【コスタリカの正式な国旗。紋章(前回紹介)入り。1906年制定。フランスの三色旗をヒントにして作られたとか。】
【同民間版】
【タイの国旗。紛らわしい】
コスタリカのアメリカ製ドラマの吹き替えで、英語をスペイン語に、スペイン語をイタリア語にするということを前回述べたが、ラテン語から派生した言語には、スペイン語のほかに、イタリア語、ポルトガル語、フランス語、カタルーニャ語、ルーマニア語等がある。これらの中でも、コスタリカ人にとって、一番わかりやすいのがイタリア語のようだ。これは筆者にとっても同様である。
よく似たものとして、次の挨拶があげられる。
英語の“How are you?”に相当するあいさつはスペイン語では“¿Cómo está?”(コモ・エスタ、「コモエスタ赤坂」で有名?)で、イタリア語では“Come sta?”(コメ・スタ)である。
「ありがとう」は、スペイン語では“Gracias”(グラシアス)で、イタリア語では、もはやおなじみになった “Grazie”(グラツィエ。「グラッチェ」ではない)である。
数の数え方も発音が少し違うだけで、聞けば分かる。文法や語彙にはもちろん違いはあるが、音韻的には同じように聞こえる。パラグアイ人とイタリア人がそれぞれの母語、スペイン語とイタリア語で話し合っているのを聞いたことがある。また、スペイン語を解する娘も幼いころ、イタリア語をてっきりスペイン語と思っていた。
“Let’s go”に相当するスペイン語が“Vamos”であることはすでに述べた。「ラモスでバモス」というCMがあった。“Vamos”はイタリア語では“Andiamo”となって、ちょっと違ってくるが、スペイン語では“andamos”(私たちは散歩する。原形は andar)という言葉もある。形の上ではこちらに近いが、意味が少々違っている。それでも“Andiamo”でわからないことはない。下宿先の女主人の弁護士がよく“Andiamo”と言っていた。
音楽好きな方は“Andiamo”は“andante cantabile”の“andante”(歩くような速さで)と関連があることが連想されよう。
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