スパニッシュ・オデッセイ

スペイン語のトリビア
コスタリカ、メキシコ、ペルーのエピソード
パプア・ニューギニア、シンガポールのエピソード等

エスペラント(18) アクセント

2015-09-23 13:49:39 | エスペラント
 エスペラントのアクセントは強弱アクセントで、後ろから2番目の母音が強く発音される。これもスペイン語やイタリア語などの一般的な特徴である。英語でも日本人名は後ろから2番目の母音が強く発音される。たとえば、田中さんは「タナーカ」になるし、黒田は「クローダ」になる。唯一、イチローのみ「イチーロ」とならないで、最後から3番目の音節の「イ」にアクセントが置かれている。
 エスペラントは二重母音を認めていないので、「日本」の意味の Japonio は「ヤポニーオ」である。スペイン語的感覚では、 io が二重母音になるので、「ヤポーニオ」と言いたくなるのだが。
 さて、アクセントはヨーロッパの言語では強弱アクセントが一般的だが、フランス語は他のヨーロッパ諸語とはちょっと違う。手元のフランス語の辞書を見ると、アクセント記号は書かれていない。ただ、最後の音節がはっきり発音されるようである。
 一方、日本語は高低アクセントである。中国語やベトナム語などは声調言語と呼ばれ、強弱アクセントではない。
 アクセントの点でも、エスペラントはヨーロッパの言語の発想を免れていない。
 エスペラントをフランス語風、中国語風のアクセントで話して通じるかどうか、気になるところではある。
 シンガポールでは英語も話されるが、中国系のシンガポール人の英語は、どうしても中国語風になりやすい。一度、“Be careful”が強弱アクセントではなく、中国語風の声調で発音されているのを聞いたことがあるが、足元に注意を要するような場面だったので、十分通じたのであるが。


ポチッとクリック、お願いします。

↓↓↓
スペイン語 ブログランキングへ

スペイン語とともに考える英語のラテン語彙の世界 (開拓社言語・文化選書)
好評発売中!!こちらは、このブログとは別物です。もちろん、トリビア満載です。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« エスペラント(17) 感嘆文... | トップ | エスペラント(19) 発音 母音 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

エスペラント」カテゴリの最新記事