子どもを塾に迎えに行って帰ってくると、駐車場に設置したセンサーライトがありがたいなと思います。
でも、ふと思ったのです。明るくて暖かい安心を得たけれど、暗闇に感じる神聖な空気とか、物音に耳を澄ますわずかな時間とか、時には、月明かりが嬉しかったことを、もう感じることができないのではないか。
夜空を見上げて、星がきれいだとか、明日の天気はどうだとか、そんな子どもとの会話もなくなってしまうかもしれないのです。
点灯時間は1分間。その間、じっとしてみました。まぶしい明かりが消えると、真っ暗な空から雨がぽつりぽつりと落ちてきたのを顔に感じ、明るさと暗さと両方を楽しもうと思いました。
( M.H)