DJみならいのモデルガンブログ

20年近くだらだらと書いています。モデルガン、自転車などの記録。

マルゼン Walther PP:その1

2006-09-29 14:27:00 | _ ASG
・マルゼン ワルサー PP サンドブラストフィニッシュ
現在市場に流通しているガスブローバック「ワルサー」といえば、PPK/sかP38、そしてP99である。ガスタンクの容量がどうたらでPPKが出ないのは理解できないこともないが、もはや飽和状態のPPK/sに代わりPPが発売されないのはなぜなのか。今回紹介するマルゼン製は、絶版ながら現状で弾の出る最新のPPである。

中学受験の参考書で有名な、受験研究社「自由自在」よりもまだ小さい外箱は、狭い部屋と置き場所に優しい。最近はやりの一体型ボール紙でなく、発泡スチロールに蓋を被せるお馴染みのタイプ。表には英語で実銃とトイガンに関する表記がある。マルゼンはこのようなパッケージングがお家撃轤オく、よくあるトイガンを大きく撮った箱より"おしゃれ"に感じる。

考えてみれば、文字主体のパッケージが増加している気がする。そもそも、パッケージデザインには購入年齢層が考慮されているのではないか。10歳以上用のトイガンは必ずと言っていいほどパッケージに製品の写真が載っているが、高額なWAマグナや18歳以上用の長物、さらにモデルガンなどの箱には最低限の記載しか無いと思う・・・。が、自分で書いておいてなんだが、パッケージの情報が主な購入基準になる(私はそうだったけど最近のお子様方は違うかも)低年齢層はともかく、タナカペガサスだって、マルシンの8mmMAXIやモデルガンだって写真は載っている。タナカのモデルガングロックや初期P226の箱にはカッタウェイモデル図が刷られていた。トイガンのパッケージは、メーカーの意思や製品のイメージが表現されているように感じる。

珍しく機構を解説・・・したかったのだが、どうにも分解どころかスライドすら外せない。マニュアルも確認し、何度も弄っているのだがどうしたものか。(@10/04訂正:分解について「その2」に解説を追加) 力技はマズい。こいつは相当弱っているのだから。

要するに、トリガーを引くとインナーバレルがせり出し、スプリングの反発でそれが戻る時(実銃だと"シアーが落ちる"タイミング)にバルブを開放し弾を発射する仕組みである。言葉で表すと分かりにくいが、昔ながらの固定ガスガンといったところか。そのため内部構造はトイガンオリジナルだが、操作しやすく、シンプルで燃費が良い。安全装置は、レバーを下げると現れる金属製の爪がハンマーを直接ロックすることにより鰍ゥる。トリガーはハンマーと連動しているので、ハンマーが起きない=トリガーが引けなくなる=射撃不可という至って単純なシステムだ。当然ながらデコッキング機能は無い。ハンマーはカチャカチャと音を立て、セフティもクリック感がなく、安っぽい。

インナーバレル外周に巻くスプリングは、デフォルトが上だが、下の10歳以上向けコッキングガン用をさらに2~3巻きカットした物に交換済。というのも、トリガープルどうこうではなく、トリガーを引くたびに強力なテンションがスライド前部(マズル)を襲うので、ここが大きく裂けてしまったのだ。先ほど、弱っていると書いたのはこのことである。とりあえず修復はできたが、再度これを使うわけにはいかないので純正品は封印。代役は、径は太いが中で暴れず、スライドを傷めない程度の反発力を持ったコッキングガン用に果たしてもらうこととなった。長さも純正より短めに調節した。

スチール製マガジン(外箱には"stainless steel"とあるが? 磁石がくっつく・・・)は装弾数10発。中はスカスカで軽量だが使いやすく、ガスタンクが本体に付きつつもリアルサイズなのが良い。同じ時期の固定ガスガンPPK/sと共用が可能。

真鍮のガスタンク。1チャージでかなりの数が撃てたように記憶している。さすがに猿のように撃ちまくると、冷えすぎてガスを食べてくれなくなるので注意。ただ、少々ムチャをさせてもガス漏れは起きないようだ(保証なし)。さらにマガジンを装填すると、ガス注入口がタンクごと隠れるので見栄えが良くなる。

マルシン(スズキ)のモデルガンよりグリップが太いのだが、あちらが.32ACP(7.95mm)に対し、マルゼンが製品化したのは.380ACP(9mm)版なので、理屈に適わないことではない。実物を握ったないことが無いのでサイズが正確かどうかは断定できないが、私の小さな手でも握りやすく、トリガーまで十分に指が届くのが嬉しい。こういうのも、数を撃ちたくなる要素に含まれると思う。また、実銃はネジ1本を貫通させて両側のグリップパネルを固定しているが、こちらは内部がタンクで埋まってしまっているため、マイナスネジで1枚づつ留めている。ネジ頭の形状が本物に準じているので、違和感はあまり無い。



U.S. M9 MGC

2006-09-18 13:12:00 | _ モデルガン
・MGC ベレッタ M9

021208@こっそり更新。

 何故か小田原アンクルのシールが貼ってあった中古品。バレルは新日本模型製に交換。MGC純正と思われる元の物より色が薄い。耐久性が若干落ちたと聞くが、こちらも今では希少品だ。


 ハンマーにクラックが入るほど撃たれていたが、手入れは完璧で前オーナーの愛着が感じられる。造形、重量バランス共に良く、トリガーガード裏のパーティングラインも処理されている。ヌルッと動くスライドに、発火性能を期待できる。


 カートにキャップ火薬が入ったままの中古品に出会ったのは初めてだ。買った勢いで全て発火。1度ダブルアクションを挟んだが、確実な作動はMGCの勢いを物語る。

S.F.A. TROPHY MASTER MGC

2006-09-07 17:02:00 | _ ASG
・MGC スプリングフィールドアーモリー M1911A1 トロフィーマスター

011208@恥ずかしい内容のレメ[トだったのでこっそり更新しておく。

 1985年、日本発のセミオートガスガンM93Rを製作したMGCは、翌年HARET(Hammer return by trigger mechanism→ペコガバの正式名称)シングルアクション搭載のGM6ことウイルソンLEを発売。それからしばらく続いた製品群の内の1つがトロフィーマスターである。

 HARETシステムはM1911本来のシングルアクションを再現する為の苦肉の策だったようだ。当時、ダブルアクションでのガスガン化は比較的容易だったらしく、後にWAがあえてシーキャンプをモデル化したのはその所為だったのかもしれない。何れも今となっては過去の遺物だが、仕上げや玩具としてのレベルは現在の製品と比べても見劣りせず、メーカーの意欲を感じる。

 ブローバック全盛期の今、固定ガスガンの中古相場はかなり低く、棚にしまうよりは手元に置いてガチャガチャ遊ぶべきだ。或いはホルスターの型崩れ防止に最適。今から思えば、トイガンを始めたばかりの頃に触ってみるべきだった。