレビ番組でカルガモ親子の引っ越しをやっていました。移動中排水溝に落ちる一羽の子ガモ。不在に気付いた親ガモは声を上げ探しているようでしたが、見つけることはできず。よしんば見つけてもどうすることもできなかったでしょう。時間がたつほど他の子ガモの生存率も低下します。意を決したように残った子ガモを連れ歩き出します。

もし現代人であれば、助けを呼び子を救出できたかもしれません。しかしそのセーフティーネットは状況と余力に依存します。
人も通らぬ携帯も通じぬ場所で起こった例えば吹雪く高山での遭難や、そもそも助けるための余力が集団やリーダーになければ助けられず、判断を誤れば全滅する可能性もあるでしょう。

見切られる「下」は苦しく悲しいですが。見切る「上」も辛いでしょう、感受性が未熟だったり、感覚がマヒ或は超越していない普通のヒトであれば。
例え法的に問題なくとも一生背負ってしまう悔恨となるかもしれません。

状況は致し方ないにせよ、余力を持て余し生活習慣病に陥って、あろうことか生物であれば喉から手が出る程欲しいジュール、カロリーを制限する我が身の恥ずかしさに、全生物に対し顔向けできない気分になりました。

さて鑑みて、この国とその構成員に,経済的肉体的そして精神的な余力はあるでしょうか。