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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock 3-3 His Last Vow その11

2014-02-22 16:48:46 | Sherlock S3E3
Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran


S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。

昨日は2月21日、221Bの日だったんですね。
私は昨日フランケンシュタインを観に行ってきました。221には関係ないですね(笑)
ちなみに今日は猫の日です。にゃんこも大好きです。

さて、遅くなりましたが続きです。
レンスターガーデンズでジョンがメアリーの正体を知った後、場面は突如ホームズ家に移ります。
なので、あれ?と思われた方、スキップしたわけではないですよ(笑)
あのシリアスな場面から一転してるんです。

クリスマスのホームズ家。
BGMは「Hark! The Herald Angels Sing」クリスマス讃美歌であのメンデルスゾーン作曲です。
ホームズパパは家の前の薪を運び、キッチンではホームズ兄弟とママがいます。
「頼むよ、まだ2時だ。少なくとも1週間はクリスマスやってる気分なのに何でまだ2時なんだ。苦痛だよ。」
マイクロフトが文句を言っています。
その奥でシャーロックが読んでいる新聞の見出しには「スモールウッド卿自殺」と書かれています。
エリザベスさんのダンナ様、自殺してしまったんですね。

「マイキー、これあなたのラップトップ?」とホームズママ。おー!マイキー出ました(笑)
「そうだよ、自由な世界の安全保障はこれにかかっているんだ。今はその上にじゃがいもが乗っているけど。」
「そんなに大切ならその辺に出しっぱなしにしないでよ。」
「なぜ、こんな事してるんだ。いつもはやらないのに。」
「だってシャーロックが退院したのよ。私たちにとってとてもハッピーな事じゃない。」
「私もハッピーなのか?それはチェックしてなかったな。」
「失礼な言い方しないで、マイク!」
「マイクロフトがママがくれた名前だから頑張って最後まで発音してくれないか。」
何、この母子漫才はw
そこになぜかビリーが「ミセス・ホームズ」と呼びかけてバンチを渡します。
「あら、ありがとね。」とバンチを飲みながら「なぜあなたがここにいるのかよくわからないんだけど。」とママに、
「僕が招待したんだ。」とシャーロックが言います。
「僕は彼の弟子なんです、ミセス・ホームズ。彼が死んだら仕事と持ち物を受け継ぐんです。」
ビリーの言葉に「違うよ。」とすかさずシャーロックが言うと、
「あ、そうだよね。少しばかり助手をしてるだけです。」とビリーに「それに近いな。」とシャーロック。
ビリーをずっと眺めてるママに「もし彼が殺されたりとかしたら。」とビリーが続けるので、
「そろそろ黙った方がいいぞ。」とシャーロックに言われ「わかった。」とちゃんと黙るビリーです。

「お前が連れてくる友達は愛らしいな。」と相変わらずシニカルなお兄ちゃんにママが怒り出します。
「やめなさい。あの子は誰かに撃たれたのよ。私が必ずそいつを見つけ出して恐ろしい目にあわせてやるわ。」
そして紅茶を手に取り「これはメアリーの分だったわ。すぐ戻ってくるからね。」とそう言いながらキッチンを出ます。
同時にシャーロックはカウントダウンを始めます。
「Count Down 7:36」

「メアリー、ここにいたのね。紅茶よ。」ママがメアリーにビリーが淹れた紅茶を渡します。
何とメアリーはホームズ家にいました。
その後ろでパパが暖炉に薪をくべています。
「もしお父さんがハナ歌を始めたらちょっと小突いてあげて。そうすればやめるから。」
メアリーは「The Dynamics of Combustion」というタイトルの本を読んでいます。燃焼力学という意味でいいのかしら。。。
「これあなたが書いたの?」とママに聞くメアリー。
「やだわ、昔書いたつまらないものだから読まなくていいわよ。数学も今ではひどく愚かなものに思えるわ。」
そう言いながら「ハナ歌やめなさいよ。」とパパに注意しながら部屋をあとにします。

パパの蝶ネクタイがクリスマス仕様でものすごく可愛いです!
「妻は完璧な変人だったけど天才だったんだよ。」とパパ。
「数学者だったんですか?」
「子供のためにすべてをあきらめたんだ。私は彼女と議論することもできないんだ。私は頭が良いわけではないからね。
でも彼女は信じられないくらいセクシーで魅力的なんだよ。」
「まあ。ではあなたが常識人なんですね。」
「君もだろう?」
そこにジョンが入ってきたのでメアリーは咄嗟に本を読むふりをします。
「あ、ごめんなさい。あの、僕は・・・」
「2人きりのほうがいいかな?」
「もし、差支えなければ。」
「もちろん構わないよ。私は向こうを手伝ってこよう。」

部屋の外にはシャーロックがいました。
「あのふたりは大丈夫なのか?」とパパが心配そうです。
「彼らにだっていい時もあれば悪い時もあるさ。あなたもよくわかってるでしょ?」コートを着ながらシャーロックが言います。

ここで場面は再びレンスターガデンズの最後の場面に戻ります。

「今すぐベーカーストリートに。」
221Bに戻るジョンとメアリー、そしてシャーロック。
心配して待っていたハドソンさんがひとりひとりに優しく声をかけます。
ここから先はずっと会話なのでここも会話形式にします。
Sはシャーロック。Jはジョン。MはメアリーにHはハドソンさんです。(そんなこと書かなくてもわかりますよね笑)
H「ジョン。メアリー。ああ、シャーロック。どうしたのひどい顔よ。」
S「あなたのキッチンからモルヒネを持ってきてくれ。僕のは使い果たしたんだ。」
H「モルヒネなんて持ってないわ。」
S「ならなんでここにいるんだ!」珍しくハドソンさんに大声を出すシャーロック。
H「どうしちゃったの?何があったの?」
J「いい質問だ。」
S「ワトソン夫妻がけんかを始めるところだ。だが早く終わらせてくれ。僕たちにはまだ仕事があるんだ。」
J「いや、僕は質問がしたいんだ。今まで僕が出会った人間はみんなサイコパスなのか?」
S「・・・そうだ。」ここでメアリーも頷きます。

↑「みんなサイコパス?」と聞かれ目をキョロっとさせてちょっと間をおいてから「そうだ」と答える、
シャーロックの顔がいつもの事ですが可愛いと言っちゃう私です(笑)そして頷くメアリーさんの表情も良いです。

S「これで解決だな。では・・・」
J「うるさい!黙ってろ。笑いごとじゃない。今回は違うぞ。」大声を出すジョンにハドソンさんがびくっとしてます。
S「僕は冗談なんか言ってない。」
J「君だ。」そう言ってジョンはメアリーの方を見ます。

J「僕が何かしたか?なあ、僕の何が君を引き寄せたんだ?」
S「全部だ。」
J「黙ってろって言っただろう、シャーロック。」
S「違う、本当に全てなんだ。君が今までしてきた事全てがこの結果になってるんだ。」
J「シャーロック、あと一言でもしゃべったらモルヒネも必要のないようにしてやるぞ。」
S「君は戦場に行った医者だ。君は郊外の町に住んだが1ヶ月もしないうちにコカインのアジトに乗り込んで、
ジャンキーを叩きのめした。君のベストフレンドはクスリで恍惚感を得るかわりに犯罪を解決してるソシオパスだ。
ちなみにそれは僕の事だ。ハロー。そして穏やかな大家さんは麻薬カルテルをやってた。」
H「私の夫のカルテルよ。私はタイピングしてただけよ。」
S「ストリップダンサーだった。」
H「もしあなたがYoutubeを観たんだったら・・・」ここでシャーロックはハドソンさんに被せるように叫びます。
S「ジョン!」

S「君はそんな生き方の依存症なんだ。君は危険な人物やそういった状況に異常なまでに惹きつけられるんだから、
恋に落ちる相手がその手の女性でも別に驚くことではないだろう。」

「でも彼女がそうだとは思わなかった。なぜ彼女なんだ?」
「なぜなら、君が彼女を選んだんだからだ。」

今回はジョンも自分と向き合うんですね。

続きます。

Sherlock 3-3 His Last Vow その10

2014-02-20 07:42:19 | Sherlock S3E3
Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran


S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。



セリフの中で地名などの名称が出てくると念のために実在するのかどうかネットで調べるのですが、
シャーロックの隠れ家として出てきた「Leinster Gardens」(レンスターガーデンズ)はWikipediaがあって、
シャーロックがメアリーに説明する内容もそれに沿ったものでした。
そして最後にちゃんとシャーロック「His Last Vow」の撮影に使われたと書いてありました。


アンダーソンが話していたシャーロックの極秘の隠れ家、
レンスターガーデンズに向かうメアリーは途中でホームレスに声をかけられます。
「小銭分けてくれませんか?おねーさん。」
「ないわ。」
「そんな事言わないで、おねーさんは他のみんなとは違うでしょ。」
そこでメアリーは足を止めて小銭を箱の中に入れるとその男に腕を掴まれます。
「シャーロックを探すルールはひとつ。彼があなたを見つけるんだ。」
そう言いながらメアリーに携帯電話を渡します。
ホームレスはビリーでした。
「あなた、今はシャーロックのために働いてるの?」
「路上生活はもうやめたんだよ。」ビリーがそう言うとメアリーは「そうは見えないけど。」
そこでビリーに渡された電話が鳴ります。シャーロックからでした。

「どこにいるの?」
「僕の姿が見えない?」
「私は何を探せばいいの?」
「嘘を。ありふれた風景の中に隠されている嘘のレンスターガーデンズはほとんど誰も気づかないし、
長年住んでいる人たちも見たことがない。
だがもし君が僕の考えている人間なら、それを見つけるのに1分もかからないだろう。
家だよ、メアリー。家を見るんだ。」
「どうして私がここに来ることがわかったの?」
「君は他の人が気にもとめない人間と話すとわかっていたからだ。」
「私は抜け目なくやってると自分で思っていたわ。」
「君は常に巧妙だよ、メアリー。僕はそれに期待してたんだ。僕は君がたどり着けるように情報を仕込んだんだ。」
つまり、アンダーソンは利用されちゃったって事ですね(笑)
そしてメアリーは目的の建物を見つけます。
「30秒だね。」とシャーロック。
「この建物は何なの?」
「ドアノブもなく、郵便受けもない。窓はペンキで描かれたものだ。23-24 レンスターガーデンズ。空き家だ。
ロンドンの地下鉄を作るために何年も前に取り壊されたが古い蒸気機関車の煙を排気するために壁の部分だけ残した、
見せかけの家だ。誰かを思い出さないか?見せかけだ。」
と、突然家の壁一面にメアリーの写真が映し出されます。

「ごめん、僕どうしても芝居がかっちゃうんだ。入りなよ、ちょっと狭いけど。」
「あなたはここを所有してるの?」
「うん、クラレンスハウスの人喰い女とのカードゲームで勝ったんだ。もう少しで僕は腎臓を失いかけたが、
運よくストレートフラッシュがきたんだ。あの女は大したギャンブラーだったよ。」
クラレンスハウスってかつてエリザベス女王の住居で今はチャールズ皇太子の公邸のクラレンスハウスでしょうか。
だとしたら人喰い女って英王室の人?このあたりの聖典ネタに関しては最後にまとめたいと思います。

中に入ると暗く細長い廊下の先にシャーロックらしき人影がありましたが会話はずっと電話のままです。

「あなたの望みは何なの?シャーロック。」
「メアリー・モースタンは死産だった。1972年10月の事だ。彼女はチズウィック共同墓地の墓の中にいる。
5年前、君は彼女の名前と誕生日をもらい、それ以来メアリー・モースタン本人になりかわった。
だから君にはそれ以前からの友人がいないんだ。」
ここでエピソード2の場面の回想になります。
「見たところ、君の方のゲストが少ないからもう少し何とかしてよ、メアリー。」
「友達はたくさんいるけどみんな孤児なのよ。」

現在。
「昔からあるテクニックだ。スキップコードだとすぐにわかる人種にはよく知られたテクニックだな。」
ここでエピソード1、ジョンが拉致された時の回想です。
「最初はただの聖書のスパムメールだと思ったけど、でも違うわ。これスキップコードよ。」
現在。
「そして並外れた記憶力」とシャーロック。
再びエピソード2の回想。シャーロックがショルト少佐の部屋番号を思い出せなかった場面です。
「なんで部屋番号を覚えてないんだよ。君は全部記憶してるんだろう!」と怒るジョンと、
「いくつか情報を削除する必要があったんだよ。」とシャーロックとの間をメアリーが走り抜けながら
「207号室よ」と教える場面です。

そして現在。
「あなたがゆっくりしすぎだったのよ。」とメアリー。
「君はどのくらい射撃がうまいの?」
「そんなに知りたい?」そう言ってメアリーは銃を出します。
「もし僕がここで死んで君の顔が前面に映し出されたビルの中で僕の死体が見つかれば、
スコットランドヤードでさえ、そこからちゃんとたどり着くさ。
僕は君の射撃がどのくら正確なのか知りたいんだ。さあ、見せてくれ。医者の妻であることに少し退屈してきたはずだ。」
メアリーはコインを上に放り投げるとそれを撃ち抜きコインに穴を空けます。
そしてシャーロックはメアリーの後ろ、廊下の先の人影と反対方向から姿を現します。
「それ見てもいい?」
「あれはダミーだったのね。そうね、よく考えるとかなり見え透いたトリックだわ。」
メアリーは床に落ちたコインをシャーロックの方に向かって蹴ります。
シャーロックはコインを拾うとかざしながら穴を見ます。
「それなのに6フィート向こうの僕を殺せなかった。僕を入院させるには十分だったが殺すには足りなかった。
ミスではない。荒療治だったんだ。」そしてシャーロックは「事件を引き受けよう。」と言います。
「何の事件?」
「君のだよ。なぜ最初に僕のところに来なかったんだ。」
「嘘をついていた事をジョンに知られたくなかったのよ。彼は傷つき、そして私は永遠に彼を失ってしまう。
そんな事をさせるわけにはいかないのよ、シャーロック。」
そこでシャーロックが踵を返そうとするので、
「お願い。どうかわかって。私には彼しかいないのよ。だからそんな事はさせないわ。」
だけどシャーロックは「ごめん、これはそんな単純なトリックじゃないんだ。」と言うと廊下の電気を点灯させます。

メアリーはうしろで廊下の先にいた人影が動き出す気配を感じます。
振り向くと、そこにはジョンがいました。

ちょっと!ジョンが!ジョンがかっこいいんです!このシリアスな場面ですみません。でもかっこいいし、どうしよう(笑)
表には出さない分、腹の底から怒っているジョンの表情がものすごく怖いです。
シーツらしきものを被っていたジョンはゆっくりと立ち上がると髪の毛を整え、そのままメアリーの近づきます。
どうも私は髪の毛をパサパサやるのが好きみたいです。

ジョンには言わないでとあれほどメアリーが言ったのにね。
でもジョンにとって危険かもしれないのに、そのまま黙っている事はできないシャーロックにとって、
ジョンはやっぱり一番なんですよね。ジョンにとっての一番はそうじゃないみたいなのが悲しいですけど(涙)

「さあ、話しあって解決してくれ。早急にね。」シャーロックが言います。


続きます。

Sherlock 3-3 His Last Vow その9

2014-02-18 07:19:21 | Sherlock S3E3
Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran

先日PCが故障してしまったのですが、おそらく原因は2月8日の大雪のあとの月曜日にPCを抱えたまま
思いきり背中から転んだのが原因のようです。
バナナの皮に滑って転ぶマンガのようにそれは見事にいきましたよ。

通勤途中だったので会社についてすぐにPCの電源を入れたらちゃんと起動したしその後も難なく使えていたのですが、
金曜日に突然意識不明になってしまいました(涙)ちなみに私のお尻にはしばらく痣が残りましたけど(笑)
皆さんもどうぞ気をつけてくださいね。


S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。


病院に駆けつけるメアリー。
「意識戻ったんだ、持ちこたえたよ。」とジョンに「本当?」とメアリー。
「ミセス・ワトソン。君はすごいトラブルに巻き込まれてる。」
「本当に?何故?」
「意識が戻った時、彼最初に何て言ったと思う?」ジョンの問いかけに首を振るメアリー。
「メアリーって言ったんだ。」
2人は笑いながら抱き合いますがメアリーの心中は穏やかではない様子です。
その頃マグヌッセンは例の部屋でメアリーのファイルを取り出し「悪い娘。本当に悪い娘だ。」と言います。

シャーロックが寝ているとメアリーがやってきます。
「彼には言わないで。シャーロック、私を見て。彼には絶対に言わないでね。」
意識が朦朧としているシャーロックはぼんやりとメアリーの姿を見ていました。


そして、朝やっと意識がクリアになってきたところに新聞記事が目に飛び込んできました。

「Shag a lot Holmes」(Shagはセックスの意味なのとSherlock Holmesをもじってヤリまくりホームズてな感じ?)
「ベーカー街で一晩に7回」そしてジャニーンがあの帽子を被った写真の見出し「彼は私に帽子を被らせるの」
新聞を見せながらジャニーン、
「私、家を買うの。あなたのおかげでかなりお金を儲けたのよ。復讐もできてお金も儲かるなんてこたえられないわね。」
「マグヌッセンに僕の情報を渡してないだろうな。」
「彼のライバルには渡したわ。彼カンカンに怒ってたけど。シャーロック・ホームズ。あなたは冷酷な裏切り者で、
人を操る最低な奴ね。」
「君もなかなか貪欲な日和見主義でゴシップにその身を売る女だな。」
「じゃあ、おあいこね。」
「そうだな。・・・どこに家を?」
「サセックス・ダウンズ」
「いいね。」
「ゴージャスよ。蜂の巣があるの。でもそれは取り除いてもらうのよ。」
ここでシャーロックが痛そうにするので、
「痛そうね。モルヒネを再開させたほうがいいわ。私、点滴の操作盤をいじっちゃったかもしれないし。」
「あとどのくらい復讐するつもりだよ。」
「ほんの少しだけよ。」
ここでシャーロックは手元にある操作盤でモルヒネの量を増やします。

「あなたにとってここは夢のような場所ね。クスリを点滴してもらえるんだもの。」
「仕事には適さないけどね。」
「しばらく仕事はできないでしょう、シャール。あなたは私に嘘をついてた。嘘ばかりだった。」
「僕たちの繋がりを利用しただけだよ。」
「いつ繋がったかしら。一度でもあればよかったのに。」
「結婚するまで待とうと思ってたんだ。」
「それは実現しないわね。」
ここ、シャーロックのヴァージン疑惑が再燃しそうな発言ですが(笑)
でもこれはシャーロックの思いやりかもしれないですね。
マグヌッセンのオフィスに侵入するために騙したわけなので、この上最後までというのはボンドじゃあるまいし、
彼なりに一線を引いた優しさなのかなと思ったりもします。

「もう行かなくちゃ。」そう言ってジャニーンは立ち上がるとシャーロックのおでこにキスをします。
「あなたにあまり長く話をさせてはいけないのよね。それと『The One Show』のインタビューがあるんだけど、
まだ話を作り上げてないのよ。」
その時のシャーロックの「Oh!」な顔が面白いです。
ドアのところでジャニーンは立ち止まり、「もうひとつ」と言います。
「あなたが私を騙さなければよかったのに。あなたがどんな男か知ってるし、私たち友達になれたのにね。
ジョンとメアリーによろしく伝えておくわ。」

ジャニーンが出ていくとシャーロックはモルヒネの量をゼロにします。
そうして目を閉じ、再び開けると目の前にはメアリーがいます。

「彼には言わないで。」メアリーの言葉です。
「メアリー・ワトソン。君は何者なんだ。」
メアリーが銃を撃った瞬間、シャーロックはマインドパレスから戻ります。

「シャーロックの感覚がどのくらい正常なのかわからないんだ。クスリで麻痺してるから何を話しているかよくわからないんだよ。」
お見舞いに来たグレッグに話すジョンはグレッグが携帯を手に持っているので
「あ、ここでは携帯使えないよ、知ってると思うけど。」と言うと、
「電話は使わないよ、ビデオを撮るだけだ。」とグレッグさんは弱ってるシャーロックを撮影するのが好きなんですね(笑)
しかし、病室に入るとシャーロックの姿はなく窓が開いていました。

「それで、彼はどこに行ったの?」ジョンと電話で話すメアリーが聞くと、
「このロンドンでシャーロックを見つけるなんて。神のみぞ知るだ。」とジョン。

「彼の隠れ家は3つある。パーラメントヒルズ、カムデンロック、そしてダグマーコートだ。」
ジョンと病院を後にしながら電話で話すレストレード。
「隠れ家は5つあるんだ。キューガーデンの中にある窓のない緑の家とハムスレッド墓地の傾いた墓だ。」
マイクロフトはレストレードにそう話すと手で「行け」と指示をします。

「ゲスト用の寝室。と言っても私の寝室だけど。彼にはスペースが必要だって事になって。」とモリーちゃん。ええっ!(笑)

「ビッグベンの時計の裏側よ。」とハドソンさんにメモを片手に聞き込みをするジョンが、
「それは彼のジョークだと思うけど。」と言うと「いいえ、そうは思わないわ。」とハドソンさん。

「レンスターガーデンだよ。そこが彼の極秘の隠れ家だよ。」とアンダーソンがメアリーに話します。
「そこは誰もしらないんだけど、ある夜に彼を尾行したのよ。」と一緒にシャーロックの部屋を捜索した女性が言うと、
「後ろを歩いてただけだよ。」とアンダーソンに女性も「そうそう、歩いてただけよ。」
それを聞いたメアリーの顔がちょっと怖いです。

221Bにレストレードとジョンがいます。
「シャーロックは誰が撃ったか知ってたんだ。銃創が胸の方なんだから誰が撃ったか見えてたはずだ。」とジョンに
「なぜ奴はそれを言わないか。自分でそいつを追跡しようとしてるからだ。」とグレッグ。
「そいつを守ってるのかも。」
「守る?なぜ?」
「或は、他の誰かを守ってるか。だけどなぜ気にかける?彼はシャーロック・ホームズなんだぜ?
彼がわざわざ守ろうとしてるのは誰なんだ。」
ジョンはそう言うとソファに座ります。座ってからそれが自分のソファだと気づいて2度見すると肘掛をポンポンします。

邪魔だからと撤去されたソファをシャーロックが戻した理由、いろいろ考えられますよね。
メアリーの正体にジョンが気づいたらきっとここに戻ってくる、という理由は私も考えましたが、
多分シャーロックはジョンの習慣で必ずそこに座るだろうと予測して、テーブルの上にこの後出てくるある物を置いたんだと思います。

「何かわかったら電話してくれ。俺に隠すなよ、ジョン。電話しろよ、わかった?」
レストレードはそう言って帰ります。
ハドソンさんが心配そうに「紅茶いる?」とジョンに言います。
「ハドソンさん、なぜシャーロックはここにソファを戻そうと思ったのかな。」
「ああ、そうなの。彼、またここにあなたのソファを戻したのよね。いいじゃない、その方がずっと見栄えがいいわ。」
ハドソンさんが話している時、ジョンはサイドテーブルの上に置いてある香水に気づきます。
それは三日月の形をした「Claire-de-la-lune」でした。

その瓶をじっと見つめるジョンに「どうかしたの?ジョン。」とハドソンさんが話しかけてると、
ジョンの携帯電話が鳴ったので「あなたの携帯じゃない?」と手に取ります。
そして「シャーロックからよ、ジョン。早く出て。」とジョンの目の前に電話を持ってきますが、
ジョンはずっとその瓶を見つめるばかりでした。


続きます。

Sherlock 3-3 His Last Vow その8

2014-02-15 08:55:27 | Sherlock S3E3
Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran

S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。


前回のモリーちゃんのセリフが難しくていつも以上に意味不明な文章になっちゃいましたが、
私ではあれ以上どうする事も出来ないので要約すると「後ろ向きに倒れないと死ぬわよ。」て事で流しておいてください。
そのうち日本語版が出たらこっそり直そうと思います(笑)


後ろ向きに倒れると突然アラームの音が鳴り響きます。
「この音は一体何だ?何が起きてるんだ?」
「あなたはショック状態になるの。そしてあなたは死んでしまうのよ。」とモリーちゃん。
「僕は何をすればいい?」
するとマイクロフトが現れます。
「もちろんショック状態を防ぐんだ。この馬鹿げた宮殿の中にはお前が落ち着くことのできるものが何かあるだろう。
それを見つけなさい。東風が来るよ、シャーロック。東風がお前を捕まえに来る。」

ここは聖典「His last bow(最後の挨拶)に出てくるセリフで、ホームズがワトソンに「east wind coming.」って言っているんですね。
ちなみにイギリスでは東風は嵐を連れてくるんだそうです。

シャーロックは更に階段を駆け下ります。
ある扉を開けるとドレスを着たメアリーがシャーロックを撃ちます。

「痛みを封じ込めるんだ。」マイクロフトの声が響く中、違う扉を開くとワンコが座っています。
そのワンコが「Redbeard」でした。
この名前はE2でシャーロックとマイクロフトが電話で会話をしている時にマイクロフトがこの名前を口にし、
今回はマグヌッセンがシャーロックの弱みとして認識していました。

「やあ、レッドベアード。ここにおいで。いい子だ。おいで。」
レッドベアードを呼んでいるシャーロックは時々子供の姿になっています。
そしてレッドベアードを抱き寄せながら大きいシャーロックが呟きます。
「あいつら、また僕の悪口を言ってるんだ。つまらないよ、レッドベアード。」
シャーロックの子供時代を妄想してちょっと涙なんですが、この場面、かわいくて大好きです。

突然その場で後ろに倒れるシャーロック。そしてそれはマグヌッセンの部屋で倒れるシャーロックとシンクロしています。
そこにモリーが現れます。
「ショック症状が起きなければ、痛みを感じるようになる。あなたの身体には穴が開いていてひどい内出血がおきているの。
痛みをコントロールする必要がある。」
モリーちゃんの言葉にシャーロックは再び階段を降りて行きます。

そして辿り着いた小さな円形の部屋でシャーロックは目に涙をためながら必死で「コントロール!コントロール!」と叫びます。

その時、部屋の隅にいた男に気づきます。モリアーティでした。
拘束服で繋がれたモリアーティがシャーロックのマインドパレスの最下層の一番奥に存在していました。

「お前。お前は痛みを感じたことがなかったな。なぜ感じないんだ?」とシャーロックに
モリアーティはゆっくりと振り向きながら言います。
「お前はいつも感じているな、シャーロック。」
そしてシャーロックに飛びかかりながら(鎖で繋がれているので届きません)
「でも怖がることはないんだ!」と言うと、苦しみだすシャーロックに
「痛み・・・悲しみ・・・喪失・・・死・・・全て良いものだよ・・・全てね。」と囁きます。

「シャーロック!シャーロック!聞こえるか?」
ここでマグヌッセンの部屋に戻り、ジョンがシャーロックの頬を叩きます。
「何があったんだ」ジョンの言葉にマグヌッセンがのっそりと起き上がりながら
「彼は撃たれたんだ。」と言います。マグヌッセン、生きていたんですね。
「うそだろう・・・シャーロック。誰が撃ったんだ!」ジョンは電話で救急車を呼びます。

マインドパレスではモリアーティがマザーグースを歌っています。
「It's Raining」の替え歌ですが子守唄のつもりなのでしょうか。
# It's Raining 「雨降り」
# It's Pouring 「土砂降り」
# Sherlock is Boring 「シャーロックは退屈」
# I'm Laughing 「僕は笑ってる」
# I'm Crying 「僕は泣いてる」
# Sherlock Dying 「シャーロックは死んでる」

「シャーロック!しっかりするんだ。シャーロック。」
救急車の中でジョンは懸命に話しかけます。

マインドパレス。
「さあ、シャーロック。ただ死ぬだけなのになぜできない?あとほんのひと押しなんだから、早くしろ。」

そしてシャーロックの心臓が止まります。

「死ぬってステキだろう?誰にも邪魔されないんだ。ハドソンさんは泣くだろうな。パパとママも泣くだろうな。
そして『あの女』も泣くだろうし、ジョンは泣いて泣いて大泣きするだろう。僕はジョンの事が何より心配だよ。
あの女房だし。君は彼を失望させるんだ、シャーロック。ジョン・ワトソンは間違いなく危険にさらされてるぞ。」
モリアーティの言葉にシャーロックが突然目をあけます。

そしてシャーロックが渾身の力で床を叩くと、生体モニターが反応します。
「まさかここで回復するわけじゃないよね?僕が何か言ったから?おい。」
モリアーティもびっくりです。
そしてシャーロックは部屋を飛び出して行きます。

力を振り絞って階段を上るたびに生体モニターの反応が顕著になっていき、
それを見た医者たちも治療を再開します。
そうして221Bの扉が見えたとき、シャーロックは息を吹き返します。


ジョンが危ないと聞いただけで生き返っちゃうなんて、一体どこの二次創作なんだと思いましたが(笑)
人間は死に直面すると自分の記憶からものすごいスピードで生き残る方法を探るそうです。
なのでシャーロックがマインドパレスを彷徨うのも理にかなっているんですね。
それにしてもまさかのモリアーティ。シャーロックはモリアーティも一番下のあんな小部屋に住まわせていたんですね。
今まで、シャーロックに関わる人がいろいろ出てきているマインドパレスですがジョンだけがいません。
これも今後何かに結びついてくるんでしょうか。

ここでようやく半分です(笑)
E1はその5までなのにE2はその9までかかってしまったのですが今回はその比じゃなかったです。
単純に計算してもその16まであります。ひえー!

続きます。

Sherlock 3-3 His Last Vow その7

2014-02-13 07:29:35 | Sherlock S3E3
Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran

S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。


マグヌッセンのオフィスに侵入する彼のPAと婚約するエピソードはグラナダ版の「犯人は2人」に出てくる
ミルヴァートンのメイドと婚約する話をアレンジしているようです。
国によって違うと思いますが一般的に「秘書」は肩書きではなく担当業務なんですね。
「Personal Assistant」や「office administrator」など外資系で多くみられるこの呼称は
ポジションとして名刺に記載している方も多いですが「秘書」はあまり見ないですね。
あくまで一般企業での一般秘書の話ですが。

で、秘書と言うと仕事ができてキレイで颯爽としているイメージですが実際はメイドと同じようなものです。
なので、現代版でメイドからPAに変わったところでなんら違和感はございません(涙)
スーツを着ててもやってる事は用務員です。
あ、全国の秘書さん、某企業のとある秘書の話ですので気を悪くしないでくださいね。

ところで失礼ながら、メアリーさんの殺し屋ルックは何となく迫力ないんですよね。
多分私の中の女性工作員やら殺し屋のイメージが最近アンジェリーナ・ジョリーなのでそう思うのかも。
何だかんだ言ってもアンジーさんはかっこいいし迫力ありますもん。

前置きが長くてすみません。
ここから本編です。


メアリーの姿を見てシャーロックはメアリーと出会った時に読み取った様々なテキストを思い出し、
その中の「Liar」(うそつき)を浮かび上がらせます。

「ジョンは一緒なの?」メアリーの問いかけにシャーロックが言葉を失っていると、
「ジョンはどこ?」と再び聞かれ「下にいる」と答えるシャーロック。
そこにマグヌッセンが「それで何をするんだ?お互いキスでもするのか?」と言いますが、
シャーロックはそれには答えずメアリーに話しかけます。
「そいつが君の何かを手に入れているのなら、僕に手伝わせてくれ。」
だけどメアリーは「それ以上1歩でも近づいたら私はあなたを殺すわよ。」と言います。
「いや、ミセス・ワトソン。」シャーロックのこの言葉に一瞬はっとするメアリー。
「君はそんな事はしない。」そう言いながらほんの少しだけ近づいた瞬間、メアリーの銃から弾が発射されます。

「ごめんなさい、シャーロック。本当にごめんなさい。」
「メアリー?」とシャーロックが言うのと同時にメアリーがマグヌッセンに銃を向けます。

そこで突然アラームが鳴り響き場面が暗くなり、どこかの階段を駆け下りるシャーロックの場面が一瞬映ります。

この階段は、ここからシャーロックは生き延びるためにマインドパレスを探り始める事を表しているんだと思います。

そしてすぐにマグヌッセンの部屋に戻りモリーが現れます。
「映画みたいに血が噴き出るわけではないし衝撃で後ろに吹き飛ばされるわけでもないの。」
そして突然明るい部屋に変わり、
「衝撃は広範囲に広がらず集束するからそのエネルギーはまわりにほとんど伝わらないの。
あなたがじっとしていたら弾は身体を突き抜けていく。」
そう言いながらモリーは目の前に横たわる死体の上にかけられたシーツを捲ります。
その死体はシャーロック自身でした。
「そうなると確実に死ぬから、だから集中しないとダメなの。」モリーちゃんそこでシャーロックを平手打ちします。
その瞬間、マグヌッセンの部屋にいるメアリーが見えます。

そして「集中よ」ともう一度平手パンチをして再び明るい部屋へ。
「あなたの有能なマインドパレスを使うために意識がなくなるまであと3秒だけあるから、だから考えるのよ。
さあ、あなたの死因は何?」
「大量失血だ。」
「その通り。だから全てがこのひとつの選択にかかってるのよ。前に倒れる?それとも後ろに?
どちらに倒れるか決めないといけないの。」

そこで場面はまたマグヌッセンの部屋に戻りアンダーソンも現れます。
「穴はひとつ?ふたつ?」とアンダーソンに「え?」とシャーロック。
「銃弾はまだあなたの中にある?それとも貫通した傷がある?銃にもよるけど。」とモリーが説明します。
するとシャーロックはいろいろな銃を思い浮かべ「これか?それともこれ?」と検証します。

「何という事だ、シャーロック。」
マイクロフトの声と共に彼の執務室に変わります。
「銃なんて関係ないだろう。バカを言ってはいけない。お前はいつもバカだったな。実に失望したよ。」
「僕はバカじゃない。」反論するシャーロックは子供の姿でした。

「お前はひどくバカな少年だ。ママとパパはとても苦悩していたよ。なぜなら銃は関係ない無いからだ。」
「なぜ関係ないんだ。」
「部屋に入った時に部屋中を見ただろう。お前が殺された時、お前の後ろには何があった?」
「僕はまだ殺されてないよ!」
「その確率が高いって事だ。小さな兄弟よ。」
ここで元のシャーロックに戻りマイクロフトとマグヌッセンの部屋にいます。

シャーロックの後ろには鏡がありました。
「もし銃がお前の身体を貫通していたら何か聞こえるはずだろう?」
「鏡が打ち砕かれる音だ。」
「お前はその音を聞いていない。だから・・・」
「銃弾はまだ僕の中にある。」
そこでアンダーソン「だから僕たちは彼を後ろに倒す必要がある。」
そしてモリー「同意するわ。シャーロック、あなたは背中から落ちる必要がある。」
アンダーソン「今は銃弾がボトルの栓になっている。」
モリー「銃弾が流血を止めてるの。」
アンダーソン「だが、もし圧力がかかったり衝撃を加えてしまうと銃弾を入射口から押し出してしまうかもしれない。」
モリー「それに背中に引力も働いてくれるわ。」
「今よ、落ちなさい。」

その瞬間、あのライヘンバッハのエピソードでシャーロックがバーツの屋上から飛び降りる場面と同じ曲がかかるんです。
モリーちゃんのセリフが「Fall, now」なのと、死に向かうシャーロックという事なのでしょうか。
でもこの曲聞くと心臓がドキドキしてしまうパブロフの犬な私です。
そしてシャーロックが後ろに倒れるんですが、下の画像わかります?

シャーロックが倒れていくのと一緒に部屋も傾いて奥にある植木が右から左に滑り落ちていくんです。
でも実際は、本当にシャーロックが倒れているだけで植木は陰で動かしているだけというちょっと複雑なトリックでした。

そんなわけで続きます。