![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/f0/d01643f1c547761e728c31fc7990244a.jpg)
これは閻魔様のモデルとして前回紹介した画像だが、このお方は有名人だけあって、画像が多数残されている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/ef/b108f9e349599dfc273223214cfe8b00.jpg)
このお方の父親はプロレスラーのごときたくましき人物とのこと(「中華図像遊覧
「中華図像遊覧」より引用する。このお方は、
身長が9尺6寸もあったという。当時の尺は今より短いが、それでも2メートルを越す大男であった。
『史記』や『論衡』にもこのお方の記録が残されている。頭頂部が皿のように窪んでいたという。
さらに別の記録では、「目は窪み、額は盛り上がり、肘が異常に長く、背は亀の甲のように曲がり、身長は2メートル以上」であったと記されている(『中華図像遊覧』より)。
『荀子』でも、このお方の顔は鬼の面のようだと記されている。
しかしながら、「こうした異常な身体的特徴は中国では『聖人の証』としてとらえられた」(『中華図像遊覧』)とのことである。
このお方と閻魔様との関係は『中華図像遊覧
このお方と閻魔様には共通点がある。それは王であると同時に裁判官であることである。
このお方は魯の国の司寇(司法大臣)となり、宰相も兼任していた。つまり、裁判官でもあり、王といってもいい立場である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/f6/ce97650e19c7a9c3a38743ecf98b222d.jpg)
【熊野観心十界曼荼羅の閻魔王】
そろそろこのお方のお名前を明らかにしよう。
そう、あの「孔子様」である。高校の「漢文」の授業の「子曰く」の子その人である。筆者の高校時代の授業で漢文の先生が孔子の容貌について話された記憶は残っていない。面白い先生だったが、当時はこのような情報を仕入れるのも困難だったことだろう。「論語」の授業のしょっぱなに、孔子が2メートル超の大男で、頭のてっぺんが窪んでいて、鬼の面のような顔で、閻魔像のモデルになったという話をしてくれたら、もっともっと「論語」に親しめたことだろう。
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スペイン語とともに考える英語のラテン語彙の世界 (開拓社言語・文化選書)
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