E表現研究所の「Eから始まる」

E表現研究所所員の、E生活やE活動を自由に語り合うサロンです。

本当の子育て支援とは?

2010-11-24 22:14:13 | Education

皆様、お元気ですか?

最近新幹線であちこち飛び回っていました。

先週は子育てに関しては少子化解消第一の施策で全国から注目を浴びている
N町幼稚園5か園研修会に招かれました。
『幼児期におけるいい表現の実践』がテーマです。

 やっと、わかりました。

「なぜこの地域が一番出生率が高いか?」

さまざまな施策が功を奏していますが中でも一番の理由は、
0
歳から中学3年生までの医療費が無料だということです。

5か園という少ないチームワークで切磋琢磨するので、
園長先生方はじめみなさんが情報交換しながら協力体制で
子育て支援をしています。
その上、3か所の児童館もしっかり連携しています。
私は教委の姿勢が大きく違うと感じました。
子育てを理解してくれています。
若い人々が住みに来ています。
手ごろな人数でチャンスだから、5か園の園長先生たちが気勢を上げ子育てNO.1を
プロデュースし、全国に発信し
てほしいと、お願いしてきました。

大学生の講義で課題を出してグループ活動するときにも、6人くらいの場合とてもいい活動をしてくれます。
が、倍の12人くらいになると責任の分散
や恥ずかしさが前に出てしまい、
短時間の仕事の場合、意志疎通が思うように行かない時があります。

これは、教育の現場でも同じようです。
本日、保育所の先生方の絵本の研修会で、大きなS市に招かれました。
都会ゆえ、人口が多く、子どもの数も多いです。

前述のN町との大きな違いは医療費が0歳のみだけが、無料です。
2
歳から中学3年生までは支払います。

そういえばブックスタートも、昔は子どもが多いので予算が取れないと言っていました。
財政難ですが、教委のご努力のおかげで、最近は赤ちゃんへの絵本配布があります。

同じ子どもを育てていても市によって、どこに重点を置くかによって
こんなに違いがあるのだとびっくりしました。

今日のS市の保育士の先生方がお子様たちへの熱い思いを伝えてくれました。
情熱があれば子どもは育ちます。

私への質問の中に、最近の子育て支援は、働く母親の楽になるような施策ばかりが先行して
子どもを振り回しているが
、大人にとってより、
子どもにとってどうしたらいいのかという施策を考えてほしいと、
そんな趣旨の指摘があったことです。感動。同感。

本日も、TVで熱が高い(375度以上は預かってくれないので)
そういう子を預かる療育保育を起業した若いママの報道がありました。
ママが働けないから高額でも25名の利用予定者が出たと得意げに言っていました。
オカシイ。可笑しい。変です。

病気の子どもを預けてまで働かなければならない環境を政府がなんとかしてあげたら????
先決問題でしょう。
もっと有給を使っていいから、心細い子どもの側にそんなときくらいいてあげてほしい。
仕事場も子育て中の親には休んでいいよと、大目に観てあげてほしい。
そういうサポートも出来ないような社長はダメでしょう。そういう配慮ができてこそ、起業家の社会貢献でしょ。

「どうして療育保育を求めるの。子どものために仕事より子どものあんたが一番大事という発想にならないの???」

 私の思い出の中に、病気の時、母親が布団の中で寄り添って私の背中をさすってくれた温もりが脳裏に刻まれています。
その時に愛情と太い絆を感じました。

私が40年来研究している絵本研究の立場からいえば、悔しくて残念ですが、「親子の絆」については、
絵本の時の効果より、病気の時の親の寄り添いの方がずっと大きい絆を生み出します。
ですから、どんな子も病気になりますから、その時には親子の絆をつけるチャンスだと思っていただきたいものです。性教育クリエーターの立場からいうと、皆さん女性は生理休暇があるにも関わらずまともにとっていない女性が多いです。子どもを産んでくれたからには病気の時くらい、子どもを介抱してあげなきゃ。企業は休みをあげてほしい。そうすれば、お返しに数十年後に親の老人介護を進んで自宅でやってくれると思うんですけど、私の考えは甘いかな?

女性有名コメンテーターが病気の時も別なところに預け働けって勧めていました。
そうやって病気の子どもを切り捨てるから、大きくなって親を切り捨てたりするんですよ。

実績もあって、高額所得者だから、社会貢献度は大きい方です。
しかし、あえて辛い言い方をすればこの方は人を切るのが平気なようです。

効率のためには、大事な人でも、びしばし切り捨てたとご本人がTVでおっしゃっていました。
かっての部下からは嫌われているということです。

以前も部下を育てるよりも、あっさり切り捨てていたようです。

 そういう、考えの人ばかりが国を動かしているようで・・・。

まあだから、この方は離婚もなさっているんだけどね・・・。
道が二股に別れた時に、自分の損か得かで考えているようです。
E表現研究所のほとんどは、自分より、まず弱者や子どもなどの
相手について考えることが多いです。
だから、会議が楽しいのです。ハートが熱いんです。

とにかく、子連れ離婚は出来るだけ避けてほしい。
親を切り裂かれる思いは子どもにとって一番子育て支援ができていない事例です。

子育て支援が変な方向にどんどん走っているようで最近怖いです。

そのうち、10年後、思春期にしっぺ返しが来ますよ。
子どもは気付くんです。親が自分より仕事が大事なんだと感じたら、
病気の子どもを犠牲にしてまで
働いた分の数倍ももっと先で失いますよ。

このコメンテーターはご本人がシングルマザーの辛さをわかっておられますから、
療育保育の整備ではなく、子どもが病気の時には、企業や国に掛け合って仕事を
休める環境を整えていただくようにお口添えをしていただきたいものです。
そうすりゃ、もっと、産んでくれるでしょう。


思春期の難しさを思い出しながら講座を終わったら、ひとりの可愛い保育士が話しかけてきました。

TTTから中学生の時に保健で性教育を学んだというではないか!!!
「もしかして~~さんっていうと、兄弟もいたね?」
「そうです。先生面白くってためになった授業でみんな真剣だった。今も良く覚えている。楽しかった」
と、懐かしんでくれました。

 嬉しいねー。教え子が活躍してくれています。当時は思春期真っただ中の生徒に助けられ授業が盛り上がり手応えもありました。
若い方が育っているのを見るのはいい気分です。

絵本と性教育とここで合体です。

 さあ次は何と合体しましょうか?
来月はインドとの合体を計画しています。
太いパイプを今構築しています。

「新しい自分発見」がどこまで進むのでしょうか?
どんな楽しみが待っているのでしょうか。
ワクワクした人生に今日も感謝しましょう。

 TTT