DJみならいのモデルガンブログ

20年近くだらだらと書いています。モデルガン、自転車などの記録。

タナカ POLIZEI P228:_2

2007-01-23 18:10:00 | _ ASG
・タナカ SIG/SAUER P228 HW
 並程度の外観ながら、故障、ジャンク扱いのトイガンはお買い得品が多い。部品を交換すれば良いし、直す楽しみが増えるというものだ。特にガス漏れ実射不可の注意が付いている品は、トイガンの大要素が抜けているため安価設定なうえ、撃たない人には全く関係ないのだからおいしい。ハイレベルになると部品取り用を先に確保しておいたり二個一にしたり、組み合わせは自由。

 今回の癌はシアーだった。「コ」の字型をしているのだが、腕の部分だけが残って、ハンマーと噛み合う要の部分が欠損していた。どうすればこうなるのか理解できないが、セフティを鰍ッっぱなしでトリガーを引いたとかそんなところか。購入時ママではハンマーすら起こせないので部品注文のあと早速分解開始。モデルガンと違い、ガスガンのメカは複雑に配置された小パーツ群のイメージが強い。無事組み上げられるのか。

 試行錯誤の末に、という結果ではなかった。パーツ画像を加えて失敗談を書きたかったのに、あれよあれよと拍子抜けするくらい簡単に組めてしまった。解説の必要が全く無い。せいぜい、長さ4mm 直径1mmのパーツNo.51「シアー・ピン・スプリング」を無くさないよう留意する程度で、マニュアルの後ろに載っている部品図があれば、バラした状態から数分で構築できる。マグナブローバックの完成度には恐れ入った。各内部パーツは実物の形状になるべく似せられており、メインスプリング一帯は特筆もの。

 マガジンは漏れまくる(らしい)旧型。新型とバルブの周辺構造が異なる。撃たない私は別に漏れようが構わないのだが、それよりプラ製マグベースがやたらガタつくのには参る。前オーナーが弄って傷んだ可能性もあるが、テープを貼っても良いし、しようと思えば固定は簡単だ。マガジンキャッチが鰍ゥりづらいのはガスガンモデルガン問わずタナカシグだとデフォルト。マガジンの尻を軽く叩いて装填する。

 良くも悪くもタナカのシグであり、初代P226の特徴を受け継いでいる。シリーズの中でも古株かつ希少なので見かけることは少ないかもしれないが、P228が好きなら確保しておいて損はないだろう。考えてみれば、P228のガスブローバックはタナカ製しか流通しておらず選択肢に乏しい。実銃もP229に取って代わられる形でラインナップから外れており、今後トイガンが新規でモデルアップされることは無いと思われるが、金型の応用によりモデルガンとして発売される可能性はゼロではないし、前例もある。忘れたうちで良いので是非とも出して頂きたい。

 さて、ここからは私個人の感想になるが、P228という拳銃はどこか中途半端な印象が拭えずあまり好きでない。レメ[トの量が少ない原因の半分はそれだ。M11に至っては相当な投売りでも行われないと手元に来る機会は無いと思う。モデルガン化されたら無条件で入手に走りそうだが(お布施ですな)。しかし、こう言っときながらHW版が再販されたら揺らぐんだろうなぁ、と、手元でちょこちょこ弄りながら作文するのでした。



タナカ POLIZEI P228:_1

2007-01-15 14:23:00 | _ ASG
・タナカ SIG/SAUER P228 HW
 「POLIZEI」という独語表記だからドイツ警察仕様だと思い込んでいた。検索してもロゴマークがオフィシャルサイトに見当たらず困っていると、行き着いたスイス警察公式では当たり前に載っていて(トップ右下)驚いた。独警察はP220の弟分、P225=P6だった。警察というとどうもHKやグロックのイメージが強い。ベレッタはチョウ・ユンファだろう。

 自社製品初のマグナブローバックエンジン搭載機であるP226の発売からおよそ1年後の96年中頃に販売開始。米軍に採用されたM11を再現したABS製に対し、HW版はスイス警察制式拳銃をモデルアップ、スライド左側面に警察機関を意味する「POLIZEI」刻印が入る。さらに、トリガーやリアサイト形状も異なることから、タナカの「P228」と「M11」は全体像を同じとしながら意識的に差別されている。

 07年現在HW製は絶版。流通している殆どがM11であった為、私はこのP228を探すのに随分と時間をかけさせられ、最終的にWeb上のショップで注文。初めて通信販売で中古品を購入することになったが、内部メカの故障につき安価で入手できたのは幸いだった。タナカからすればあり余っているM11を先に曹ッたいのではないかと、ショップにずっと置かれている在庫を見て思う。

 左面の刻印は「SIG SAUER」と「(ロゴ) POLIZEI」。ブリーチピンがモールドで済まされているのは今だ改善されないシリーズ共通の欠点であるが、ブローバックメカとの干渉を避けるという事情は明確なので黙認のほかない。また、ピンが中空の巻子状になっているからであって、P229のような棒状ならばこうは目立たない。

 P226のコマンダーサイズ、単なる寸法違いとの誤解から相違点の把握が不十分であったが、観察するとコンシールドキャリーに対応するマイナーチェンジが確認できる。まず、マズルフェイスの面取りからして違う。P226はフロントサイト前が未加工で面取りのラインがそこから左右に分散して2本になっているのに対し、P228はご覧の通りスライド前部上半分全ての角が取られており、いわばP226とP229の中間に値する。

 仕上げの悪いテイクダウンレバーは新型以前の弱点(生産時期の問題でありP229Sも含む)。亜鉛の凹凸はフレームを傷つけるうえパーツの位置がど真ん中なので少しのアラも目立つ。一つタナカ製が有利なのは、テイクダウンレバーの回転する高さよりスライドのスロットが僅かに深いので、スロットがレバーに削られにくい点。スライドストップレバーの作動痕がフレームに残るのは仕様。

 右面。スライドに「P228」、フレームテイクダウンレバー軸下に「MFG. TANAKA WORKS (改行) ASGK. U956120」。チャンバー側面は、モデルガン旧P226と同じような字体で「9mm Para」。にぎやかな左側面と違い、レバー類が無くシンプル。直線主体で構成されたフラットな右面もシグオートの魅力である。

 フルサイズの厳ついトリガーガードは丸められドロウイングの抵抗を軽減。P226HWモデルガンでは残っていたパーティングラインも裏まで処理され、短縮されたエジェクションメ[トやダストカバーとの対比で主張が大きくなった。実銃の特徴と通じて、周辺の面取りがマズルフェイスと同様P229に酷似していることから、後発であるP229の開発にあたり複列弾倉式コンパクトガンの先達としてP228は大きな役割を果たしたと言っていいだろう。スライドストップノッチ形状も同型より改良されている。

 11本のセレーションはフルサイズから約4mmの間隔を狭めまとめられたと思えるが、実際は50mmの全体長を変えることなく後退したのみ。錯覚の原因は高さである。P226が200mm、P228は210mmと、計測で約10mmの延長が認められた。実用において差が出るまでの数値ではないと思うが、平面に観点を寄せられる視覚的効果はある。悪く言えばボテっとしている、スマートさに欠けるのだ。

 @070425改訂



迎春 '07

2007-01-01 20:23:02 | ひとりごと
 明けましておめでとうございます。

 この記事を今日の午前0時に書ければよかったんですが、アケボノを観たあと寝床に沈んだのでできずじまいでした。まぁ、正月に浮かれたのかご近所さんが騒がしくて丑三つ時まで寝付けなかったわけですが(しゃーないっすよね)。

 前年を振り返ったり今年の抱負を語ったりしようと思いましたが止めます。垢が出ます; というか書くほど大げさなことが見つからず・・・安泰?平穏なのか? ブログは基本的に前年度の形態を引き継ぎますが、月一でトイガンや近況について報告できればと思っています。そう、今年の目標は、ブログの更新をなるべく滞らせないこと、にします。

 切らさない、で考えてみたんですが、"毎日更新"を売りにされているサイト又はブログさんは本当に凄いと自分でやってみて初めて気づきました。インターネットに浸かって間もない頃は、「もう1年以上更新してないじゃん」「次のレメ[トまだー?」とよく思ったものですが、継続して記事を書き続けることが如何に厳しいか最近実感しています。どのクチで言うねんと自嘲してしまいますが、これからも精進していくばかりです。

 最後になりましたが、当ブログにお越し頂きありがとうございます。辺境で、誤記も多々あるものと存じますが(お気づきの点などありましたらコメント欄へどうぞ・・・)、製品購入の参考などにして頂ければ幸いです。全く関係ないですが、昨年は生まれて初めて鼻孔から出血をきたし(鼻血)、健康面で真剣に悩んだ年でもありました。私はまだムチャしても大丈夫だと自己暗示をかけておりますので、それよりも、今年の皆様のご健康をお祈り致しております。