DJみならいのモデルガンブログ

20年近くだらだらと書いています。モデルガン、自転車などの記録。

タナカ S&W M49 ボディーガード(初期型)

2024-05-12 19:56:23 | _ ASG

 

 勢いがどこまで続くか分かりませんが、できるうちは手持ちのモデルガン、エアガンをどんどん出して行こうと思います。

 今回は新規の記事で、タナカのガスリボルバー、M49ボディーガードです。

 正確な発売年は調べきれていません。説明書の日付から、兄弟と言えるチーフスペシャルが2001年4月頃の製造だったことが読み取れるため、それに近い時期ではないかと思います。

 管理人はエアガンよりモデルガンが好きなので、20年くらいこの趣味をやっていてもペガサスリボルバー自体ひとつも持っていませんでしたが(苦笑)、最近になってお手頃な中古がようやく手に入りました。紹介する個体は初期のABS樹脂製ですが、現行品はHW化されたうえ、メカニズムがペガサスVer.2に進化しており、初期型の今の中古相場は1万円しないくらいまで落ち着いています。

 外箱は初期ペガサス共通の、銃の写真がアップになったデザインです。本体のサイズに合わせて箱が小さいのが良いですね(笑) 付属品は、BB弾、マズルキャップの他、専用のローダーと、ガスの注入ノズルもあります。

 ABS樹脂のフレームはパーティングラインが残っているものの、トリガー、ハンマー、エジェクターロッド、ヨーク、シリンダー(のガワ)、サムピース、サイドプレートなど金属パーツが多く、ロッキングボルトピン、バレルピンといった小パーツがライブなのはポイントが高いです。

 フレーム左側のS&Wのトレードマークは本物のように再現。右側のアドレスは MADE IN JAPAN などにアレンジされていますが、現行のVer.2では実銃どおりに改められました。グリップアダプターはタナカの純正品。グリップは箱出しではプラですが、画像の個体はタナカのスクリューを使えるよう加工した実物に交換しています。

 トリガーとハンマーは遊びが少なく、テンションは重めの味付けです。シリンダーもシングル・ダブルアクション問わず決まった位置でバチッと止まってくれます。

 実射性能は厳密に測っていませんが、六畳間の端からマルイのプロターゲットを狙って困らないくらいの精度はあります。マニュアルセフティは、サムピースをカチッと鳴るまで引いてオン、通常位置に戻すとオフです。

 ペガサスの構造については散々語られているので割愛しますが、同じ設計者であるカナマルの44ブルドッグが先祖というのは、ペガサスを実際に触ってみて納得しました。ペガサスのエジェクターはダミーであり、シリンダーが回っているのは、正確にはガワが回っているだけで、内蔵されているマガジン兼ガスタンクはエジェクター及びヨークと一体化して動かないのですね。

 44ブルドックのシリンダーは外観だけのダミーでしたが、ペガサスシステムはマガジン兼ガスタンクが脱着できるようなり、シリンダーのスイングアウトが可能になりました。一方で「複数のチャンバーを持ち、それが発射のたびに回転するもの」がリボルバーの定義とするならば、チャンバーが単一かつ回転しないペガサスシステムは必ずしもこれに当てはまりません。構造的にはオートマチックの固定ガスガンに近いと言えるのではないでしょうか。

 サイドプレート内のメカは概ね実銃に倣ったパーツ構成です。実銃で言うファイヤリングピンは無く、シリンダーラッチの位置から突き出るピン(ノッカー)がシリンダー真ん中のプランジャーを押してバルブを開放、BB弾を発射します。いわゆるS&Wアクションであるチチバンは再現されていませんが、トリガーを引き切った位置からゆっくり戻すと、チッチッとそれらしい音が鳴ります。

 余談ですが、このチチバンという造語は、かつて内藤さんという方が運営しておられたWebサイト「K-Frame Maniax」が初出であろうことは記しておきたいです。


WA AR-7 エクスプローラー(過去記事リメイク)

2024-05-04 21:02:36 | _ モデルガン

 過去記事リメイク第2弾は、プラモデルガンの傑作、WAのAR-7です。

 元の記事はこちら↓

 https://blog.goo.ne.jp/downstairs4/e/3b0f6599a5200a64866d12dac2de9239

 実銃はアメリカのアーマライトが1960年に発売した22口径のライフルです。国内では1963年公開の映画「007/ロシアより愛をこめて」に登場して有名になりました。実銃の製造権は後に44ブルドッグで知られるチャーターアームズに移りますが、1992年には倒産してしまいます(参考:月刊Gun 1995年8月号 モデルガン・アンタッチャブル)

 WAのモデルガンはチャーターアームズ時代のものをモデルアップしており、1982年の秋に発売されました。このモデルガンの特徴は、バレルやレシーバーを分解してストック内に収納できるという実銃のギミックを再現していることです。

 管理人は2008年頃、大阪阿倍野のガンショップセトグチで中古品を買いました。存在を知るだけで実際に見たことがなかったので、他の人に買われないようその場で半金を入れた初めてのモデルガンです(笑) かつてのLA梅田・トレジャールームでも、2箱くらい積んであった気がしますね。現在の相場は完品で3万円強といったところです。

 外箱はマット調の黒い紙箱で、軟質素材の持ち手が付いています。このタイプの箱には既視感があり、思い出せばタカトクのSSシリーズも持ち手が付いた紙箱に入っていました。

 本体はほとんどがプラスチック製で、金属パーツはスチールのトリガーとセフティ、マガジン、ボルトハンドルくらいです。しかし、梨地仕上げのバレルは質感が良く、上のGun誌の記事でも"16インチもの長いバレルを目立ったヒケもなくきちんと成型したあたりもサスガというほかない。"と評されています。

 実銃のフロントサイトはアルミの別パーツですが、モデルガンはバレルと一体成型のプラスチック製。リアサイトは上下のみ調節できます。

 発火方式は5mmのキャップ火薬を使うオープンデトネーターのストレートブローバックです。マガジンとカートは実銃よりやや大きく、実銃のマガジンにモデルガンのカートを詰めることはできないようです。作動はほとんど動かしたことがなく感触が分かりません。どちらかと言えば鑑賞向きで、ガチャガチャ遊ぶタイプのモデルガンではないと思います。

 分解については、バレルは根元のリングを緩めて前方に抜き取り、フレームはグリップ底のスクリューを回してストックと分離することができます。

 実銃は、ストックパッド(パッドキャップ)を閉めると完全防水になり、水に浮くと言われています。その重さは、実銃が1200グラム強なのに対して、モデルガンは250グラムほど軽いだけなのです。モデルガンのストック内部の仕切りは発泡スチロールでできており、本当に水に浮くのではないかと期待してしまいますね。