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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Tom Hiddleston interview by BenedictCumberbatch その5

2016-10-28 12:21:43 | BC_2015・2016
ベネディクトの「インタビュー ウィズ トム・ヒドルストン」ラストです。


かなり意訳していますので誤訳など多々ありますがご容赦ください。
前回はこちら。
Tom Hiddleston interview by BenedictCumberbatch その4

元記事はこちら。
Interview Magazine


BC:君の言う通り自分たちの専門外の活動は干渉に過ぎないと揶揄されがちだ。
僕たちは難民キャンプのユニセフのボランティアやスタッフじゃないし、
警官でもなければ政治家でもない。
だけど、調査や何かに所属したりしてある程度関わった人たちを
現場でユニセフとして働いている人たちのようにスポットライトをあてる事ができると思う。
すごく良い事をしてるんだ。批判するよりずっといいよ
ひどく苦しんでいる状況を目の当たりにしても沈黙しているより批判される方がずっといいに決まってる。
シリアだろうとスーダンだろうとね。

TH:僕はとても誇りに思ってる。

BC:うん、そうだね。

TH:いったん現実を知ってしまえば道徳上の良心の呵責で行動する気になる。
僕が南スーダンで見た事を話さないなんて絶対にあり得ない。

僕は以前君にこの話をしたけど、ハロルド・ピンターがノーベル受賞の演説で
劇作家としての現実と一般人としての現実の違いについて話していた事を思い出した。
「演劇においての真実はとらえにくく、永遠に見つける事はできないがそれを探求せずにはいられない。」
「真実をとらえたと感じる時がある。しかしそれは指の間をすり抜けて消えていく。
しかし市民として、何が真実で何が偽りなのか問い質していく義務がある。」
僕は彼の演説を見ていて、心を動かされたのを覚えてる。

※ハロルド・ピーターさん。
この受賞演説、BBCが一切報道しなかったとウィキにあったので
ちょっと興味を引かれ内容を探したら訳している方がいらっしゃいました。
かなり長いです。
ハロルド・ピンター氏、ノーベル文学賞 受賞演説(全文)
(引用元:教育改革リサーチ研究所)

イラク戦争とその主導国である英国とアメリカの両トップを痛烈に批判していたため
BBCは黙殺したという話です。
BBCニュースは記事にしていたのでテレビでは一切放送しなかったって事でしょうか。

大戦後、ソ連の残虐行為は明白な事実として広く知られているのに
イラク戦争とそれにまつわる事に事実など何もない、嘘ばかり知らされてきた。
イラク侵略におけるアメリカの残虐行為は犯罪に値する、というような内容でした。
斜め読みですが、かなりアメリカを批判していました。


BC:わかるよ。それを目の当たりにしたら行動しないわけにはいかないよね。
君に与えた影響は僕には想像もつかないけど。
世間の目のという重圧もある。想像でしかないけど。
だって、君の仕事やプロモーションは幅広く知られているからね、君の私生活も。
ここで込み入った話をするつもりはないし、僕は友達に私生活に関する質問をするつもりもない。
彼と彼の交際相手とのツーショットが盗撮されたりしているし、そういう話をする気はないんだ。
そんなわけで、親愛なる読者の皆さん、ドアは閉じられました。

TH:(笑)Thank you.

BC:どういたしまして。君が僕の立場だったら同じ事するでしょ。
で、有名人の責務に話を戻すけど、
責任も負うけど素晴らしい経験にとても感謝しているって言ってたよね。
子ども時代や思春期、20代、そして今の30代の体験で思い入れがある事ってある?
君が感謝している事で。

TH:幸せな子供時代を過ごせて両親にはとても感謝している。
人生最初の10年はある意味一番人格形成に影響があると思う。
どうなるかわからない僕をずっと信じてくれた人たちにも感謝しているよ。

BC:学校で演劇の指導者とか同年代で導いてくれた人で特に感謝している人はいないの?

TH:チャールズ・ミルンという先生がいたよ。
僕はJourney's Endのプロダクションを1999年にエディンバラ・フェスティバル・フリンジでやったんだ。
ケンブリッジ大学に行く時に先生が僕にカードを書いてくれて、
「ケンブリッジに行ったら思い切り楽しみなさい電車に飛び乗ったりこれからの人生を楽しむんだ。
だけど、多分君はいつか役者になると私は思うよ。」て言ったんだ。
自分を信じていれば支えてくれる人たちがきっと現れる。それはとても価値があるんだ。

ケネス・ブラナーにも感謝している。
彼はとても実質的に僕を信頼してくれた。
僕はいつも彼に感謝しているよ、例え失敗作におわったとしてもね。

※このプロダクションはschool productionだったそうですが学生たちで制作する舞台のような感じ?
下の画像は2007年にブロードウェイで上演されたJourney's Endです。
ヒュー・ダンシーがスタンホープを演じていました。


そういえば、共演の話があったんですね。
ベネディクトはスタンホープ大尉役をオファーとありましたが、
1999年にトムヒが演じたのもスタンホープだったようです。
ベネディクト・カンバーバッチ&トム・ヒドルストン、戦時中を描いた映画で再び共演か?

BC:スゴイよ!でも、君はいい仕事をしたと思う。
Journey's Endのプロダクション、見たかったよ。きっと君はうまくやってのけたんだろうね。

TH:君がまだ僕を知らなかったころ、君の舞台を見たよ

BC:いつ?

TH:「ヘッダ・ガーブレル」でテスマンを演じてた。よく覚えてるよ。


若い!かわいー!!









BC:マジで!じゃ、そのあとすぐに君と会ったんじゃないかな。
君は最初のソーの撮影に行って、パーティがあったよね。
誰のパーティだったかは言わないけど、とにかく、僕が言いたいのは、
僕たち内輪の集まりで会ったわけだけど僕は、何こいつ、スゲーカッコいい、って思ったよ。
君はオセロの舞台が終わったばかりだった。

TH:マーベルユニバースに参戦してどうだった?

BC:何よりもマーベルの一部だというのが全てだと感じたよ。
コミコンに参加したことがあるんだけど、
作品を盛り上げてくれたファンにお返しするにはすごく良い方法だよね。
ちょっと怖かったけど。
ピンクフロイドになったような気分だった。
僕がハローって言うより早くファンのみんなが叫び出すような感じだったよ。
その様子には驚くばかりで思わず笑っちゃったけど、そのうち慣れるのかな。

(2014年ホビット)


(2016年ストレンジ)

どんなふうにユニバースが広がっていくのか、早く見たくてたまらないんだ。
僕も君たちの仲間になるんだよ!
それにしてもすごい役者たちがキャスティングされてるよね。
役者として今までで一番ハードだけど最高に楽しい仕事だ。
彼らは役者の正しい扱い方をよく知っている。
映画の題材は挑戦的でウィットに富んでいて笑いがたくさんある。
Dr.ストレンジは複雑でユーモアもある。だけどエキサイティングなキャラクターだ。


TH:My friend、この機会を作ってくれてありがとう。

BC:どういたしまして。お疲れ様でした。

TH:And, happy birthday!

BC:ありがとう。僕は世界の向こう側で君が良い夢を見れるように祈ってるよ。
じゃあ、ロンドンで会おうね。



以上です。
上手に訳せなくてすみませんです。
トムヒのユニセフは知らなかったです。かなり熱心に活動してるんですね。
そういえばアイスバケツもすぐにやり遂げてましたし。

それにしてもこの人は一体どれだけ様々な記事や本に目を通しているんでしょ。
ドラゴンスクール→イートン校→ケンブリッジ→RADAですもんね。
ウィリアム王子の先輩だとか。
英国の役者ってみんな何気にすごい学歴なんだもん。

(via @HiddlesFrance)

6 コメント

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こんにちは (マラカイト)
2016-10-28 15:38:27
トムヒとベネさん、信頼しあって素敵な友達でしたね。
だろうなぁとは思っていても、やはり文章で読むとダイレクトに伝わるような気がします。
こうやって訳してわたしでも読めるようにしてくださってありがとうございます。
お陰様でトムヒ目線がちょっとアップした感じです。
それから若い時のベネさんがもうかわいいのが半端なくてたまらないですね。ツルンとしてる。
トムヒはほおの感じがちょいちょい変わるけど若い時って画像検索してもそんなに違ってないような・・・
でも、今のベネさんがいい感じに年齢を重ねたのと並んでも大丈夫なんだからちゃんと老けたん…コホン
あ~~~ですよね。
二人並んだ画像。かっこいいです。これがあればおかずはいらねぇな。笑
お疲れさまでした。
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Re.こんにちは (dico)
2016-10-28 22:38:48
マラカイトさん
こんばんは!
最後までお付き合い、ありがとうございました。
私もトムヒ目線、急上昇です。
若いベネさんは本当にツルンて感じでしたよね。やっぱりかわいいなあ。
確かに、トムヒはあまり変わらないのかな。
でもトムヒはベネさんより若いんですよね。
そう思うと、ベネさんは最近やっと年相応になってきたという事で(笑)

このふたりのツーショットは私も大好きです。
これだけでごはん3杯いけますね~
いつかまたどこかで共演してくれることを願いましょ。
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Unknown (モグモグ)
2016-10-29 01:32:23
お喋りな二人の翻訳、お疲れ様でした。とても有り難いです。私、最近トムヒにちょっと、クラッとしておりまして、ヤバイんです。クリムゾンピークを見て、写真より動いた方が数倍魅力的だなぁって感心しまして。凄くエレガントですし、ちょっと女性の趣味がなんですけどね(笑)。まあ、ベネさんとは違う魅力ですけど、楽しみが増えて嬉しいです。これからもヨロシクお願いします。
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Re.Unknown (dico)
2016-10-30 00:28:54
モグモグさん
こんばんは!
最後まで読んでくださってありがとうございます。
クリムゾンピーク、私も見ました!クラッとする気持ち、よくわかります~
ヤバいですよ、このトムヒは。
これ、ベネさんが降板してトムヒになったそうですが、
正直、この役はトムヒで正解だったと思います。
だって妖艶がイメージだし・・・(言っちゃった)
女性の趣味はねー、ホントに。(笑)
私も最近トムヒの作品を見る機会が増えているし、楽しみが増えるのは嬉しいですよね。
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お疲れ様でした^^ (佳音)
2016-10-30 02:31:20
長いインタビューを訳して下さってありがとうございます^^

話の内容が演劇から時事まで実に深いですね。ここまで語り合える2人は素敵な友達だなあと思いました。

俳優さんには福祉に関わる活動をしている人が多いですね。ただでさえ忙しい中、そちらにも熱心に取り組んでいて感心します。

私はトムヒはロキで興味持ちましたけど、クリムゾンピークはほんと彼に合った役でしたね。さすがほんとの貴族です。

話は変わりますが、GNSのベネさんとエディ、ご覧になりましたか。もう可愛すぎて♪でも言ってることほとんど分からなかったので、きっといつかdicoさんが訳して下さるだろうと楽しみにしてます^^
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Re.お疲れ様でした^^ (dico)
2016-10-30 09:17:57
佳音さん
おはようございます。
拙訳を最後まで読んでいただいてありがとうございます!
ホントに、このふたりなら時間が許す限り延々と話せそうですね。

欧米にはNoblesse obligeという精神があるとどこかで読みました。
社会的地位や財力を手に入れた人には責任が伴う考え方があるらしいですよ。
だから有名な俳優さんたちは熱心に活動してるのかもですね。

クリムゾンピーク、ですよね~。
そうそう、身のこなし方もとても品がありましたよね。
天は2物を与えずどころか・・・世の中ってホントに不公平(笑)

GNS、まだプレビュー動画とGIFだけちょろろっと見ただけなんです。
エディとじゃれあってましたね~、早く見たいです!!
ふふふー、きっとやらずにはいられなさそうなので落ち着いたらトライしてみますね^^
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