祐さんの散歩路 Ⅱ

日々の目についたことを、気ままに書いています。散歩路に咲く木々や花などの写真もフォトチャンネルに載せました。

・ もう一つの奇妙な掲載撤回

2014-01-07 00:45:52 | 健康
岡本よりたかのFacebookにあった記事を転載します。

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年が明ける前の2013年後半、信頼の高い科学誌が、ある論文の掲載を撤回した。これは実に奇妙な決定である。

この雑誌は以前にも記事を書いたエルゼビア社の「Food and Chemical Toxicology(食品と化学毒性)」である。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=535986463149197

この科学誌に掲載されたフランスのカーン大学のセラリーニ氏の「遺伝子組み換えトウモロコシによるラットの長期的毒性試験」の論文であり、致死率が2倍~3倍にあがるというものであった。

その論文の掲載が科学誌から排除された理由は、実に奇妙であり、掲載を撤回したエルゼビア社のヘイズ氏ですら、掲載撤回基準を満たす論文ではないと言い放っているにも関わらず、ラットの種類が不適切であり、数量が少なく、統計結果が不十分なためという理由で撤回を決定した。

遺伝子組み換えに反対する論客からは、撤回の影には、元モンサント社の研究員であったリチャード・E・グッドマン氏が副編集長としてこの出版社に乗り込んできたからだと主張している。

さて、ここまでは既にご存知の方も多いと思われるが、実は、この科学誌「Food and Chemical Toxicology」は、非常に近い時期に、もう一つ掲載論文の撤回を行っている。

こうした権威ある科学誌が論文掲載を撤回するのは極めて稀であり、過去にほとんど例がない。にも関わらず、このグッドマン氏が乗り込んで以来、立て続けに二つの論文の掲載撤回されたという前代未聞の事態が起きているのである。

それがブラジルのMezzomo博士をはじめとする研究者たちが発表した「Bt遺伝子組み換え作物の基礎を形成するバチルス・チューリンゲンシス殺虫剤のマウスへの毒性結果の実証」という論文である。

なんと、前代未聞の掲載撤回が近い時期に起き、そのどちらも遺伝子組み換え作物による毒性を示す論文なのである。このことに恣意的なものを感じないとするならば、物事を俯瞰で見る能力がないとしか思えない。

この論文は、遺伝子組み換え作物が作り出す殺虫成分であるBt毒素が、マウスの血液中の毒性作用を有していというものであり、それはひいては家畜の血液の中で毒性を持つということであり、その血液によって育った家畜を人間が食するということにほかならない。

この論文と、先に記載したセラリーニ氏の論文の二つの論文によって、世界的な遺伝子組み換え作物排除の動きが起こったことにより、遺伝子組み換え種子を開発する企業の政治的な力が働いたのだと邪推したとしても、なんの不思議もないではないか。

もちろん、事の真相はわからない。単なる一介の遺伝子組み換え反対論者である農民の戯言かもしれないが、その戯言を言う科学者や活動家が日に日に増えているのも事実である。

あなたはこのことに何を感じ、どう判断するだろうか。