スパニッシュ・オデッセイ

スペイン語のトリビア
コスタリカ、メキシコ、ペルーのエピソード
パプア・ニューギニア、シンガポールのエピソード等

スペイン語との出会い(12)

2012-01-27 17:18:40 | スペイン語
  La Bamba で、ずいぶん寄り道したが、ここで「スペイン語との出会い」にもどろう。

 ビートルズの「ミッシェル」の歌詞が一部フランス語だったり、“She loves you”と“I wanna hold your hand”の2曲にはドイツ語バージョンがあることは有名だが、アルバム「アビーロード」の中の1曲「サン・キング(Sun King)」の歌詞の一部にスペイン語の単語も入っている。ただし、イタリア語もポルトガル語も入っていて、意味不明である。インチキ・スペイン語もどきで、ジョンのお遊びだろう。発売当初は意味をまじめに考えていたものだが。

 ビーチボーイズはアルバム“Live in London”の中でマイク・ラブが曲名紹介の時、“Se llama” (セ・ジャマ、it’s called)とスペイン語でやっている。そういえば、“Se llama”はトリオ・ロス・パンチョスの曲「その名はフジヤマ」の中で“Se llama Fujiyama……”と歌っていたのを覚えている。当時は全く意味不明だったが。
 1968年ごろから、アート・ロック(今ではプログレッシブ・ロックというのが普通のようだが)が流行したが、数年して一段落すると、またやさしい音楽が流行ってくる。そんな時にはやったのが、「サンホセへの道(Do you know the way to San Jose?)」だ。この当時もサンホセがサンノゼのことだとはまだ思いが及ばなかったが、改めて歌詞を見ると明らかにSan Joseはカリフォルニア州のサンノゼを指していることは「スペイン語との出会い(4)」で述べた。
 さて、大学3年生の時、第3外国語としてスペイン語を取った。第2外国語は選択必修で、ドイツ語、フランス語、ロシア語、中国語の中から一つ取らなければならない。選択の比率は順に4:4:1:1ぐらいだったような気がする。今でもスペイン語を第2外国語として扱っている大学は外国語学部を除いて、あまり多くないと思う。
 フランス語は2年間、まあまじめに勉強していたし、スペイン語もフランス語もラテン語から派生したくらいの知識は持っていたので、簡単に単位が取れるだろうと思っていたら、予想にたがわず、やさしかった。発音はフランス語より格段にやさしく、数の数え方もまともだったので、好感が持てた。フランス語の数の数え方は特殊だ。70はsixty tenのような言い方だ。80は4-20’sのような言い方だ。これでは70以上の計算が難しい。
 単語も読み方やつづりがフランス語と少し違うだけのものが多かった。英語とフランス語を知っていれば、スペイン語は簡単である。もちろん、違いはあるし、動詞の活用も覚えなければならないことは言うまでもない。
 当時、語学嫌いの友人がいて、「なんでそんなもの取るの?」と言われた覚えがある。しかし、単位を取るためにとったスペイン語がその後の筆者の人生を左右することになろうとは、人生とは不思議なものである。

読まれた記念にポチッとクリック、お願いします。

↓↓↓
スペイン語 ブログランキングへ

スペイン語とともに考える英語のラテン語彙の世界 (開拓社言語・文化選書)
好評発売中!!こちらは、このブログとは別物です。もちろん、トリビア満載です。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スペイン語との出会い(13)... | トップ | 世界共通(?)の悪口言葉 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

スペイン語」カテゴリの最新記事