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García 家の紋章に書かれている言葉 "De García arriba, nadie diga"

2018-05-10 21:52:50 | 名前
 
 某 García 家の紋章には"De García arriba, nadie diga"と書かれている。難しい言葉は何もない。直訳すると「García の上とはだれも言うな」だが、どういう意味かよくわからない。
 “flickr.com”というサイトに当たってみると、次のように書かれていた。
 
 La estadítica nos permite añadir una interpretación demográfica al mote ancestral de las familias que se apellidan con este patronímico: 'nadie diga que su apellido es más frecuente que el apellido García'.

 La divisa o lema 'De García arriba, nadie diga' no significa que no haya nadie más valiente que nosotros, lo cual sería quedarse con la interpretación más común, sino que los Garcías pretendemos que no hay nadie, ni en España, ni en Francia, ni en Navarra, ni en las Indias Occidentales, que sea tan vasco como nosotros, sobre todo, en buena lógica vasca, por lo antiguos y por lo orgullosos de serlo.

 第一段落の要約は次のとおり。
 「自分の姓の方が García 姓よりも多いとはだれにも言わせない」と解釈されている。

 第二段落の要約は次のとおり。
 'De García arriba, nadie diga'は一般的に考えられているように「われわれ(García)ほど勇敢な者はいない」という意味ではなく、「スペインにもフランスにもナバラにも新大陸(las Indias Occidentales)にもわれわれ(García)ほどバスク人であることに古くから誇りを持っているものはいない、と García 一族は考えている」とのことである。

 前回、García 姓の語源説の中で、バスク語の「熊」と「若い」に由来する説を紹介したが、上の記述では García 家はバスク起源と信じられているようである。
 
それはともかく、中日ドラゴンズのガルシア選手は 'De García arriba, nadie diga' を「ガルシアより上とはだれにも言わせない」(おれよりすごい選手はいない)という意味に解して、日々精進してほしいものである。
 

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