80才のハツラツ日記

愈々名実共に80才を迎え、人一倍好奇心を燃やして、元気な行動の随筆日記です。

鰻族受難の日

2010年07月26日 | 食の情報
26日は土用の丑の日。 
夏負けしないようにと精力の付く鰻を食べる習慣が付きました。


江戸時代、夏場でさっぱり鰻が売れないので、どうしたものかと思案の挙句、
「土用の丑」と書いて張り出したらよく売れたとの事。
定説では無いので本当かどうかは判りません。

現在ではもう殆んどが養殖ものばかりです。

黒潮に乗って日本沿岸にやって来た天然の稚魚、シラスウナギを漁獲して、
人工池で育てる訳です。昨今は輸入物、中国、台湾、アメリカ等が主力。

私はかなり頻繁に東阪間の新幹線に乗りましたが、以前に比べて
浜名湖周辺の養鰻(ようまん)池がずっと少なくなりましたね。
たぶん採算が合わないので撤退したのでしょうナ。

輸入物は残留農薬などが検出され、一頃売行きが停滞しました。
国産と輸入物との値差が大きく開き、産地偽装問題が発生しましたね。

鰻を人工授精させ、稚魚を生ませて育てるという完全養殖はとても難しいのだそうです。
平成3年頃に成功したと言われたのですが、実験段階の程度で長続きしませんでした。

それが今月初め頃、日本の水産総合研究センターが、
世界で初めて多量の完全養殖に成功と発表しました。
25万個の卵を生ませ、75%の孵化率だったそうです。今、10万匹も育っているそうです。


排卵、精子の放出が一定条件で無いと駄目で、又餌も試行錯誤の末やっと食べ出したとの事。

シラスウナギの漁獲が減って、将来どうなる事かと心配されたのですが、
此処でやっとこさ、商業採算に乗る養殖法が発見されたと言う事でしょうか。
大成功になりました。


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