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福岡ソフトバンク・ホークスのスアレス投手(1)個人名 Robert Alexander

2019-10-08 20:33:36 | 名前
 今回は福岡ソフトバンク・ホークスのスアレス投手。
 
 ウィキペディア「ロベルト・スアレス」によると、フルネームは「ロベルト・アレキサンダー・スアレス・スベーロ」(Robert Alexander Suarez Subero)。ベネズエラ出身である。
 個人名が“Robert Alexander”、父の父姓が“Suarez”、母の父姓が“Subero”である。
 まずは、個人名の“Robert”であるが、これは英語形で、発音はカタカナ表記では「ロバート」となる。「ロベルト」と読みたければ、“Roberto”とスペイン語形にしなければならない。“Roberto”の間違いなのか、“Robert”のままで、実は「ロベルト」と読んでいるのかはよくわからない。ちなみに、“Robert (Roberto)”の女性形は“Roberta”となる。
 もう一つの個人名、“Alexander”も英語形であるが、これは日本語では「アレキサンダー」という読みが定着している。英語風に読むなら、「アリグザンダー」だろうか。スペイン語風に読むと「アレクサンデル」であるが、スペイン語形は“Alejandro”(アレハンドロ)である。スアレス選手の場合は、「アレクサンデル」と読むのがいいような気がするが。
 さて、“Roberto”の意味だが、スペイン語版ウィキペディア“Roberto”によると、“fama brillante”(輝かしい名声)とのこと。この名前の起源はゲルマンと書かれている。
 “Alejandro”はギリシャ起源の名前で、 'el defensor, el protector' o 'el salvador del varón'(男の子の保護者、救い主)という意味である(スペイン語版ウィキペディア“Alejandro (nombre)”)。
 “Alexander”というと、マケドニアの「アレクサンドロス(アレキサンダー)大王」をまず連想するが、「アレキサンダー」の名前はこの大王によって広まったといってもよい。
 
 ウィキペディア“Alejandro (nombre)”によると、「アレキサンダー」はトロイ戦争を引き起こした「パリス」(Paris)のニックネームだったとのことである。
 
 【スペイン語版ウィキペディア“Paris”より。「ヘレナとパリス」】
 “Alexander”(西 Alejandro)の女性形は“Alexandra”(西 Alejandra)で、この愛称が“Sandra”である。映画「グリース」でも歌われた当時のアイドル、「サンドラ・ディー」には胸をときめかせたものである。

【サンドラ・ディー】

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