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ネイティブ・スピーカーによるスペイン語の誤用(6)-おなかが減った

2013-07-02 13:50:06 | スペイン語
 ペルーのスペイン語は北中米のスペイン語とは語彙も用法もいくらか異なるが、理解不能ということはない。
 今回は、一応誤用ということになっている用法について述べる。
 「(私は)おなかが減った」は標準的なスペイン語では“Tengo hambre”という。英語に逐語訳すると“(I)have hunger”となる。hambreは名詞で、形容詞形は hambrientoというのがある。これを使って、“(Yo) estoy hambriento”と言えないこともないのだろうが、聞いたことはない。
  メキシコでもコスタリカでも“Tengo hambre”と言っていたが、ペルーではほかの言い方もするようである。
 あるスペイン語教室のペルー人講師は「おなかが減った」は“estar con hambre”(直訳英語は be with hunger)というのだと説明していた。このペルー人講師はスペイン語教育の専門家ではないものの、某大学の研究員をしていて、間違いなくインテリの部類に入る。
 ところが、この言い方は標準的なスペイン語としては誤用になるそうである。確かに、“(Yo) estoy con hambre”でも意味は十分通じる。
 同様に、英語で“I am with hunger”や“I have hunger”というと、通じないことはないだろうが、変な顔をされることは間違いないだろう。

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