今回は読売ジャイアンツのデラロサ投手。ウィキペディア「ルビー・デラロサ」によると、フルネームは「ルビー・カルロス・デ・ラ・ロサ・コーポラン」(Rubby Carlos De La Rosa Corporan)となっている。“Rubby Carlos”が個人名、“De la Rosa”が父の父姓、“Corporan”が母の父姓である。ドミニカ共和国出身。
まずは、個人名の一つ“Rubby”から。この名前は明らかに外国語、特に英語っぽい。スペイン語では同じ子音字が続くことはない。-rr- と、r が二つ続くことがあるが、r 一つの場合と発音が違う。かつては rr は一つの文字とみなされていたものである(「スペイン語のアルファベットの文字数」参照)。
もう一つの例外は -cc- だが、同じ c でも発音が違う。最初の c は [k] 音で発音されるが、次の c は [θ] (英語 thing の th で表される音)、ラテンアメリカでは [s] の音で発音される。代表的な例は leccíon(英 lesson)である。
ということで、英語の official はスペイン語では oficial になる。
“Rubby”に戻る。この名前は「Reichsarchiv~世界帝王事典~」には掲載されていない。いろいろ探しているうちに“BabyNamesPedia”というサイトに行き当たった。それによると、これは女の子の名前と記されていた。また、Rubby は Ruby のバリエーションの一つとも書かれている。研究社『英和中辞典』にも“Ruby”という項目が立てられていて、女子名と明記されている。ただ、“BabyNamesPedia”には、「男子名としても使われるが、一般的には女子名」と記されていた。
Ruby の名は普通名詞 ruby(ルビー)からきているが、ruby のもとになったのはラテン語 rubeus(赤い)である。
とにかく、Rubby(Ruby)という名前だけだと、女性と思われても仕方がない。母親が宝石ルビーが好きだったからだろうか。ルビーのように大事な子供という思いがこめられていたのかもしれない。
ちなみに、デラロサ投手はメジャー経験もある。2013年と14年にレッドソックスに在籍していたが、Rubby という名前にマッチする球団の一つである。他にはレッズもあるし、赤いユニフォームの球団もある。日本では広島カープに一番マッチする選手と言えよう。
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もう一つの例外は -cc- だが、同じ c でも発音が違う。最初の c は [k] 音で発音されるが、次の c は [θ] (英語 thing の th で表される音)、ラテンアメリカでは [s] の音で発音される。代表的な例は leccíon(英 lesson)である。
ということで、英語の official はスペイン語では oficial になる。
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Ruby の名は普通名詞 ruby(ルビー)からきているが、ruby のもとになったのはラテン語 rubeus(赤い)である。
とにかく、Rubby(Ruby)という名前だけだと、女性と思われても仕方がない。母親が宝石ルビーが好きだったからだろうか。ルビーのように大事な子供という思いがこめられていたのかもしれない。
ちなみに、デラロサ投手はメジャー経験もある。2013年と14年にレッドソックスに在籍していたが、Rubby という名前にマッチする球団の一つである。他にはレッズもあるし、赤いユニフォームの球団もある。日本では広島カープに一番マッチする選手と言えよう。
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