That's awesome

海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

ハンニバルをついに見ました!

2015-03-04 07:37:35 | 映画 ミステリー・サスペンス

ハンニバルといえばハンニバル・レクター博士。
「羊たちの沈黙」は大好きなのですが、基本的には痛いのとかグロいのことが苦手なので、
羊たちの続編「ハンニバル」は途中で挫折しちゃったし「ハンニバルライジング」は見ようとも思わなかったし、
でも「レッド・ドラゴン」はエドワード・ノートンがウィル・グレアムを演じるというので
怖々と観てみましたが、これはすごーく面白かったです。
と言ってもそんなにレクター愛なわけではないのでドラマのハンニバルが話題になった時も、
マグヌッセン役のラース・ミケルセンの弟、北欧の至宝と呼ばれるマッツさんがレクター博士を演じているのと、
制作側がファンフィクどんどん作っちゃって、と言ってる事くらいしか知らなくて。(毎度そういう事だけは覚えているクズです)
今年からHuluで配信が始まっていたので何となく見始めたら、見事に嵌ってしまいました。はうー。

私はずっとレクター博士のスピンオフ的な内容かと思っていたのですが、
ウィル・グレアムとの出会いから始まるので「レッド・ドラゴン」の前日譚なんですね。
と、思っていたらS3で「レッド・ドラゴン」のシリアルキラー、ダラハイドが出てくるという情報があったので、
もしかしたら、現代版ハンニバルなのかも。そういえば、レクター博士もタブレットとか使ってるし。
ちなみにダラハイドはリチャード・アーミテージが演じるそうです。うわー。

もちろん本家のレイフ・ファインズさんもステキでした。

映画版のセリフや場面が思わぬところで出てきたりするのでニヤニヤできちゃいます。
原作を読んでいる人はもっとニヤニヤできるんでしょうね。

映画版、時系列としては、
ハンニバルライジング
レッドドラゴン
羊たちの沈黙
ハンニバル
になりますが、レッドドラゴンのラストが羊たちの沈黙に繋がっています。

それにしてもレクター博士と言えばアンソニー・ホプキンスなので果たしてマッツさんはどうなんだろう、
などと思っていましたが、ある意味ホプキンスさんより怖いレクター博士になってました。

そんなわけでネタバレは避けつつ、感想などを書いてまいりたいと思います。

まずはキャストから。
ウィル・グレアムasヒュー・ダンシー

イギリスの俳優さんですが、奥さまがクレア・デインズさんなんですよ。
ダミアン・ルイスも出演している、アルカイダを扱ったテレビドラマ「HOMELAND」に主演しています。
すごく面白いドラマです。
クレアさん演じるキャリーはCIAの分析官ですが、お顔立ちもアクションもかなり男前だなーといつも思います。
どちらかと言えば「FRINGE」のオリビア役、アナ・トーヴのほうが好みですが、私の好みはどうでもいいですね。
で、クレアさんがディカプリオの「ロミオ+ジュリエット」のジュリエットだと知ってびっくりです(失礼)


話がものすごく逸れました。
ウィル・グレアムは元FBIの優秀なプロファイラーですが優秀ゆえに精神を病んでしまい
現在はFBIアカデミーの教官をしています。
「レッド・ドラゴン」でウィルを演じたのはエドワード・ノートンです。

しかし、エドワード・ノートンが2代目で、初代はCSIの主任、ウィリアム・L・ピーターセンだったのも驚きです。
なのでヒュー・ダンシーさんは3代目です。ヒューさん、こう見えてももうすぐ40歳なのも驚き。

ハンニバル・レクター博士asマッツ・ミケルセン

カニバリズムの精神科医。
この方も3代目レクター博士です。2代目は説明不要なアンソニー・ホプキンス。

ホプキンスさんに比べるとかなりスマートでしかもオシャレでステキな博士ですが、
ホプキンス版の博士は目が合っただけで食べられちゃいそうですが(失礼)
マッツさんはやさしいハンサムさんなだけに別の怖さがあります。
すごく対極なキャスティングをしたのではなかろうか。

ジャック・クロフォード主任捜査官asローレンス・フィッシュバーン

私の中でこの方は未だにマトリックスのモーフィアスなんですけど。
今迄のクロフォードさんとは全然違うタイプのような気がします。
クロフォードさん、「羊たちの沈黙」ではスコット・グレンさんが演じていますが
イメージ的にはエリートで少々神経質な感じ。

ローレンスさんはどちらかといえば少々単純で頑固で熱いタイプ・・・いえ、褒めてるんですけど。

羊たちの沈黙から博士とクロフォード、そしてクラリス。

この映画のジョディ・フォスターはものすごい名演技なんですよね。
ホプキンスさんとのギリギリの駆け引きにも目が離せません。

他にハンニバルには欠かせない(笑)チルトン博士やレッドドラゴンで登場した記者のラウンズやカッツも登場します。
そしてアラーナ・ブルーム博士は今回主要人物になっています。
元心理学教授のFBIコンサルタント。ウィルとは同僚で友人です。


Xファイルのスカリー捜査官、ジリアン・アンダーソンがレクターのカウンセリングをする
ベデリア・デュ・モーリア博士を演じています。
今のところ謎の人物。

スカリーが好きだったのでついつい見とれてしまいます、などと書いていたら
Top Gearの今シーズンの有名人レースにジリアンさんがトライしたとの記事が出てました。
Gillian Anderson joins Simon Cowell and Benedict Cumberbatch in rare Top Gear club
↑ベネディクトの文字があるけど、ご本人は出ていません。

ウィル・グレアムは犯人に共感し犯人の視点となってプロファイルをする能力があるのですが、
FBIの捜査官を目指すも適性検査で不合格になり、捜査に協力しながらFBIアカデミーで講師をしています。
ある日、同じ年代の女性ばかりを狙う連続殺人事件の捜査のためにクロフォードはウィルに協力を求めます。
なかなか積極的に協力しないウィルにクロフォードはアラーナ・ブルームに相談しますが
ウィルの精神状態が不安定なので反対します。
クロフォードは彼女の師であるハンニバル・レクターにも協力を求め、
ウィルと対峙したレクター博士は協力を承諾します。
冒頭はこんな感じで始まり、レクターとウィルの出会いが描かれています。


このドラマの製作総指揮で脚本のブライアン・フラーさんはウィルとハンニバルのラブストーリーと言っていますが
ある意味そうなのかもしれません。ものすごく悲恋ですけど。
シャーロックとジョンは底辺にお互いへの信頼があり心が寄り添っていますが、こちらのふたりはもっと殺伐としています。

結局は犯罪者と司法の立場なので友情など成立はしないのですが、お互いが唯一の理解者でもあるのが悲劇です。
シャーロックとジョンはお互いを唯一無二だと認識していますが、このふたりの立ち位置はどうなんでしょう。
ルパンと銭形?(何言ってんだ・・・)

ウィルの共感能力はまず現場に行き様々な様子を観察し精神を集中させます。
そして時間を戻し、自分が犯人となって被害者殺害を頭の中で再現します。
「This is my design」
シミュレートが終るとウィルはこのセリフを言います。
日本語字幕だと「僕の見立て」になっていましたが、なるほど!です。
ノートン版ウィルグレアムのプロファイルはもう少し左脳的ですが、
ヒューダンシーは五感を使って犯行を再現する右脳的な能力なのかもしれません。

ウィルは人との交流を苦手としているのですが、相手が何者かわかってしまうからだと言います。
思えばシャーロックの推理もプロファイリングだと思うので、ウィルに共通するものがあります。
ただ、シャーロックの場合は人と交流しないと言っても凡人の相手は退屈だと思うだけで
対人スキルはちゃんとあるんですよね。
ウィルは人とはおつきあいしませんがたくさんの犬と暮らしています。
ウィルの同居犬です。


そして人と距離を置くウィルにレクター博士は容赦なくどんどん間合いを詰めていくので、
何となくシャーロックとジョンの関係を彷彿させてしまいます。
はっ!シャーロック好きな私なのでついついシャーロックの話になってしまいます。すみません。

S1はウィルに興味を抱いたレクター博士が、ウィルに対して友人として献身し信頼を得ていき、
いつも他人に壁を作って自分を守っているウィルも博士に対しては次第に心を開いていきます。

何かこうしてみると、この画像ずごく怪しいですね。コラじゃないんですけど・・・

同時にレクター博士によって人知れず追い詰められていくウィルの精神状態は崩壊寸前になります。
これはNBCハンニバルのサイトにあったのですが、ファンメイドかも。
でもS1のウィルはまさにこれです。誰か助けてあげて-!って叫びたくなります。

ウィルが誰とでも共感できる能力があるので自分の事も共感できるのかどうか、そこに興味を抱いたように思います。
果たしてレクター博士が敵なのか味方なのか・・・というような感じです。

ハンニバルなので毎回猟奇的な死体がガンガン出てきます。
最初の頃は挫折しそうになるんですが、だんだんと平気になってしまうんですね。慣れってこわい。
でも猟奇的な殺人もかなり芸術的に描かれているので映画版よりは全然大丈夫です。
どちらかといえば毎回繰り広げられる心理戦のほうが怖いかも。

レスター博士は通り魔のようなシリアルキラーではなく、嫌な奴、無礼な奴を主にターゲットにしていきます。
そういえばレッドドラゴンでも冒頭はオーケストラのコンサートに行った博士が、
下手なオーボエだったか忘れましたけど奏者に耐えきれずその奏者が食材に・・・という場面がありました。


タイトルも面白くて、S1はフランス料理にちなんでいるんですね。
E1は「Aperitif(アペリティフ)」食前酒の事です。
次は「Amuse-Bouche(アミューズ・ブーシュ)」食前酒とともに出されることも多い一口大のオードブル。
で、次は「Potage(ポタージュ)」
S2は懐石料理になっているようです。
「Sakizuke」とか「Yakimono」とかありました。

料理はもちろんですが、レクター博士のキッチンやダイニングなど美術にとてもこだわっているように見えます。
レクター博士のスーツも毎回素晴らしくて、内容は猟奇的なのに画面はとても美しいです。


そしてDVDにはアメドラならではの「Gag Real」、NG集が入ってるんですね。
私は持っていませんが、某動画で見ちゃいました。こういうの大好きなんです。


キリがないのでひとまずこの辺で終わりにします。

こちらはハンニバルのNBC公式サイトです。
画像もエピソードごとにありますが膨大です。さらにファンアートもたくさん載せています。
NBC HANNIBAL

こちらはスターチャンネル公式サイトです。
STARch HANNIBAL

And
タンブラーのハンニバルサイトです。
NBC HANNIBAL Tumblr



11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (モグモグ)
2015-03-04 15:16:31
dicoさん、こんにちは。ハンニバルご覧になったんですね。スターチャンネルとってて、見れる環境にありながら挫折してます。英国のホワイトチャペルなんかは、大好きなのに、どーも苦手で一話で挫折してまいました(泣)もうちょっとユーモワがほしい。時々はクスッて笑いたい(ワガママ)。でもリチャミさんがでるのですね。何時からでるんでしょうか。見逃さない様にしなくては。所でマーティンのファーゴ面白かった(バンバン人が死ぬのに面白いもないですが)です。マーティンは凄い俳優ですね。 あっちこっち飛びまくり、失礼しました。
返信する
Re.Unknown (dico)
2015-03-04 21:42:46
モグモグさん
こんばんは~、お久しぶりです!
モグモグさんはスターチャンネル見れるのですか。羨ましいです。
挫折・・・うん、わかる気がします(笑)
薄暗い話ですし、確かにユーモア皆無かも。違う意味でのユーモアはあるのですが。。。
一応、お笑い要員もいるんですけどね、クスっとまでもいかないです(笑)
リチャミさんはS3なのですが実は撮影中なんですよ。なので、先の長い話なんです。
スターチャンネルは今S2を放送してるんですよね。いいなー。
ファーゴ、面白いそうですねー。エミー賞とか結構いろいろとノミネートされてましたもんね。
そんなに人が死ぬんですか(笑)
マーティンはスゴイですよね。芸達者と言うか。
ファーゴもいつか見てみたいです。Hulu、頑張れ!
返信する
こんにちは (Sih)
2015-03-05 11:55:30
dicoさん、こんにちは
ハンニバル、ご覧になったんですね!
私も、映画と海外ドラマが好きなので。。。
気になるんですけど!
やっぱり、面白いですか?

シャーロックでさえ、『面白い、でもわかんない!』
と、何度も観てるうちに、『ベネディクト・カンバーバッチって。。。カッコいいんじゃない?!』
と思った一人なので、
ハンニバルは、手出しちゃいけない気がしてるんですよー(笑)
でも、ちょっと観てみたくなりました。

何回観たら、理解できるかなー?


返信する
ごめんなさい (Sih)
2015-03-05 11:59:35
すみません。
スマホから、投稿したら
最後が、変になってしまいました!
失礼しましたm(_ _)m
返信する
ハンニバル (佳音)
2015-03-05 20:42:58
Huluで4話まで観たのですが、「ウォーキング・デッド」にはまってしまったため、それから止まってます^^;

ハンニバルと言えば、やっぱり鹿の角ですね~。鹿を見てもハンニバルを想い出す始末^^;

グロいのはそのまんま~みたいな調理シーンと、素敵な料理が出てきても、この食材は…と想像してしまうことです^^;
あとキノコの培養も><

まだウィルと博士の心理戦みたいなとこまで行ってないので、「ウォーキング・デッド」を最後まで観たら続きを観ようと思ってます。
「ウォーキング・デッド」もグロさでは負けてないので、かなり慣れました(笑)

ヒュー・ダンシーさんの奥さん、クレア・デインズさんだったんですね。ディカプリオとのロミジュリ、素敵でした^^

「ファーゴ」は第1話を無料放送で、あとは某所で観ちゃいました。
これはほんとに面白いドラマでした。思わず画面のレスター(マーティン)に話しかけてしまうくらいはまりました。
マーティンと、ビリー・ボブ・ソーントンが演じる悪はタイプが全然違うんですが、二人が見事にそれを表現してて、さすがでした。

Huluに出るといいですよね!私もきれいな画面でもう一度観直したいです。
返信する
Re.こんにちは (dico)
2015-03-06 00:37:48
Sihさん
こんばんは!

ハンニバル、面白いですよー!
独特な世界観なので、好き嫌いがあるとは思うのですが、
もしこういうのが苦手でなければ、ぜひぜひ!
ヒュー・ダンシーってかっこいいんじゃない?と思う事、請け合いです。
沼的な意味で、手を出してはいけない種類かもしれませんけど(笑)

最後、いえいえー。わざわざありがとうございます~
返信する
Re.ハンニバル (dico)
2015-03-06 00:46:40
佳音さん
こんばんは!

ウォーキング・デッド、嵌りますよねー。一度見始めると止まらないんですよ。

鹿ですねー。鹿を見ても思い出しちゃうんですねー。うふふー。
食材とか、想像すると結構厳しい場面あります!
でもウォーキング・デッドが大丈夫なら、これも全然大丈夫ですよ(笑)
ゾンビの食べっぷりも容赦ないですもんね。
ウォーキング・デッドは私も最初はキャー!でしたが・・・本当に慣れって怖いですよ(笑)

ロミジュリ、良いですよね。ふたりとも美しすぎでした。
クレアさんはともかく、ディカプリオくんの変貌がね・・・(涙)

ファーゴ、おおー、やっぱり見るべきですか。
某所(笑)
実は私もハンニバルのS2は某所で見ちゃったのですが、画質が残念なんですよね。
きれいな画面で見たいのでちょっと我慢しておきます。
返信する
マッツ・ミケルセン (隆一)
2015-03-07 18:33:47
お久しぶりです。

マッツ・ミケルセンは
ダニエル・ボンドの007に
ヴィランとしてでいましたね。

ものすごい方法でボンドを拷問していたのが
衝撃的でした…。

マッツのレクター博士は興味があります。
あの声ですから,結構な迫力でよいかもしれませんね。


返信する
Re.マッツ・ミケルセン (dico)
2015-03-07 20:08:15
隆一さん
こんばんは!
お久しぶりです~。

ものすごい方法で拷問、ええー!それってカジノ・ロワイヤルですよね?
と、思ってググってみたら、マッツさんでしたよ。うわー!
これは、もう一度見ないとです、007。
すごくわかりやすい説明、ありがとうございます~
ものすごい拷問って言えばあれしかないですもんね(笑)

マッツさんの博士は氷のような冷たい恐怖があるし、そうそう、あの声なので迫力ありますよ。
ぜひぜひ、一度見てみてください。
返信する
こんばんは (Sih)
2015-03-08 01:06:27
dicoさん、こんばんは

家の近くの劇場で、本編前にハンニバルのDVD予告を
やってました。
大きな画面で観ると。。。迫力がありますね(汗)

サスペンス好きな友人が『何これ!?』と、食いついてました(笑)

海外ドラマって、本当にグロくて。
時々『うわぁー』と思うのですが。。。
スタッフは、警察から写真の提供を受けて
それを参考に作ってると聞いて、『だからか。』と納得してしまいました。

友人に、『ああいう(グロい)のを見ながら、ご飯を食べられるようになったら おしまいだね』
と言われてしまいましたよ(苦笑)
返信する

コメントを投稿