どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

ドラマ「どこにもない国」

2018年04月10日 20時10分00秒 | TV
NHKらしい骨太な内容のあるドラマでした。

終戦後、旧満州残留邦人150万以上を如何に帰国させるか...絶望敵な状況の中、薄氷を踏むような道行きを経て、日本に到達。

しかし敗戦国となった本国はあまりに無力で、時の政府も背を向けて取り合おうとしない...GHQも鈍い反応で...。

満州からの引き上げ、私の親族にもいましたが、どんな経緯があって実現したのか...考えた事もありませんでした。言われてみれば何の保証もなく移住し、多くの人々がほぼ全財産を失う状態でのことだった訳で、スムーズに執り行われている筈なんてなかったんです。

本国は1945年8月の時点で終戦したという認識でも、外地にいた人たちはそこから地獄を味わった...ロシア軍の進駐と、中国国内の覇権を巡る共産党軍と国民党軍に翻弄され、犯され、殺されて...まさに恐怖の連続の中で帰り着いた人々なんですよね...。

その代償はあまりにも大きく重いです。

ドラマの出演者で光っていたのは原田泰造さんですね、彼は役者として良い面構えになってきたなぁと思います。

ビックリしたのは吉田茂を演じた萩原健一さんね(^_^;

私世代にはチンピラ感の強い人ですが、とうとう大物政治家役ですかと。

まぁ頑張ってそれっぽい雰囲気出してましたけど、吉田茂の特徴ある頬を表現するため、口の中に綿かなんか詰め込んでいたようですが、ちょっとやり過ぎな感じ...ギャグっぽかった(^_^;

こういうのは演技でカバーしてほしいなぁと。

でもまぁ...全体的に良いドラマだったし、見ておいて良かったと思います。