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侍ジャパンと対戦するメキシコチームの「エドガー・ゴンザレス」監督

2019-03-10 11:39:25 | 名前
 2019年3月9日から侍ジャパンとメキシコ・チームが対戦することになった。
 メキシコ・チーム(equipo mexicano)には日本プロ野球でプレーしたお馴染みの選手もいる。
 監督は読売ジャイアンツに在籍していたエドガー・ゴンザレスである。詳細はウィキペディア「エドガー・ゴンザレス(内野手)」を参照されたい。
 
 【「侍ジャパンオフィシャルサイト」より】
 それによると、フルネームは“Edgar Victor Gonzalez”となっている。アメリカとメキシコの二重国籍なので、つづりは英語風にアクセント記号(tilde)なしだが、スペイン語では“Édgar Víctor González”とアクセント記号が3つ入る。また、発音も「エドガル・ゴンサレス」となる。
 エドガー・ゴンザレスが読売ジャイアンツに在籍していたとき、同姓のディッキー・ゴンザレス(Dicky Angel González Vallenilla)投手も在籍していた。
 
 ということで、今回は、エドガー・ゴンザレス(Edgar Victor Gonzalez)について述べる。名前は英語風になっていて、姓は Gonzalez の一つだけである。メキシコでは母の父姓もあるはずだが。
 個人名は Edgar(エドガー)と Victor(ヴィクター)だが、スペイン語では Édgar(エドガル)と Víctor(ビクトル)と発音される。
 まず、最初の個人名 Édgar は英語の Edgar に由来するらしい(“conmishijos”← “con mis hijos”〈英 with my sons〉参照)。英語の Edgar はもとは Eadgar とつづられていたとのこと。
 ウィキペディア“Edgar”には次のように書かれている。

 Edgar is a commonly used English given name, from an Anglo-Saxon name Eadgar (composed of ead "rich, prosperous" and gar "spear").

 「繁栄している槍」というのが直訳だが、“conmishijos”にはスペイン語の“Édgar”は "protector de la comunidad"(コミュニティーの保護者)と書かれている。
 何にしてもコミュニティー(野球で言えばチーム)の保護者たるべく活躍してほしいという願いがこめられた名前であるが、大活躍とまではいかなかったのが残念である。
 

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