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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

The Guest

2015-07-24 07:50:21 | 映画 ミステリー・サスペンス

最近、ダウントン・アビーに嵌りましてダウントン関連のネットの海を彷徨っていて
ふと目についたのがこの映画「The Guest」。
ダン・スティーブンスの画像がすごくかっこよかったのと、
B級テイストのスリラー映画でしかも高評価だった事にとても興味を惹かれ早速観てしまいました。
ダン・スティーヴンスは今まであまり興味はなかったのですが、マシューがね、美味しい役どころなんですよ(笑)
え?今更?なんですけど。

TIFFで見たダンさんはちょっと痩せすぎと思いましたがこのダンさんはすごくかっこいいです。
ベネディクトの瞳は複雑な色合いがとても神秘的でキレイなのですが
ダンさんの色は透明感のあるクリアな水色でベネディクトとはまた違う美しさだなーと。

それはさておきこの映画、ものすごく面白かったです。
どのくらい面白かったかというと私が速攻で感想を書くくらいで。
そんなわけであらすじと感想です。

トレーラーです。
映画『ザ・ゲスト』予告編
THE GUEST UK Full Length Trailer

監督のアダム・ウィンガードが「ハロウィーン」と「ターミネーター」を見て
思いついたというこの映画は確かにかなりターミネーターです。
ハロウィーンは観た事ないので何とも言えませんがストーリーを見る限りこちらも要素を盛り込んでいる感じです。


イラク戦争で長男のケイレブを亡くし、その悲しみから立ち直れないでいるピーターソン一家。
ハロウィーン間近のある日、夫と子どもを送り出したローラのもとにひとりの青年が訪ねてきます。

デイヴィッドと名乗るその青年はケイレブと同じ部隊に所属し、
ケイレブから家族に最後の言葉を直接伝えるよう頼まれたと言います。

ローラは家に招き入れますがディヴィットの優しい物腰と遠慮がちな物言い、
そしてケイレブと一緒に写っている写真もあり、すっかり受け入れ、泊まらせることになりました。


しかし、帰宅した末っ子のルークやその姉のアナは打ち解けず、夫のスペンサーも受け入れませんでした。

左がアナ役のマイカ・モンロー。右側がルーク役のブレンダン・マイヤー。
ルークの演技は派手じゃないんだけど味があってすごく良かったです。

その夜スペンサーはアランという同僚が営業部長に昇進したことへの不満を愚痴っていくうちに
ディヴィットを気に入ってしまい、翌朝ここを発つというディヴィットに2、3日滞在するよう言います。

リーランド・オーザー。この方はリーアム・ニーソンの「96時間」に出演していますが、
賢くて手際のよい役とはうってかわって善人だけど器の小さそうなサラリーマンを見事に演じていました。

ルークは学校でいじめにあっていましたがそれを察したディヴィットが学校まで迎えにいき、
彼らのたまり場であるバーでいじめっ子たちをやっつけルークのハートをがっちり掴みます。
その場面の動画です。ターミネーター2な感じです。
The Guest - Bar Fight Scene (Full)

ディヴィットはいじめっ子たちにカクテルを振る舞うのですが、
女の子たちには「ブロージョブ(Blow job)」とてもここには書けない隠語のカクテル。
男子には「コスモポリタン」これは女性向けのカクテルだそうで、とってもバカにしています。

その夜、アナは母親に頼まれディヴィットを友人のパーティに誘います。
アナはドラッグの売人であるボーイフレンドとケンカをしますが、
帰りにディヴィットに慰められ、次第にアナも惹かれていきます。

バスルームでバッティングしちゃっている場面はサービスショットですか?(笑)
ダンさんはジムに通って身体を作り上げたそうですが、大変な努力なんでしょうね。

ここからネタバレを含みますのでご注意ください。




翌朝、アナは家の外で電話をしているディヴィットの話の内容を盗み聞きしてしまいます。
「追われているから別人になる必要がある。顔を変えてくれ。」
その内容に怪しんだアナは米軍にディヴィットの身元を確認します。

ディヴィットは火事で死んでいました、これをきっかけに「KPG社」に関連した組織が動くことになります。
米軍から報告を受けた軍警察のカーヴァー少佐はすぐに特殊部隊を引き連れてアナのところに向かいます。
「KPG社に何かあれば我々は終わりだ」少佐の言葉です。

ここでまさかのランス・レディック!
ランス・レディックといえばフリンジのブロイルズ少佐が真っ先に浮かぶ私。少佐が似合うのね。

その頃パーティで知り合ったクレイグに銃の手配を頼んでいたディヴィットは待ち合わせ場所に行きます。
クレイグの知人が揃えた銃を手に取ったディヴィットはそのままふたりを撃ち殺し、全ての銃器を手に入れます。

逃げるクレイグをものすごい遠距離から狙いを定めるディヴィット。只ならぬ戦闘力を感じます。
このあたり本当にターミネーターなディビットです。
その場面の動画です。
The Guest Gun Scene



ディヴィットが火事で死んでいた事を知ったアナは母親に話そうとしますが、
父親が帰宅してきたので機会を逸します。
父親の同僚が不審な死を遂げた事によって自分が営業部長に昇進したと言います。

一方アナはボーイフレンドのジークからクレイグが殺された事を知りますが、
ジークの車からクレイグを射殺した銃が出てきたこと、
更に部屋にドラッグが置いてあったことから逮捕されてしまいます。
アナはバイト先の友人クリステンのところにいき、ディヴィットの話をします。
クリステンのアドバイスでディヴィットの携帯電話の発信履歴の番号を写真に撮ってルークに調べてもらう事にします。

その頃ディヴィットとルークはハロウィーン用のジャック・オー・ランタンを作ります。

ナイフがよく切れないとディビットは自分のナイフで切りはじめ、
そのナイフを「自分の身は自分で守るんだ。」とルークにプレゼントします。

ジークの逮捕を知ったアナは家族に打ち明けますが父親に「ドラッグの売人だろう。」と逮捕は当然だと言われ、
アナはディヴィットの身元を確信したことを暴露しますが、「極秘任務だった。」とかわされてしまいます。


部屋に戻ったアナのところにディヴィットがやってきます。
自分はもう少ししたらここから出ていくからそれまでは我慢してくれ、とアナに言います。
この時のディヴィットは優しい表情から一転して「OK?」と怖い表情になります。
すごい緊迫感漂う場面です。

承諾するしかないアナが「OK」と言うと再び笑顔のディヴィットは
アナが作った「For David」と書かれたCDを見つけ「僕のために作ってくれたの?」と嬉しそうにしています。
こわーー。

しかしアナはあきらめません。
ルークにすべて話し、ディヴィットを調べるよう頼みます。


学校にきたルークはディヴィットの事を夢中で調べていますが
クラスメイトに「ホモ」と罵られ、ケンカになりルークはその生徒に怪我を負わせてしまいます。
学校に呼び出された母親のローラとディヴィットはルークから経緯を聞いた後校長室に入ります。
退学だという先生にディヴィットは「ルークはホモだと言われた。ヘイトクライムだ。訴えるよ。」
などと口先だけで校長を説き伏せルークは1か月間の放課後労働奉仕という処分になり、
更にディヴィットはルークに対するイジメをやめさせるよう校長に約束させます。


校長室から出てきたディヴィットにルークは話があるからとふたり場所を移動します。
ルークはディヴィットにアナから頼まれて調べた事を話します。
そして彼なりに推理したことを披露します。

クレイグを殺したのも父親の上司を殺したのもすべてディヴィットだと言う事。
そして整形外科で顔を変えて別人になろうとしている事。
ルークはとても頭がよく勘も良い事が伺えます。

ルークの話を聞いているディヴィットの表情が次第に真顔に変わってきます。
「でも僕は誰にも言わないから。大丈夫だから。」と言うルークに「なぜ?」と問うディヴィット。
「だって僕たち友達だろう?」とルーク。
これってルーク殺されるフラグじゃないかー!とドキドキした場面です。
ルークの言葉にしばし沈黙のディヴィットでしたが再び笑顔を取り戻し「そうか。」と言います。

そして、クリステンもこの事を知っているかも、とルークは言います。

洗濯物を干すローラのお手伝いをするディヴィット。ローラは彼に感謝していると伝えます。
そしてディヴィットが残りの洗濯物を取りに家に入ったところで部隊を引き連れたカーヴァー少佐がやってきます。

カーヴァー少佐はローラにディヴィットの写真を見せ居所を聞きます。
今、家の中にいると言った瞬間、かごを持ったディヴィットがこちらを見詰めていました。

部隊が戦闘態勢に入るとディヴィットもすぐに応戦します。
ハリウッド超大作な雰囲気の場面でダンさんめちゃめちゃかっこいいソルジャーです。

この場面の動画です。
The Guest - BADASS Shootout Scene (HD)

キッチンに隠れていたローラのところにくるディヴィット。
「僕は嘘をついていました。」と丁寧に謝るディヴィットに「ケイレブの友達ではなかったの?」と聞きますが、
「それは本当です。僕たちは同じ実験を受けていたんです。僕はあなたたちを守りにきたんです。」とデイヴィットは
これ以上は長い話になってしまうので、とローラを包丁で刺し殺してしまいます。
ここでも丁寧に謝るディヴィット。
そうしてディヴィットは撃たれた足をひきずりながらも少佐以外の隊員をすべて殺し車で逃げますが、
帰宅途中の父親、スペンサーと遭遇してしまい、ディヴィットはスペンサーも殺します。

このあたりのディヴィットの表情が「しまったなー、こんなはずじゃなっかたのに本当にごめんね。」という軽い表情で、
やってる事の恐ろしさとのギャップがシュールです。

少佐はダイナーでバイト中のアナを迎えにいき、車に載せます。
その入れ違いに店に入ったディヴィットはクリステンを撃ち殺すと手にした手りゅう弾で店を爆破させます。
手りゅう弾を手にしている表情も軽い軽いw


一方少佐はアナを乗せてルークを迎えに学校に向かう車の中で両親が死んだ事を伝え、
ディヴィットが軍事作戦の実験の被験者で、
自分や実験に危険が及ぶと守るために周囲を破壊するようプログラムされており、
それは自身でも止められない事だということを明らかにします。

学校に到着しますが入り口がハロウィーンの迷路になっていて、ルークはその先にいます。
何とかルークのところにたどり着くと、ルークと一緒にいた教師に先導してもらい
ルークをとともに再び外に出ようとしますが、既に学校に来ていたディヴィットに教師が殺され、
アナとルークを先に逃がした少佐も殺されてしまいます。
「自分を追ってこなければこんな事にはならなかったのに。」最後にディヴィットは言います。


アナはルークを物陰に隠すとディヴィットをおびき寄せ、少佐が持っていた銃でディヴィットを撃ちますが
足を刺されてしまい形勢逆転、アナは首を絞められます。
が、その時ルークから背後からナイフでディヴィットを刺します。
そのナイフはディヴィットから譲られたものでした。
倒れるディヴィットはルークに「よくやった。ちゃんと自分の身を守ったな。」と
ルークに笑顔を見せ親指を立てながら死んでいきます。
ここでもターミネータがw

学校から火が出てしまい、警察とともに消防車もやってきます。
無事に保護されたふたりは疲れ切った様子で学校を出入りするマスクを消防隊員を見つめています。
その時、奥から足をひきずった消防隊員が目に入ります。
その隊員はディヴィットでした。
「What the fuck?」と思わず叫ぶアナ。

ラストあたりの動画。
The Guest 2014 Climactic Ending Annie Anthonio

アナが叫んだところでこの映画は終わります。
結局ディヴィットの謎が明らかにされないまま終わるんです。

なかなか謎に満ちたいい感じの設定で極秘任務を背負った工作員な雰囲気のディヴィットですが
途中で方向性ががらりと変わり、ただ暴れて終わるというコメディチックなスリラーになっていました。
でもそこがまたいいんです。
実は極秘任務でーとかだったらありふれたただのハリウッド映画になるところを
B級テイストが加わって何とも薄っぺらくもバカらしい映画に仕上がっているような気がします。
いや、褒めてるんですよー。本当に。

特にラストのルークを迎えに学校にくる場面。
それまではアクション満載のシリアスなのに突然ハロウィーンの迷路とか!
しかもなぜか素直に迷路を進んでいく少佐。軍警察なのに。壊せばいいじゃないですか(笑)


映画のサウンドトラックがB級テイスト感をさらに増幅させているように思います。
監督も80年代の音楽を使用したとありましたが、まさに80年代の映画の雰囲気です。
特にラストのアナとの対決場面に使われている音楽がこの場面を何となくメロドラマっぽくしているような。

ディヴィットは追手がこなかったら、言葉通りにこの家族が抱えている問題を解決して、
(方法はアレですけど)静かに去っていったように思えます。
ケイレブとの関係や実験の内容(これはおそらく違法実験なんでしょうけど)など
謎が明かされない分、見る側がいかようにも考察できるところも楽しいかと思います。
果たしてディヴィットはサイコパスなのか、それとも実験の被害者なのか。
もしかしたら本物のターミネーターなのかも。不死身すぎるし。
「The Guest」訪問客を家に入れるときは気をつけてね、って事で。


これ続編とかあるんですかねー。
続編ができてもおかしくない作り方なので、作るんだったら早めにね(笑)

長くなってしまいました。
相変わらず文章の構成とかまったくなっていない私ですが、
ここまで読んでくださってありがとうございます。

The Guest公式サイト
The Guest公式英語版

実はフルムービーをYoutube見つけてしまいました。
字幕はありませんが・・・
The Guest - Full Movie English

アナ役のマイカさんとダンさん。
マイカさんかわいいです。

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