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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock 2-3 The Reichenbach Fall その5

2014-09-19 20:21:37 | Sherlock S2E3
「ライヘンバッハ・ヒーロー」

Directed:Toby Haynes
Written:Stephen Thompson


スコットランドの独立が否決されましたね。
今日は朝からBBCの速報を追っていましたが、予想以上にNOが多かったように思います。
注目されていたグラスゴーはYESでしたがエディンバラはNOでしたし。
英国国内の経済なども不安定で、更に国際情勢安定しているとは言い難いので、
妥当な結果だったのかなーと何となく他人事なので思ったりもします。
いずれにしても投票前にコミットされたスコットランドへの権利の譲渡がどのくらい実現するかですよね。

話は変わりまして、コメント上でライヘンにまつわる考察などをいくつか頂きまして、
本当は今回載せようと思いましたが、長くなりそうなのであらためてまとめて載せようかと思っています。
いつも本当にありがたいです。


続きです。


翌朝
「Daily Express」の記事の見出し。
「MORIARTY WALKS FREE(モリアーティ 無罪放免)」
中央刑事裁判所での判決に衝撃をあたえる

続いて「The Guardian」
「Shock verdict at trial(裁判で判決に衝撃)」

「Daily Star」の記事。
「How was he ever acquitted(どうして彼は無罪になったのか)」

再び「The Guardian」の記事。
「Moriarty vanishes(モリアーティ失踪)」
ページが捲られ、デフォルメされた漫画とともに
「What Next for the Reichenbach Hero?(ライヘンバッハヒーロー、次は何が?)」

ちょっとこれ、ひどくないですかーー?

2か月後。
ジョンはナットウェスト銀行の現金自動支払機(英国ではキャッシュポイントって言うんですね。)に
カードを入れてコードを入力しているとメッセージが表示されます。
「There is a problem with your card. Please wait(カードに問題があります。お待ちください。)」
「Thank you for your patience.(お待たせして申し訳ございません。)」
続けて、
「John」
と表示され、ジョンの後ろに黒塗りの車が停まります。
それを見たジョンは嫌そうな顔をしながらため息をつきます。

ジョンを乗せた車は白い建物の前でとまります。
そこはディオゲネスクラブでした。

建物の中に入ると何人かの男性がそれぞれ無言で椅子に座っています。
ジョンはひとりの老人に「すみません、ミスターホームズを探しているのですが」と話しかけます。
話しかけられた老人は驚いたような顔をするだけで答えようとしません。
「このあたりにいるかどうかご存じありませんか?」
「聞こえますか?」
ジョン何度も話しかけますが応答が無いので「わかった、結構だ。」と言うと、
「誰か、マイクロホームズがどこにいるか知りませんか?僕は彼にここで会うよう言われたんです。」
とみんなに聞きますがやはり誰からも答えはありません。
「応えないのか?僕の事が見えない?」と声を張り上げると靴カバーをした2人の男性が入っています。
「ありがとう、君たち。僕はマイクロフト・ホームズに会いに・・・」と言っていると、
ジョンは男性たちに口を塞がれ部屋から連れ出されます。

「伝統だよ、ジョン。我々には伝統が定められているんだ。」
クリスタルのデカンタから飲み物を注ぐマイクロフト。
「完全な沈黙が伝統?あなたは『砂糖をください』とも言えないんだな。」
「外交の4分の3と政府の大半の大物議員が皆ひとつのティーワゴンを共有しているんだ。
それが最善なんだよ。私を信じてくれ。」
「1972年の繰り返しは望まない。だがここは話すことができる。」
これは血の日曜日、ブラッディ・サンデーの事なんでしょうかね。

ジョンはテーブルの上にあった「The Sun」を手に取り、
「あなたがこれを?」と言うと「目についたんだ。」とお兄ちゃんは
「土曜日に大そうな暴露記事が出る。」と、続けます。

以下、記事の内容です。
「SHERLOCK: THE SHOCKING TRUTH(シャーロック:衝撃の真実)」
Close Friend Richard Brook Tells All(親友のリチャードブルックが全てを話す)
Exclusive from Kitty Riley (キティ・ライリーの独占記事)
優秀な探偵、シャーロック・ホームズが詐欺師だという事が今日暴露され、
熱狂的なファンは彼の新たな事実に衝撃を受けるだろう。


「彼女がどこで情報を得たのか知りたい。」とジョンに、
「誰かがブルックに電話をしたそうだ。この名前を知っているか?」とお兄ちゃん。
「学校の友人?」
ジョンが聞くとお兄ちゃんは嫌味ったらしく笑いながら「シャーロックの?」と再び笑い、
「だが、君がここに来た理由はそれではないよ。」とファイルをジョンに渡します。

ジョンはファイルを見ながら「誰?」と聞きます。
M「彼を知らない?」
J「No」
M「彼の顔を見た事はないか?」
J「うーん。」
M「ベーカー街のフラットを借りている。君の2軒隣だよ。」
J「じゃあ、僕は隣人と酒を飲まないと。」
M「君がそうするとは思えないが。アルバニアの殺し屋集団だ。専門的な訓練を受けた殺人者が、
君の玄関先から20フィートにも満たないところに住んでいるんだよ。」
J「ずいぶん治安がいいな。ジュービリー線(ロンドンの地下鉄)は便利だし。」
M「ジョン・・・」
J「僕にどうしろと?」
M「ディアチェンコ・ルドミラ」
ジョンは別のファイルを見ながら「うーん、彼女には会った事があるかもしれない。」と言います。
M「ロシアの殺し屋。向かいに住んでいる。」
J「なるほど、パターンが読めてきた。」
M「実際、世界最高の暗殺者4人が221Bに手の届く距離に越してきたんだ。
何か私と共有したいことは?」
J「僕たち、引っ越す?」
M「共通点を推測するのは難しくないだろう?」
J「モリアーティだと考えているのか?」
M「奴は戻ってくるとシャーロックに約束した。」
J「これがモリアーティの仕業なら僕たちは既に死んでいるよ。」
M「モリアーティではないとしたら他に誰が?」
J「あなたがシャーロックを心配しているなら彼と話したらどうです?」
ジョンに突っ込まれたお兄ちゃんは目を逸らしテーブルの上のグラスを触ったりしています。
それを見たジョンは「頼むから僕に言わないでくれ。」と言うと、
「私たちの間にはあまりにもたくさんの過去があるんだよ、ジョン。遺恨や怒りだ。」とお兄ちゃん。
J「シャーロックのスマーフを傷つけた?アクションマンを壊した?(両方キャラクターです)」
ジョンはからかうように笑いながら「話は終わりだな。」と席を立ち、マイクロフトに背を向けます。
「我々は何が来ているのかわかっているはずだ、ジョン。」
マイクロフトの言葉に振り返るジョン。

M「モリアーティは執念深い。奴はただひとりのライバルを滅ぼすと誓った。」
J「それで、シャーロックがあなたの助けを受け入れないから僕があなたの弟に目を配って欲しいんだな。」
M「面倒でなければ。」
マイクロフトはそう言うとジョンを睨むように見つめます。
ジョンは少し笑って、何も言わず立ち去ります。

すごい緊張感のある場面で、大好きな場面でもあります。
何と言うかシャーロックの保護者対決?(笑)
マイクロフトの凄みに一歩も引かないジョン。2人ともかっこいいです。
前回はシャーロックVSモリアーティで今回はマイクロフトVSジョン。どちらもすごい駆け引きですね。
あ、シャーロックが一度も出てこなかった!
なので仲良し写真を~。近いよ、君たち。


続きます。

16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
きゃあーーー!!! (アガサ)
2014-09-19 21:16:18
dicoさん!さっき、ライヘン4にコメントして閉じようとしたら・・・ん?5?えっ?って!
で!最後の写真、何なんでしょう?いちゃいちゃ?マーティン、なんかドヤ顔してません?!
でも二人ともシアワセそう!(!マークっばかしですみません!)
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悶絶・・・・ (つみよ)
2014-09-19 21:30:32
こんばんは!
毎度毎度同じ事を言ってますけど、ライヘンは全然細かいところが見れていないので、とってもありがたいです(*´ω`*)
新聞記事とか、全然記憶になくて、今見せていただいたらあの漫画のシャーロックはあんまりひどいですよォォ(涙)

細かい展開もドキドキしながら読ませていただいて、そういえばこんなだったなーとか、ジョンとお兄ちゃんの会話は覚えているけれど、そこにキティの新聞記事の画面が出てたとか、全く記憶になくて・・・。

動くドラマを見ているわけでもないのにとても緊張して楽しませていただきましたー。
ほんと、いつもありがとうございます(*´ω`*)

で、で、で、で、最後の写真ですよー!!!
dicoさん!!こんな!!こんな!!こんな写真を!!!
殺す気ですかー?!
どうしたらいいんですか、こんな写真見ちゃって・・・。
カワイイにも程があります!!!
涙出ますよー。
すごく変なコメントになってしまいますよぉ・・・。
コメント書きながら何回もスクロールして見ちゃうんですけどっ(//∇//)

かなり変人になってきたのでこのへんで退散します・・・。
御馳走様でした!
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やっぱりスイートハートなの? (Misty)
2014-09-19 23:48:07
連投は避けて、今日は冷静に過ごそうかと思ったところへ、この爆弾ですよ?!あ・・・すみません。いきなり最後の写真のインパクトが強すぎて。それまで真面目~に読んでライヘンを振り返っていた自分がどこかに飛んで行ってしまいました。あ、でも、「保護者対決」で既にちょっと助走に入っていましたが。なるほど確かに・・dicoさんのそのセンス、大好きです!

ああ・・今日はこれ以上書くとまずい気がするので、出直します。夢に見そうですよ。どうしましょうか。
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最後の写真マーティンさんかっこいいですね (黄梅)
2014-09-20 04:31:49
ドヤ顔wだし、今までの写真で一番かっこよいですー。
やっぱりJW役のマーティンさんは好きだな(しみじみ)。
いつも面白い記事&素敵なセレクトの写真をありが
とうございます^^
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Re.きゃあーーー!!! (dico360)
2014-09-20 12:27:31
アガサさーん、
私腹筋崩壊しそうですよー。
ドヤ顔してますしてます!
outtakeでも思いましたが、やっぱりいつもマーティンがベネさんを笑わせてるんですね、きっと。
いちゃいちゃー、うんうん。私も幸せです(笑)
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Re.悶絶・・・・ (dico360)
2014-09-20 12:35:17
つみよさん
漫画のシャーロック、ひどすぎですよねー。デフォルメにもほどがありますよ!

キティの新聞記事、映るのは一瞬ですから普通に見てると気づかないですよ。
わーい、こちらこそいつも嬉しいコメントありがとうございます~

画像、へっへっへー(笑)
秘蔵の画像でございますよ~
いつもこうやってマーティンがベネさんを笑わせてるのかと思うともんどりうっちゃいますーー!
可愛い×100回でも足りないですよね。
楽しんでいただけて私も嬉しいです~。
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Re.やっぱりスイートハートなの? (dico360)
2014-09-20 12:42:13
Misty さん
いらっしゃいませ~、おいでいただけて嬉しいですよ!
爆弾の効果ありましたね(笑)

本当に私って場の空気読まないですよね。。。
ピリピリシリアス場面なのに(笑)
保護者、気に入っていただけて嬉しいです。助走ーー(笑)
だってどう見てもSをめぐってふたりで火花を飛ばしているとしか・・・思えばピンクからそうでしたし。

最後の画像の破壊力は凄まじいですよね。
outtakeもそうでしたけど、力関係?がよくわかる??
よろしかったらぜひぜひお持ち帰りください~。
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Re.最後の写真マーティンさんかっこいいですね (dico360)
2014-09-20 12:44:46
黄梅さん
気に入ってくださいました?わーい、嬉しいです~。
そっかー、これからは素のマーティン画像もたまには貼りますかね。
ドヤ顔は、多分ベネディクトを笑わせたからかもしれないですね(笑)
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絵ひどいーーー! (るみ)
2014-09-20 14:36:04
dicoさんこんにちは!

ここ最近頸椎のヘルニアで腕が痺れたり痛くなったりしてなかなかパソコンの前に座っておれず、
こちらへのコメントもご無沙汰してしまいました。
がんばって治療中です!
運動もして筋肉モリモリ付けて治します!!

って、こちらで改めて見ましたが、
シャーロックの絵がひどすぎーーーーー!
っつか笑えるーーーー!
こんなんでしたっけ?って思うぐらいの衝撃を受けました!
いわゆる風刺画ってことですよね。
日本の新聞にもよくありますもん。

そして最後の画像!!
ブラボー!!
私もクンクンしたいーーー!
返信する
ぜひ素の写真を・・・^^ (黄梅)
2014-09-20 22:29:54
自分で探すと、あまりうつりのよくない写真しか見つけ
られません--;dicoさんの情報収集力でどうかお助け
ください^^


アガサさんの藤村の文章、勉強になりました。私生活が
乱れていても(失礼)、さすが文豪。姪への仕打ちに
憤慨してしまうのは、当時、まだ堕胎は違法だったん
ですね。結局おろしたか産んだか忘れてしまいました
が、放置はあんまりでしょう、と。

今なら「新生」でネタにされた慰謝料とか請求できるん
では・・・(しつこい)。明治や大正の文学、とくに男性
作家の話は、個人的に苦手なものが多いです爆。
田山花袋「蒲団」とか、初めて性欲を明確に肯定的に
描いた名作なんですが、男主人公に腹が立って仕方
ありません(既婚男性が独身の若い女性に片思い
する話)。森鴎外の「舞姫」も、自身の体験をもとに
実際にドイツ人女性が日本まで追ってきたそうで、
うーん、どうかなあと・・・

ゴシップを仕入れて読んでいるので邪念が多すぎるの
かもです(笑)現代とはだいぶ常識が違いますから、
女性作家や知識人の見解でも、「ええっ」と思うこと
は多いですけどね。女性参政権の話題とか、結構
女性知識人でも批判的な人が多かったり。

今はあるのが当たり前なので、ない時代に導入を
めぐって交わされた議論を読むと、いろいろ目から
うろこなことが多いです。

スコットランド独立否決でしたね、私も心情はわかる
ような気がしつつ、現実的にはちょっとまだ難しい
かなあと思っていたので、個人的には安堵しました。
変わることっていろんなリスクが伴いますし・・・

リチャード3世のために勉強されてるんですね、
さすがファンの鏡です^^スコットランド史に比べたら、
イングランド史はまだアクセスしやすいかなと・・

すごい余談ですがリチャード3世、ドンペドロ次女の
コンスタンサの義理の玄孫だと思います(遠すぎ?)
繰り返しで恐縮なんですがばら戦争で対立した
ランカスター家、ヨーク家ともに次女コンスタンサと
三女イザベルが初代の夫人なので、イザベルは実子
の子孫、コンスタンサは夫の愛人(のちに結婚し
三度目の正妻に)の子孫がリチャード3世です。

ドンペドロの娘たちの子孫の因縁対決、といえるか・・
ご存知でしたらすみません。ちなみに、もめ始めた
のは後世なので、初代ランカスター/ヨーク公爵も、
コンスタンサとイザベルも、特に対立してはいない
です。子孫たちが喧嘩し始めたんですね。さすが
王家。

スコットランド関連、調べてらっしゃったら申し訳ない
のですが、映画だと「トレインスポッティング」とか、
印象に残っています^^ユアン・マクレガーはそのまま
スコットランド出身だし、スコットランドが舞台だし、
原題の失業や貧困などの問題をどストレートに
扱っていて、公開当時はやりましたし、戯画化はされ
ていてもインパクトありました。

有名ですからご覧になってる方も多いと思いますが。
ハリーポッターのローリングさんもスコットランド人で
スコットランド芸術協会の支援金で執筆されたそうで
すし、あと現エリザベス2世のお母様、ジョージ5世妃
のクイーンマザー(エリザベス王太后)、スコットランド
ご出身ですごく人気あったみたいですよー。

辛口な性格でらしたようで、1940年代に南アフリカ訪問
の際、現地で「ボーア戦争で英国がしたことがまだ
許せません」と苦言を呈され、「わたくしたちスコット
ランドも同じように感じるときがありますわ」と返答した
とか。天然なのか、策略なのか、逸話として面白かった
です。

マッキントッシュなんかもスコットランド系の名前ですね。
フランス語由来の語彙がスコットランド英語では多いの
で、大学時代スコティッシュを話す教員に当たり「仏語
のように聞こえる」と感じた私の耳は、一応当たって
いたのか・・?

個人的にはスコットランドといえばグレトナ・グリーン!
と思っています。米のベガスのような、結婚が簡単に
できるので、駆け落ち先の定番です。もちろん19世紀
頃の話ですが、現代でも、アジア系移民など親の決め
た許嫁がいて恋人と結婚できないカップルが、グレトナ
グリーンで縁起をかついで結婚するとか聞いたような・・
イングランドの境にあるため、場所も便利なようです。

古い恋愛小説の定番プロットです(笑)

ジェームズさん、そんな印象がありましたが、やはり
スピード控えめでいらっしゃるんですね。ジェレミーさん
と比較したら面白そうです!
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