明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



アルコール浸けで駄目な状態の、推理、恐怖小説のパイオニア、エドガー・ポーを制作するにあたり、飲酒により駄目々な人間はどういうものか、ということについては、充分過ぎる取材はしてある。充分すぎて、この余剰分はどうするのだ、というくらいである。 酔っ払いといえば、私がシャレにならない部分を避けてブログに書いていたら、なんだか愛嬌のあるオジサンに見えてしまい、一部に妙な人気が出てしまったKさんであるが、実態はそんな可愛らしい物ではないので、最近は書くのを止めていた。この64歳。娘ほどの歳の女性に岡惚れしてどうしようもない。 先日、彼女のことで私を誤解し、面と向かって“殺す!”といわれた。普通、面と向かってなかなか殺すといわれる機会はないだろう。酔って変身する人間は、おおよそ、普段は声も小さく、小心者ばかりである。しかも今回は馬鹿という下地があるので話にならない。 殺すと私にいっている時も、ロレツがまわらず、いったい誰を殺すのか、聞き返して、ようやく私と彼女を殺す、といっていることが判った。その後、昼下がりの人通りの多い永代通りの植え込みに、止めるのも聞かず、長々と立ちションをする64歳であった。 私は今度私に殺すといったら、顔面をグーで一発殴って良いと一筆書いてもらおうと思っている。その小さな可愛らしい団子っ鼻は、おそらく陥没してなくなっちゃうけどね。とでもいっておけば、自分を薩摩隼人などと意味も判らずいっている、どちらかというと小さな干からびたサツマイモは、ビビッて少なくとも私を殺すことだけは諦めてくれるに違いない。

※世田谷文学館にて展示中。

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