今年も様々なincidentがあった。
共通した内容に「口約束」がある。
この何気ない口約束が労使紛争の火種になることが多い。
誰しも都合のいいことは覚えているが、言った方は曖昧に答えていることがある。日本人「特有の良きに計らえ」的な口約束は約束とはならない。
もしも訴訟の場へ持ち込んだときは、その訴えた人の証拠力が勝負となる。(利益を受ける者に立証責任が問われる)
しかし口約束を立証するのは難しい。録音でもしない限り証明できない。
故に契約書として、約束事の内容を文書にして双方が保存することが大事になる。
労使関係においては、この文書保存ができていないところが多く見受けられる。特に医療機関においてはなされていないケースが多い。
それだけに労使トラブルも絶えない。弊社では仕事が増えるから良いことかもしれないが?当事者の身になるとそう言ってはいられない。
信頼=約束を履行すること。
労使間の信頼関係が壊れていくのを見過ごすわけにはいかない。
大事な約束事は口頭だけでなく、文書にして双方の齟齬を無くすことが大切である。
紛争予防にこれは欠かせない。