スパニッシュ・オデッセイ

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スペイン語のタイトルのジャズの曲:Chick Corea の “El Bozo” (3)

2015-07-24 09:35:58 | スペイン語タイトルのジャズの曲
  Chick Corea の“chick” には、古語「(愛称として)人間の子供」という意味もあった。一方、スペイン語には“chico”という語がある。「小さい」という意味の日常用語だが、「少年、若者」という意味にもなる。「少女、若い女の子」は“chica”である。日本語の愛称「チコ」ちゃん(三田明の「ごめんねチコちゃん」という曲があった)は、スペイン語圏では男と思われてしまうので、「チコ」ちゃんは「チカ」ちゃんに変更されたい。
 “Chico” といえば、ジャズ・ドラマーの Chico Hamilton がいるが、本名は Foreststorn Hamilton である。ラテン系かどうか、確認できないが、容貌はラテン系っぽい。
  
 Hamilton はスペイン系の姓ではないが、英米系の姓を持つヒスパニックもいる。2015年現在、読売ジャイアンツに在籍している Anderson 選手はキューバ出身である。 
 さて、“chico”は“Oye, chico”「おい、君」という呼びかけにも使われるが、なれなれしいので、使用するときは十分注意されたい。
 チック・コリアも、チコ・ハミルトンも、スペイン系の親や祖父母に“Oye, chico”と呼びかけられていたのかもしれない。チック・コリアの場合は、“chico” を英語風に“chick”にしたものと考えられないでもない。
 まさか、「臆病者」だったので、“chick” と呼ばれたわけではないだろう。「美少女」のような「美少年」だった可能性もあるが、比較的新しい写真を見ると、太ったミック・ジャガーのようで、とても三田明のような「美少年」には見えない。 


 なお、Chico については、“Chico”の項も参照されたい。
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