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Sherlock 3-3 His Last Vow その10

2014-02-20 07:42:19 | Sherlock S3E3
Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran


S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。



セリフの中で地名などの名称が出てくると念のために実在するのかどうかネットで調べるのですが、
シャーロックの隠れ家として出てきた「Leinster Gardens」(レンスターガーデンズ)はWikipediaがあって、
シャーロックがメアリーに説明する内容もそれに沿ったものでした。
そして最後にちゃんとシャーロック「His Last Vow」の撮影に使われたと書いてありました。


アンダーソンが話していたシャーロックの極秘の隠れ家、
レンスターガーデンズに向かうメアリーは途中でホームレスに声をかけられます。
「小銭分けてくれませんか?おねーさん。」
「ないわ。」
「そんな事言わないで、おねーさんは他のみんなとは違うでしょ。」
そこでメアリーは足を止めて小銭を箱の中に入れるとその男に腕を掴まれます。
「シャーロックを探すルールはひとつ。彼があなたを見つけるんだ。」
そう言いながらメアリーに携帯電話を渡します。
ホームレスはビリーでした。
「あなた、今はシャーロックのために働いてるの?」
「路上生活はもうやめたんだよ。」ビリーがそう言うとメアリーは「そうは見えないけど。」
そこでビリーに渡された電話が鳴ります。シャーロックからでした。

「どこにいるの?」
「僕の姿が見えない?」
「私は何を探せばいいの?」
「嘘を。ありふれた風景の中に隠されている嘘のレンスターガーデンズはほとんど誰も気づかないし、
長年住んでいる人たちも見たことがない。
だがもし君が僕の考えている人間なら、それを見つけるのに1分もかからないだろう。
家だよ、メアリー。家を見るんだ。」
「どうして私がここに来ることがわかったの?」
「君は他の人が気にもとめない人間と話すとわかっていたからだ。」
「私は抜け目なくやってると自分で思っていたわ。」
「君は常に巧妙だよ、メアリー。僕はそれに期待してたんだ。僕は君がたどり着けるように情報を仕込んだんだ。」
つまり、アンダーソンは利用されちゃったって事ですね(笑)
そしてメアリーは目的の建物を見つけます。
「30秒だね。」とシャーロック。
「この建物は何なの?」
「ドアノブもなく、郵便受けもない。窓はペンキで描かれたものだ。23-24 レンスターガーデンズ。空き家だ。
ロンドンの地下鉄を作るために何年も前に取り壊されたが古い蒸気機関車の煙を排気するために壁の部分だけ残した、
見せかけの家だ。誰かを思い出さないか?見せかけだ。」
と、突然家の壁一面にメアリーの写真が映し出されます。

「ごめん、僕どうしても芝居がかっちゃうんだ。入りなよ、ちょっと狭いけど。」
「あなたはここを所有してるの?」
「うん、クラレンスハウスの人喰い女とのカードゲームで勝ったんだ。もう少しで僕は腎臓を失いかけたが、
運よくストレートフラッシュがきたんだ。あの女は大したギャンブラーだったよ。」
クラレンスハウスってかつてエリザベス女王の住居で今はチャールズ皇太子の公邸のクラレンスハウスでしょうか。
だとしたら人喰い女って英王室の人?このあたりの聖典ネタに関しては最後にまとめたいと思います。

中に入ると暗く細長い廊下の先にシャーロックらしき人影がありましたが会話はずっと電話のままです。

「あなたの望みは何なの?シャーロック。」
「メアリー・モースタンは死産だった。1972年10月の事だ。彼女はチズウィック共同墓地の墓の中にいる。
5年前、君は彼女の名前と誕生日をもらい、それ以来メアリー・モースタン本人になりかわった。
だから君にはそれ以前からの友人がいないんだ。」
ここでエピソード2の場面の回想になります。
「見たところ、君の方のゲストが少ないからもう少し何とかしてよ、メアリー。」
「友達はたくさんいるけどみんな孤児なのよ。」

現在。
「昔からあるテクニックだ。スキップコードだとすぐにわかる人種にはよく知られたテクニックだな。」
ここでエピソード1、ジョンが拉致された時の回想です。
「最初はただの聖書のスパムメールだと思ったけど、でも違うわ。これスキップコードよ。」
現在。
「そして並外れた記憶力」とシャーロック。
再びエピソード2の回想。シャーロックがショルト少佐の部屋番号を思い出せなかった場面です。
「なんで部屋番号を覚えてないんだよ。君は全部記憶してるんだろう!」と怒るジョンと、
「いくつか情報を削除する必要があったんだよ。」とシャーロックとの間をメアリーが走り抜けながら
「207号室よ」と教える場面です。

そして現在。
「あなたがゆっくりしすぎだったのよ。」とメアリー。
「君はどのくらい射撃がうまいの?」
「そんなに知りたい?」そう言ってメアリーは銃を出します。
「もし僕がここで死んで君の顔が前面に映し出されたビルの中で僕の死体が見つかれば、
スコットランドヤードでさえ、そこからちゃんとたどり着くさ。
僕は君の射撃がどのくら正確なのか知りたいんだ。さあ、見せてくれ。医者の妻であることに少し退屈してきたはずだ。」
メアリーはコインを上に放り投げるとそれを撃ち抜きコインに穴を空けます。
そしてシャーロックはメアリーの後ろ、廊下の先の人影と反対方向から姿を現します。
「それ見てもいい?」
「あれはダミーだったのね。そうね、よく考えるとかなり見え透いたトリックだわ。」
メアリーは床に落ちたコインをシャーロックの方に向かって蹴ります。
シャーロックはコインを拾うとかざしながら穴を見ます。
「それなのに6フィート向こうの僕を殺せなかった。僕を入院させるには十分だったが殺すには足りなかった。
ミスではない。荒療治だったんだ。」そしてシャーロックは「事件を引き受けよう。」と言います。
「何の事件?」
「君のだよ。なぜ最初に僕のところに来なかったんだ。」
「嘘をついていた事をジョンに知られたくなかったのよ。彼は傷つき、そして私は永遠に彼を失ってしまう。
そんな事をさせるわけにはいかないのよ、シャーロック。」
そこでシャーロックが踵を返そうとするので、
「お願い。どうかわかって。私には彼しかいないのよ。だからそんな事はさせないわ。」
だけどシャーロックは「ごめん、これはそんな単純なトリックじゃないんだ。」と言うと廊下の電気を点灯させます。

メアリーはうしろで廊下の先にいた人影が動き出す気配を感じます。
振り向くと、そこにはジョンがいました。

ちょっと!ジョンが!ジョンがかっこいいんです!このシリアスな場面ですみません。でもかっこいいし、どうしよう(笑)
表には出さない分、腹の底から怒っているジョンの表情がものすごく怖いです。
シーツらしきものを被っていたジョンはゆっくりと立ち上がると髪の毛を整え、そのままメアリーの近づきます。
どうも私は髪の毛をパサパサやるのが好きみたいです。

ジョンには言わないでとあれほどメアリーが言ったのにね。
でもジョンにとって危険かもしれないのに、そのまま黙っている事はできないシャーロックにとって、
ジョンはやっぱり一番なんですよね。ジョンにとっての一番はそうじゃないみたいなのが悲しいですけど(涙)

「さあ、話しあって解決してくれ。早急にね。」シャーロックが言います。


続きます。

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