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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

12月いろいろ

2017-12-24 20:53:57 | BC_2017・2018
久しぶりに少しだけですがまとめです。

ベネディクトがグリンチの声を担当する「TheGrinch」のポスターが出ました。


どんな映画になるのかはまだわかりませんがポスターのグリンチが若いので
クリスマスを盗んだいじわるグリンチではなく、
なぜ、クリスマスが嫌いになったのか過去に遡ったストーリ-になるのでは、と言われていました。
公開は2018年11月の予定です。除日本・・・(泣)

こちらに記事があります。
First Poster For New Grinch Movie Starring Benedict Cumberbatch Debuts


「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」(Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald)
の撮影が終了したそうですね。やったー、わくわーく!
ダンブルドア役のジュードさんも出演されるそうです。

クイニー、かわいいー。
ジェイコブとクイニーも健在だったのが嬉しいです。
日本の公開は来年の冬の予定だそうです。1年後・・・・



Funko制作、ストレンジさんの動画がかわいい事になってました。
正確にはマントがかわいいんですけど。

Time to Unwind | Featuring Dr. Strange & Loki

そして、スタン・リーのクリスマスプレゼント。
インフィニティウォーの予習にも良さそうです。

スタン・リーがメリクリ!『アベンジャーズ』特別映像

これは11月にVanity Fairが公開した動画だそうです。
Benedict Cumberbatch Answers 22 Rapid-Fire Questions in 128 Seconds

内容はいずれまた・・・・

そして、
今日、行ってきました。最後のジェダイです。
この感想もまたあらためて書きます。


それではこの辺で。


Benedict Cumberbatch by Thom Yorke ラスト

2017-11-19 10:06:49 | BC_2017・2018
ダラダラと続きましたがこれで最後です。


その1→Benedict Cumberbatch by Thom Yorke その1
その2→Benedict Cumberbatch by Thom Yorke その2

その3→Benedict Cumberbatch by Thom Yorke その3
元記事はこちら。
Benedict Cumberbatch by Thom Yorke

拙訳、拙文をここまでおつきあいいただきありがとうございました。
とてもレベルの高い会話をしていると思われるので実力がまったく追いつきません。
無理に訳そうすると日本語が崩壊するので今回は多少端折りました。(今更・・・)


トム・ヨーク→TY ピンク字。
ベネディクト→BC


TY:君はトラブルから逃げる?それとも自分から突っ込む?

BC:僕は物事に対してとても思慮に欠ける情動反応をしてしまうんだ。
時々軽はずみな発言をするし。感情的になって判断力が鈍ってしまう。

TY:みんなに対する発言の事を言ってる?


BC:僕の発言は健康の話より反響がある。僕はただ仕事の話をしたいんだ。
僕たちは人から質問を受ける立場にいる。
彼らは仕事だけではなくそれ以上の事を知りたがる。

僕がペラペラと話せる領域に入りこむから僕はプライベートであろうと
世界情勢の話であろうと話過ぎてしまう。
僕よりもはるかに賢いであろう彼らから学んだ事は、
密室で静かに仕事をするのが最善だという事だ。

TY:君は道徳的な立場をとるたびに苦労してるよね。

BC:教会の説教壇から叫び、それで非難されても気にしない人たちもいるんだけど、
彼らは良い事もたくさんやるんだよ。人生が変わるよね。
時にはそれでバランスが取れることもあると思うんだ。


TY:仕事と言えば、役をもらってそのあとに「自分の手に余る。」と感じ、
投げ出したくなることはある?

BC:しょっちゅうだよ。でも失敗しなければ上達もしない。
でもそれはまったくの失敗ではなく、冒険的エンタープライズ。
正解ではないこともたくさんある。

最初の役の舞台は最高のディレクターのもと、最高のキャストたちと一緒に演技をした。
だけど僕はキャラクターに入り込むことができなかった。
自分で重圧をかけていたんだ。

TY:それはリハーサルの時?それとも本番で?


BC:本番だよ。迷いを感じた。あれは(ウジェーヌ・イヨネスコの)「犀」だ。
以前にも話したことがあるから、名前を出してもいいよね。

ひとつには 僕の考え方、そして自制心の鍛錬の準備ができていたとは思えない。
それをきちんと表現するツールキットを持っていたとは思えない。
かなり難しい演技で、最高に厄介なパートでうまくできたと思ったことは一度もない。
ある意味、ハムレットも同じだ。
だけどプロダクションとか他もことは関係なく毎晩のチャレンジは最高だった。

TY:俺たちが出会ったころだね。
君の楽屋に行ったのを覚えている。
声が疲れていたな。4週間ずっとマチネも続けてきたんだっけ?


BC:8週間だよ。

TY:君は感情の激しいセリフを舞台で並べ立て、それを何度も繰り返す。
朝起きて、走りまわり、そしてまたやる。俺だったら完全におかしくなってるな。

BC:あなたはそんなことないよ。(笑)
トレーニングで僕は乗り切るための基礎ができた。
あのスケールのプロダクションを大きな劇場でやるんだ。

万全を期した封切で声の調子を整えるために必死で頑張るよね。
舞台の時はいつも懸垂と腕立て伏せで身体を整える。
ハムレットは約3時間に及ぶ循環器系のワークアウトで精神的なダメージは気にしなかった。

TY:印象的だったよ。自ら仕事に打ち込む姿があった。
あと少し、Seventeen–style 風な質問があるんだ。
君はスリッパを持ってる?

BC:大量にあるよ。

TY:読書用の眼鏡は?


BC:持ってない。けど僕は近眼なんだ。
映画とかコンサートを見る時は眼鏡は必要だよ。
ヒップスターを気取っているわけじゃない、視力が弱いんだ。
コンタクトレンズのための検査があるんだけど、眼鏡店にいくための半休がとれないんだ。




TY:家中を歩きながらセリフをつぶやいたりする?


BC:もちろん。

TY:僕のガールフレンドもそうだった。
俺が家の中を歩いていると声が聞こえてくる。
で、俺は「一体何事だ?ああ、彼女はセリフの練習中なのか。」ってなる。
誰かが意味不明な事を口走っているみたいなんだ。


BC:セリフの練習をするために他の人のセリフも言ってた?
僕の父はやってたよ。おかしいよね。二人の父が話しているのが聞こえるんだ。

TY:笑ったり泣いたりの練習もした?
バスルームで「ハハハ」と笑ってるベネディクトのイメージがある。


BC:トイレで泣いたりしてたよ。
今は家族がいるし、お父さんが変人だったと困惑しちゃうからやってないけど。

閉ざされた空間でやることが重要だと思う。

きっかけを見つけることなんだ。
キャラクターの内面やバックグラウンドを必死に見つけようとしている。
でも、人生じゃないんだ。それをやると手に負えなくなる。
笑うのと泣くのは本当に似ていて、それは身体に起こる事だからね。

横隔膜の現象がよく似てるよ。
音楽家のように、音階をチェックして声をあたためないといけない。

TY:自分のエゴと良い関係にある?
君はやるべきことをやるために必要な事をやるよね。
だが油断していると同時に物事をコントロールするようになる。


BC:すごく良い言い方だね。そう、僕はそのバランスを見つけたんだと思う。
落とし穴もあるけど。僕以外の事に関しては感情的な反応を持ってしまうんだ。


TY:君はいつ仕事モードに?


BC:それは僕が取り組まなければならないことで、
重要な事を切り離し、他の人にどう思われようとエネルギーを節約する。

TY:仕事を家に持ち帰る?

BC:ドアを通り抜ければ家の事になる。
そうしなければひとつのことだけに囚われ、僕を愛してくれる人たちを傷つけてしまう。
そうなれば仕事にもダメージがある。

TY:また舞台の仕事をする?

BC:遠くない未来に向けて進行しているプランがある。今年ではないけどね。

TY:君は本を書くのか?君は書いている感じがしたんだけど、誰も指摘しないんだよ。

BC:あなたは正しいよ。でもスクリプトや小説の体をなしていないんだ。ひどく散発的だ。

TY:君が書いたものをどう思う?


BC:とんでもなく下手だよ。「これは誰のだ?」とよく思う。
その日の事や、人生の事、フィクションの時もある。
忘れたくない事についての時もある。
ひどいフランス語で書こうとしたりもする。

TY:フランス語上手いのか?

BC:全然だめだよ。でも僕の野望の一つだ。いつかフランス語が話せるようになりたい。
イタリア語とフランス語は知りたいと思う言葉だ。
イタリア語で「キス」は何て言うんだっけ?覚えられないんだ。

TY:Baci, baci.(バーチ、バーチ)

BC:Baci, baci.(バーチ、バーチ)

TY:Baci, Cumberbatch-y.

BC:これじゃ本当に「Seventeen」みたいだよ。これはカットして。

TY: こんな終わり方があるだろうか。




インタビューはこれで終わっています。
ラストはダジャレもどきだと思われますが微妙な終わり方でした。

度々出てくる「Just Seventeen Magazine」は英国のティーン向け雑誌のようです。
「Just Seventeen Magazine」で検索すると懐かしい人たちの表紙がいっぱい出てきます。






Benedict Cumberbatch by Thom Yorke その3

2017-11-17 07:06:13 | BC_2017・2018
続きです。

その1→Benedict Cumberbatch by Thom Yorke その1
その2→Benedict Cumberbatch by Thom Yorke その2

元記事はこちら。
Benedict Cumberbatch by Thom Yorke

誤訳等多々ありますがご容赦くださいませ。

トム・ヨーク→TY ピンク字。
ベネディクト→BC



TY:もうすぐ公開の「The Current War」ウェスティンぐハウスとテスラのバトルの映画だけど、
バンド仲間のエド・オブライエンがその関係の本を読んでしばらくのめりこんでいたよ。


BC:天才的な男たちが言葉の行き違いやエゴで類を見ないコラボレーションの機会を逸してしまうんだ。

TY:テスラが勝利したなら今とは違う地球になっていただろうね。

BC:彼はニューヨークに住むアウトサイダーでみんな彼のセビリアの発音がわからなかったんだ。
預言者のような話しぶりも役には立たなかった。
頭の中で考案したことを説明するんだ、ワイヤレスの充電システムをね。
でも模型を作らなかった。意思疎通の方法を知らないんだ。

夢想家がみんなやるように、現状などおかまいなしに説明する。
恐ろしい歴史は外国人だから、僕たちと違うからと繰り返し何度も彼らを無視する。

TY:でも彼が作り上げたものもあるよね?

BC:彼がやってきたことは僕たちの生活にとても影響している。
僕は彼の仕事をひとつ残らず忘れそうだよ。(2人で笑う)

彼は間違いなく、並外れた人物だ。
ウェスティングハウスはとても人道的でエジソンにはひどい欠陥がある。

電流戦争の和解、あるいは支配しようとした3人の男たちがいる。
エジソンはすべて所有しようとしていたし、
ウェスティングハウスは友情の絆を結び巨大マーケットに繋げようとしていた。
そしてエジソンのもとで働いていたテスラ、
エジソンはテスラのアドバイスを受け入れなかったから
ウェスティングハウスのところに行き関係を築いた。

テスラはウェスティングハイスに特許を譲った。
すごいよね。なんであろうと悲劇だ。



TY:ちょっとバカな質問をするよ。17歳のとき、君は断るのが上手かった?

BC:全然ダメ。

TY:(笑)運転は上手い?

BC:僕はとても優秀なドライバーだと思う。
運転中にキレたりするのは優越コンプレックスのようなものを抱えてるんだ。

TY:車の中で音楽を聴くのは最高だ。

BC:そうだね。あなたの実家の近くを走りながら
あなたのアルバム「ア・ムーン・シェイプト・プール」を最初に聴いたんだ。

TY:A plug!

BC:A plug. 素晴らしかったよ。初めて聴くときにはこの方法が良いね。

TY:車で聴くために書いた曲だしな。次の質問。すぐに信用する?

BC:うん。

TY:そうせずにはいられないんじゃないの?

BC:そうだとも言えるけど、そうじゃない時もある。
ジャーナリストと会談をして、いつもはしない話を答える、親友たちにさえ話さない事を。
最後になってすごい告白だとわかるけど、その影響については考えていない。

ジャーナリストをどれほど気に入っても出版の裏には編集や政治的なものが入る。
つまり基本的には彼らの記事にある話は彼らが形作っている。

だから言葉選びは慎重にならないろダメなんだ。
マスコミに対応する人たちもあなたに言っているだろうけど僕も今だに扱いが面倒だよ。

この件を友人と話すことができて良かったと思う。
だけど時々コーヒーを飲みながら親し気な笑顔を向けられると、
どう読まれるか何も考えずに話し始める時がある。

TY:わかった、君が窮地に陥りそうになったら俺が止めるよ、いいね?

BC:ありがとう、頼むね。
TY:君は天然なのか?
BC:その認識が僕にあるかどうかも怪しいけど。


続きます。

Benedict Cumberbatch by Thom Yorke その2

2017-11-09 22:48:10 | BC_2017・2018
続きです。

その1→Benedict Cumberbatch by Thom Yorke その1

元記事はこちら。
Benedict Cumberbatch by Thom Yorke

誤訳等多々ありますがご容赦くださいませ。

トム・ヨーク→TY ピンク字。
ベネディクト→BC


TY:19歳の子どもが申し込んだことが驚きだよ。
俺だったらきっと逃げてたか、酒や煙草を探してたよ。
君がその年齢でそんな経験をしたことにある意味妬ましいな。
人と違う人生に身を置いたんだからね。


BC:それはとても大きかった。先生の寛容さは今でも忘れない。
「自分を罰するな。君は北イングランドの大学生になるのだろう。
君が経験したことや楽しんだことは必要な事だ。
罪悪感や後悔の念を抱いて生きてはいけない。」僕はそう言われた。

TY:19歳で俺に教えてくれる人がいたらどうなっていたんだろうな。


BC:その年齢であなたは何をしていた?何かを探していた?

TY:高校を卒業後、1年休んでくだらない仕事をし金を稼いでデモテープレコーディングした。
それが退屈になって芸術大学に行き、完全に軌道を変えた。
芸術大学に夢中になった。初めてクリエイティブな人たちの過ごし肌に合っていると感じたからね。
だが、野心と執念は後に衰退していき、その人との関係も終わってしまった。
当時、俺と向き合い別の自分を引き出してくれたよ。

BC:そうなんだ。僕はまったく別の方向に行ったしまったよ、抵抗とかではないんだけど。
僕はパーティマニアになって、はじけ過ぎて体調を崩した。
あの体験をする以前の自分に戻ってしまったんだ。ものすごく退行した。



TY:君は今まで長い時間をかけて君の軌跡から君自身の痕跡を消したことがあるかい。
電車から飛び降りる必要がある感じたことは?
自分の軌跡をたどってみてもそうしたことに出くわしたことがないから君に聞いてみたんだ。

身体が活動停止したその日まで考えたことはなかった。
壊れてしまって長期間、停止しなければならなかった。
それから、俺は瞑想を研究し始めた。
そして俺はクッションの上に座り、ついに隠れていた自分自身を見つけた。
それは誰かが俺の頭にラジオを突き刺し、ボリュームをフルにしたみたいだった。
「Oh my god!」って感じだ。


BC:それを聞くために立ち止まったのは大きいね。
ずっと流れに身を任せ、最高に騒々しいもの、否定的なものは何であれ見つけ出したわけだから。

TY:スタジオで椅子に座り、すぐに仕事にとりかかると
「お前にはできない、無理なんだ。」と、声がささやき始める。
だから立ち止まらなければならなかった。解き明かさないとダメだった。


BC:僕もそういう意味で壊れた。
でもあなたの軌跡に驚くばかりだ。
絶え間ないレコード会社の要求にすべて応えてきた。
いろいろな意味で僕はスローペースなんだ。
取り組むべき事、本当に重要なことを切りわけ、他人がどう思おうとエネルギーは節約する。
つまり、あなたが全部をやることはないんだ。

TY:だが君は同じ業界に両親がいた。

BC:それにはすごく助けられた。でも彼らが経験してきたものは僕のとは違う。
僕はわがままな子役じゃなかったし、一緒に巡業したこともない。
でも彼らの世界を見てきたから、僕がどんな世界に入るのかはある程度知ることができた。

彼らはずっと変わらず僕の基礎となる源だ。
僕の人生においてのモチベーションは彼らに誇りに思ってもらうことだよ。
それでもある地点で続けることができなくなる。


続きます。

Benedict Cumberbatch by Thom Yorke その1

2017-11-07 07:25:10 | BC_2017・2018
Interview Magazineのトム・ヨークさんによるインタビューを訳してみました。
まだ途中なのでどうなるかわかりませんが・・・長いので少しずつUPします。

それにしても相変わらず難易度の高いインタビューでしかもアンサーが長文(笑)
毎度のことですが身の丈以上の英文翻訳ですので誤訳等多々ありますがご容赦くださいませ。
ご指摘など、ウェルカムです。

元記事はこちら。
Benedict Cumberbatch by Thom Yorke



ベネディクト・カンバーバッチがシャーロック・ホームズ、
ハリウッドで一躍有名になったBBCドラマの驚くほど洞察力はあるが
社会性に欠ける探偵の鹿撃帽を最初に被ってから7年よりもっと時間が経っているように思える。

ロンドンで生まれた役者がファンガールが取り付くスーパースターから脱却し、
着実に高評価の舞台や映画、そしてドラマに登場し続けているからだ。

生真面目と謙虚さを併せ持つ彼は空想的な世界でことのほか功を奏する。
スター・トレック・イントゥ・ダークネス(2013)のカーン、
ホビット(2012、2013、2014)のスマウグとネクロマンサー、
そしてマーベルのドクター・ストレンジ(2016)のドクター・ストレンジは
来年のアベンジャーズ・インフィニティウォーで戻ってくる。

地球に戻れば、カンバーバッチは天才の心に住む才覚がある。
ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジを親密に描写したフィフス・エステート(2013)、
翌年にはイミテーション・ゲームのアラン・チューリング
(彼はこの作品でゴールデングローブとアカデミーにノミネートされた。)
そして最近では来年公開のカレント・ウォーのトーマス・エジソン。

41歳の今、カンバーバッチは同世代で最も熟練し大望ある役者のひとりだ。
彼は控えめに言っても真面目な性格だが、彼の友人、
伝説のレディオヘッドのメンバー、トム・ヨークが、
どう焦点を合わせても人には様々なことが混在していると証明する。
(※この辺りはよくわからなくてかなり嘘っぱちです。ごめんなさい。)

トム・ヨーク→TY ピンク字。
ベネディクト→BC

TY:質問は順序とか無視でいくよ。ちょっとランダムになる。
君が19のときにダージリンの僧院で教えていた年から始めたいと思っている。
どうだった?

BC:亡命したチベット人のコミュニティで、ダージリンのはずれにある。
小さなヒル・ステーションの町だ。
僕は5人の教師のひとりだった。驚くことばかりだけど特別な経験だった。

TY:どのくらい滞在してた?

BC:5か月。
飛行機代と受講料を支払うために半年間雑用をこなした。
教師をするための費用ではなく体験するための代価だ。
周囲は僧侶ばかりでそこには彼らの生活があるんだ。

小さな僧院で最上階が聖堂だった。
僕は一番下のフロアで生活をしていたけど湿気がひどくて大きいクモもいたよ。
梅雨明けの時期だったかもしれない。
よく覚えてないんだけど、でも寒かった記憶がある。

そこは高地にあったから、
窓を開けると雲がドライアイスのように机を取り巻くんだ。
驚くほどの美しい自然が絶えず存在していて、
それは生命や自然、哲学など僧侶たちの生き方だ。



TY:滞在しただけでたくさんのことを吸収したようだ。
勉強する必要などないね。


BC:そうなんだ、浸透するように身についた。
僧侶たちの人となりが何よりのレッスンだった。

TY:それは究極の教えだ。

BC:そう。
最後には、彼らが何を話しているのか彼らが何のために何をしているのか、
自分は何をするべきか知りたいと思った。
授業が終わると僕は「どうしたらこの世界に深く入り込めるのか。」と考えていて、
もうひとりの教師と2週間瞑想したんだ。

TY:君は19歳だったけど、
一日にどのくらいクッション(座布団?)に座って自分と向き合ってた?


BC:かなり長い時間。4時間は眠って、ポリッジやシチューみたいなものを食べた。
瞑想はかなり真剣に集中した。
僧侶と一緒に訓練をした。啓示的だった。

説法、寓話、それに道具を用いて集中力を高めて瞑想する訓練をして、
そして悟りを開く。
ちょっとカルトチックでそれに緊張感もあって、
僕たち西洋人だけが横目でこっそりのぞいていたりした。

僕たちを監督していた人が僕たちがとても熱心だったと言っていた。
熱心すぎるとも。気持ちに余裕を持つべきだった。
でも、何かを始める機会になった。
僕はこんな経験ができたことにとても感謝している。


続きます。