今日は朝から日差しが強いです。
久方ぶりに晴れの天気の週末です。
気持のいい朝。
昨夜はとっぷりとよく寝ました
深く眠りに落ちると目が覚めるあたりにいっぱい夢を見ます。
深い分だけ、記憶は遠くへ遠くへ夢の中で旅をするのでしょう、
ずいぶん昔の懐かしい領域に入っていきます
昨夜は(というか今朝がたは)中学生の頃の甘酸っぱいシーンが
幾度となく現れその時に感じたことが今更ながら蘇り大変切なくなりました
前にも書きましたが僕は部活でバスケをやってました。
ゼッケンは4番に次ぐ5番をもらい背丈は普通だったので、
攻めはセンターポジション、ゾーンは2トップの一人でした。
3年になると部長まで預からせてもらいました。
授業が終わると毎日体育館で練習の日々。
厳しかったけれどあんなに体を動かし気持ちよい汗をかいたのはその後どれだけあったでしょうか…
狭い体育館のなかで、バスケの他にも体操部やバトミントン部、バレー部などが
それぞれ陣地を確保しながら部活に勤しんでいました。
その中に卓球部もありました。部活はだいたい男子と女子にわかれています。
女子の卓球部に一つ下の子でいつも気になっていた女の子がいました
まだその頃は1年生で先輩が玉を打つ後ろに中腰で玉拾いをする。
だいたいペイペイの頃はそうした任務や空うちしかさせてもらえないのでしょう。
僕はいつも横目で気にしながらコートでシュート練習をしていました。
部活の後、仲間と「買い食い」などしながらしょうもない話をします。
あの当時どんなことを話したかなんて全然覚えてはいませんが、
ある時、どんなきっかけか「好きな女の子」の打ち明け話をすることになりました。
それまで恥ずかしくて誰にもそんなことを話すはずもなく、なにしろかなり
「オクテ」であった僕は、心のずっと奥底にしまっておくようなテーマでした。
けれどなぜかその時、うっかりその卓球部の女の子のことを話してしまいました
みんなに「へぇ~」と意外な顔をされたのを覚えています。
幸運にも僕とダブル奴はおらず、僕もほかの数人の好きな子の名前を興味深く聞くのみでした。
そんなある日、友達の一人から「今日、図工室の裏の外階段で会うことにしてあるから…」と告げられました…
「えっ
」
はじめてのことに何が何やらただ呆然とするのみ…
簡単でいいから手紙を書いておけということでした。
どんなことを書いたのやら、、、それも今となっては定かではありません。
とにかく放課後会いました。まさに「清水の舞台」状態でした。
ちゃんと来ました。その子と友達らしきもう一人の女の子と。
こちらもその友人と二人で行きました。
会った後は二人っきりにされました。
顔から火が出るような思いでした。
何しろ僕の方がひとつ年上ですし、僕の方から告った形になっているのだろうから、
積極的に僕が話さないと前に進みません。
確か伊藤さんといったでしょうか。初対面で話す事には思いっきり限界があります。
それに誰に見られるかわかったものではありません。
10分も話したかどうか…
僕は手紙を渡し、また会うことを約束しその場を去ったような気がします。
今考えれば全然ダメですよね
その後どうなったんだっけ。何度か手紙をやりとりしたっけ。
何回か会ったんだっけ。
廊下ですれ違いざま見つめあったりして事情の知らない別の友人に怪しがられたり冷やかされたりしたのは覚えています。
せいぜいそんな程度で、チューをしたりその先に行ったりということは残念ながらありませんでした
もてないわけではなかったけれど、そっち方面はからっきしダメな少年でした。
そんな彼女、伊藤さんが今回は登場してくれました。
清楚な表情とはにかむ様な笑顔は当時のまま何も変わりません。
あれからどれだけの時間が経過しても、思い出の中では時間が止まっています。