北京オリンピック開幕式に思う

2008年08月08日 | Weblog
今日からいよいよ北京オリンピック。
日本時間21時から開会式が行われます。
でもギョーザや大気汚染など環境破壊の問題、政治犯の拘禁や思想の統制、テロや治安の問題など、いろいろな問題を抱えて日本人には人気がイマイチのようです。
しかし、仏教も儒教的思想も漢字も筆も紙も絹などの織物も建物やあらゆる文化は中国を伝わってきました。そういう意味で、日本には本来、もっとも精神的にも近い国と言えます。
そして、実際の距離も日本にもっとも近い国の一つです。
さらに、インドの11億人を上回る13億もの人が住んでいます。世界の人口が65億ですから、その5分の1が中国人、同様に5分の1弱がインド人。
13億人の人がいる国が経済的にも成長を続けていることはすごいことです。
いずれにしても、好きとか嫌いとかに関係なく、日本に大きな影響力を持つことは間違いないところです。
また、これからのご弘通教化ということを考えてみても、佛立宗にとって大事な国であると言えるのではないでしょうか。
事実、わが遠妙寺のご信者で中国人の方と結婚して生まれたカップルが二組あります。いずれも結婚式の導師を私がいたしました。
第二次世界大戦の前、中国には大連、上海にお寺(親会場)ができ、後に、奉天、新京、ハルピン、安東、通化等に佛立の教えを信じる人の輪が広がっていきました。
現在は中国では、布教の自由は保障されていません。しかし、ある程度、信教の自由はあるようで、チベット仏教、キリスト教をはじめいろいろな宗教を信ずる宗教人口そのものは多くなっているとのことです。
これからは、中国も人々の基本的な人権を認める方向でしか真の発展はありえないでしょうが、そうすれば遅かれ早かれ、宗教の自由化となるでしょう。
そうなった時、真の意味で中国の人々に幸せをもたらす教えが選択されなければなりません。
「御題目をお唱えする声は他を思う慈悲の心から発せられ、その声が身体にひびき、ついに家に、町に、村に、国に、世界中に響いていけば、どれだけ平和な世の中になるでしょうか」という事を日扇聖人は御教歌に
心より 我身にひゞき わが身より 家国あめが したにひゞけり
と教えられています。
オリンピック開幕式に見られる中国の平和への思いが響いてまいりましたが、一過性のものとならず、本当に世界中の人々が仲良く、暮らしていけるにはどうしたらよいか、考えなくてはならないと思います。

ちょうど、開幕式がいま始まりました。きれいですね。
(写真は北京オリンピック開会式)
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