DJみならいのモデルガンブログ

20年近くだらだらと書いています。モデルガン、自転車などの記録。

ハッコー加工の無可動処分品

2009-12-02 17:09:00 | _ 無可動銃
 先日の大阪ショットショーにて、シカゴレジメンタルスは、旧ハッコーが扱っていた無可動のハンドガンを販売していました。調べてみると、シカゴ社長個人である宮崎商店としての処分品だったそうで、今夏の浅草ブラックホールから在庫していたようです。シカゴのブログに商品リストが載っておりました。別に回しものじゃありませんが、記録として残しておきます。


コルトSAAシェリフ(62,000円)、コルトSAAバントライン(62,000円)、コルトSAA各種(94,000円)、コルトSAA記念モデル各種(178,000円)、コルト パイソン(151,000円)、S&W M15(71,000円)、S&W M19(76,000円)、S&W M64(104,000円)、ダンウェッソン(79,000円)、スターム・ルガー GP100(74,000円)など以上がリボルバーです。 現用のオートはH&K P7(169,000円)が一丁あるのみです。 後は旧十四年式(104,000円)とPPKブックエンド(172,000円)があります。
旧ハッコー定価の1/3から1/4と非常にお値打ちな価格となっています。  海外での実銃の原価(加工賃込)以下と思います。

ttp://regimentals.jugem.jp/ 2009年7月28日の記事より抜粋。


 PPKブックエンドというのは、PPKを輪切りにして文字通りのブックエンドにした物です。マズル付近とグリップ部分を合わせて1丁=1セット。もちろん金ぴか。P7は外観でテイクダウンボタンとコッキングインジケーターが無かったです。後者は激発パーツなので当然ですが。スクイズコッカーとトリガーの感触は、テンションが感じられないほど軽いです。無可動拳銃の雄といえば長野県の某店ですが、たしか廃業されたですね?そこやハッコーの価格設定と比べても、安いのは確かです。

 パイソンやM19など手ごろな人気機種は売れてしまったようですが、良い物を見せて頂きました。

新新加工 無可動実銃

2008-02-08 19:38:00 | _ 無可動銃
 以下は、無可動実銃販売国内大手シカゴレジメンタルスの公式サイト上における、2008年1月26日の新入荷品複数に関したコメントへ掲載された一文。

ボルトは完全に削除しキャリアのみが閉鎖状態の位置で固定されております。

 実銃を装飾品へ変える加工方法の詳細はWikipediaないしシカゴのQ&Aを参考にして頂きたいが、従来の大まかな分類は「旧加工」と「新加工」であった。黎明期、法律に則り最低限で済んだ加工も、時間を経るにつれ輸入規制への対応を迫られ、パーツの残存数やボルト削除率は時期によって異なり、一般的に近年加工された物ほど原形から遠ざかると言える。

 新加工品とは、ボルト又はボルトキャリアが完全に開いた状態で溶接固定され、トリガー前方にスリットと呼ばれる内部確認用の穴が空いた無可動実銃を指す。対してこれ以前の旧加工品は、ボルト又はボルトキャリアが閉じた状態、あるいは何割か閉じた"半開き"で溶接固定されており、トリガー前のスリットは無い。旧加工品は新加工品に比べ自然な外観であるため、特にボルトアクションライフルで珍重される。この頃以降の物は新加工により国内で合法的に手にすることが可能である。また、旧加工にこだわった場合、入手困難な銃も出現するゆえ、希少かつ状態の良いデッドストックに触れることのできる機会も新加工によって与えられる。

 一部で「新新加工」とも呼ばれる今回の入荷品は、一見すると旧加工と思える説明であるが、シカゴレジメンタルスに問い合わせたところ、どちらとも異なる内容であることが分かった。第一に、書かれている通りボルトの完全削除である。銃刀法の"一部若しくは半分"という条件の倍以上をみた加工であるが、以前より同様の品物が出回っている事例と、これにより得られた果実(銃と聞き容易に想像できる不自然でない容姿)を考慮すれば新加工の代替案として悪くない。アンティークである無可動実銃の安全性とその条件を優先して確保した形であるからだ。そして機構上ボルトの完全削除が難しいボルトアクションライフルにとっては、外観の保護に有利な旧加工と事実上遜色のない処理である。第二にトリガー部のスリットが存在すること。これは新加工の現状維持と見て問題ないようだ。

 自動小銃において、ボルトキャリアを閉じて欲しいというユーザーの要望に答えた形の加工法更新である。今後、買取を除いた入荷品が全て「新新加工」となるかは定かでないが、同社輸入品に関しての適用は今後も継続されるようである。シカゴレジメンタルスの回答通り、ボルトオープンの外観を気にしていた無可動ファンにとっては朗報であると思うが、品物の性格上まずは様子見といったところかもしれない。

@2009/12/2 ちょっと訂正。