叙任式

2006年10月09日 | Weblog
一昨日は京都、本山宥清寺において叙任式(じょにんしき)がありお祝いに行ってまいりました。
叙任式というのは私たち本門佛立宗(ほんもんぶつりゅうしゅう)の制度にもとづいて御講有(いわゆる管長)から上位の位を頂き任命される式典です。
私は団塊の世代に属します。そんなわけで昔は、このような位階の制度に得心できず、仏教の本来の精神と食い違っていないだろうかと考えたものです。そこでしばらく、上位の僧階を頂く試験も受けず、手続きも遠慮していました。
しかし我が宗ではけっしてお金で僧階という位を買うのではなく、日頃の精進の姿を考慮し、また、試験制度によって公平な方法で厳密に審査するということが分かり考えを改めました。毎月開催される修学塾(しゅがくじゅく)という勉強会や試験もあり、そうこうしているうち教学(きょうがく)も身につきます。
そして何より真面目に長い間、佛立宗の教務(きょうむ 僧侶)として大勢の人を教導しお世話してきて、勉強もされてきた教務さんが栄えある式典に出て本当に嬉しさ溢れている姿を拝見すると、これはやはり、宗門として必要不可欠な式典ではないかと思うようになりました。そして来年からこの式典の担当者になるとは、人生のめぐり合わせはおかしなものです。
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