DJみならいのモデルガンブログ

20年近くだらだらと書いています。モデルガン、自転車などの記録。

CMC ルガー MkⅠ(過去記事リメイク)

2024-04-28 17:37:00 | ・CMC ルガー MkⅠ

 管理人の趣味はモデルガン→自転車→DJ→??と遍歴がありまして、特にモデルガンのほとんどは自転車のパーツ代に消えてしまったため、昔に紹介した物の大半は写真を撮り直すことができません。そこで、過去記事の写真だけ使って記事をまるごと書き直そうというのが企画?の趣旨です。というか、そうでもしないと更新頻度が上がりません(笑)

 過去記事はこちら↓(文章が少ない...)

 https://blog.goo.ne.jp/downstairs4/e/0493532dbd69ff2476bf326d1a51ea8b

 発売年は手元資料で1978年であることが確認できています。バリエーションは、4 3/4インチのスタンダードタイプと6 7/8インチのターゲットタイプがあり、後から5 1/2インチのブルバレルタイプが追加されました。

 今回紹介するのはその中のターゲットタイプになります。この個体は、管理人が昔、大阪のショットショーでICW(イソベカスタムワークス)さんから購入したものです。確か19,000円ほどだったと思いますが、今の相場も同じくらいか、状態が良ければもう少し高いです。

 管理人は特にブルバレルタイプに苦い思い出があります。2002年頃、まだ大阪梅田にLAガンショップがあった時のことです。LA梅田には、1人の個人のコレクションを元にしたトレジャールームという中古専門のフロアが併設されており、そこに入り浸っていた管理人がある時見つけたのが、CMCのブルバレルタイプでした。

 その値付けは、記憶では30,000円。実際は35,000円だったかもしれませんが、とにかく3万超えで、どうしても5,000円だけ持ち合わせが足りなかったのです。店員さん(Mさん元気かな...)に交渉してみましたが、最後まで買うことは叶いませんでした。

 あれから20年経ち、管理人はスタンダードタイプの無可動まで手に入れたのですが、ブルバレルの恨みはまだ晴らせずにいます(笑) 真面目な話、ブルバレルは今でも相場が高くて手が出ないんですよね。無可動があるし、もういいかという気もするのですが...。

 さて、CMCの外観は金属モデルガンなのでめっきの金色をしています。箱は3種類共通して高級感のある緑色のものです。

 金属モデルガンのMkⅠは当時2度目のモデルアップで、1度目は1975年発売のコクサイ(国際)製がありました。コクサイのルガーは長興のOEMであり、アッパーは真鍮削り出し、フレームはプレス成型のスチールを左右に張り合わせたものでした。その材質から1977年の第二次モデルガン規制に引っ掛かり販売禁止になるのですが、元々100挺限定だったことに加え、予想以上の反響から長興の生産能力を超える数の対応に追われてしまい、結果的に300挺ほどを販売した後は規制を待たずして生産を終えていたようです(参考:ホビージャパンMOOK702 モデルガンクラシックス)

 管理人はコクサイのルガーも手に取ったことはあるものの(持ってませんので念のため)正直CMCのほうがよくできていると思いました。昔こういうものも出てたんだよ!という歴史的な価値はあると思います...。ちなみに、箱はコクサイのほうが圧倒的に豪華なのですが、おそらく増産分についてはパーツを袋に入れてキットとして販売していたと聞いています。

 話をCMCに戻します。紹介するターゲットタイプは、長めの銃身と専用のフロントサイト、ブルバレルタイプと共通のアジャスタブルリアサイトが特徴です。

 発火方式はコクサイがスタンダード(手動排莢)だったのに対し、CMCはブローバックを実現していました。キャップ火薬の無い時代でしたので、使うのは両方とも平玉火薬です。

 ボルトやトリガーの操作感はかっちりしていた覚えがあります。構造については、Gun誌1979年2月号の本物vsモデルガンの記事で、ライターのターク・タカノ氏に ”かぶとをぬぎます” と言わせるほどであり、同誌の1989年4月号のモデルガン・アンタッチャブルの記事では ”あの記事のおかげで、CMCのルガーMkⅠが単なるオモチャから、限りなく実物に近いポジションに位置するアイテムに昇格したことは間違いない。” とまで評されました。

 実際、無可動を買ってみても、CMCのほうが綺麗だし(特にマガジン!)出来がいいな...としか思えないのが、少し悔しいモデルガンではあります(笑)


コクサイ コルトポケット

2024-04-20 20:14:02 | ・コクサイ コルトポケット

 久々の更新はモデルガンのレビューです。今回はコクサイのコルトポケットを紹介します。

 発売年について、ネットでは1982年と1980年の説がありますが、前作のブローニングM1910が1981年発売なのは資料で確認できており、同じ年にコクサイの製造責任者がテキサス在住のガンライターTurk氏の自宅を訪問、所有していた実銃を取材してできたのがこのコルトポケットであることから、発売年は1982年が正しいと思われます(参考:月刊Gun1982年5月号) さらに検索すると当時のGun誌掲載の広告が見つかりますね。コルトポケットは各社の小型ピストル競作の先駆けとなった製品だそうです。

 仕上げはメタルフィニッシュ(メーカー曰くブルーメタルフィニッシュ)とステンレスフィニッシュの2種類がありました。箱も赤と緑に分けられており、中にキャップ火薬やオプションのサイレンサーを収めることができます。おそらく後発の廉価版であろうABSモデル(非メタルフィニッシュ)の発売時期までは調べきれませんでした。

 発火方式はキャップ火薬によるストレートブローバックです。前作のブローニングのスピンジェットファイヤーカートから進化した、P.E.ピストンシスティム(原文ママ)ブローバックという名前で、説明書では「弾込めの手間が大巾短縮」「音と煙が従来の製品に比べ大巾アップ」「クリーニングの手間が今までの半分」などと謳われています。先ほどのGun誌でも、スピンジェットファイヤーがカート内にインナーピースとスピンピストンを持つのに対して、P.E.ピストンではインナーピースがなくなり、使い捨て(説明書では20発が限度と記載)のポリプロピレン製ピストンを使うといった違いがあることが解説されています。

 管理人がモデルガンを集めていた20年ほど前は、コクサイのブローニングとコルトポケットはそこそこ高く(2万いかないくらい?)、当時絶版だったマルシンよりレアなイメージがありました。最近のオークションでは状態が良くても1万円ほどで買えるようです。

 マルシンもそうですが、メタルフィニッシュは保管が難しく、現存するものの多くは画像のようなまだらの状態になっています。念のために書きますが、このモデルガンはスライド、フレームともプラスチックでできた合法品です(笑) ヤフオクではプラスチックのモデルガンもSPGマークを写すのが出品のルールになっていますね。

 スライド、フレームは一体成型のABS樹脂。フレームは金属のシャーシが入っており、適度な重さと塊感があります。特にマガジンの作りは良いですし、小型のピストルに根強いファンがいるのも分かります。

 スライドの引きはモデルガンらしいリコイルスプリングの強さが感じられます。トリガープルも重く、ストライカーがガチン!と前進する音からは、空撃ちをやっちゃいけない感じがとてもします(笑)

 分解はやりづらい方で、特にブリーチブロックとストライカー、エキストラクターの組み合わせはパズルのようです...。

 ウィークポイントのバレルは割れやすく、チャンバーの肉厚も薄いです。買った個体のバレルは発火済みでバキバキに割れていましたが、瞬着で補修してパーティングラインを除去。ヒケをパテ埋めし、下地シルバー→ブラック厚塗り→研磨→マットブラックを軽く吹くという工程で仕上げました。元のヨレヨレの成型をマットブラックで誤魔化しながら金属感を出したつもりです。