明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



今日はT屋のかみさんの誕生日である。私は朝食を食べに行くと、夜勤明けのタクシーの運転手の人たちとつい飲んでしまうので、最近朝は行かないようにしているのだが、先日61歳の誕生日を迎えたS運輸を定年のKさんに、大ファンのかみさんにケーキを買って届けるので写真を撮ってほしいと頼まれている。昨年はケーキに『○○命』と書いてウケたのはいいが、その部分を旦那や子供達に食われてしまったという。浜松までF-104戦闘機を撮影にヒマなKさんと行ったおり、舘山寺温泉に泊まり、布団の中で今年はケーキに何を書けば良いか悩んでいるので、私は『結婚してください』しかないよ。とアドバイスをした。Kさんの想いとは別に、私とすれば旦那と子供たちに食われて何が面白いかである。シラフの時のKさんは恥ずかしくて書けない、などとふざけたことをいうので、それしかないよ、と焚きつけておいた。 朝行ってみると、ケーキ屋に頼んだが、字数が多いと断わられ、結局かみさんの名前にしたという。そんなこと何とでもなるだろうと思ったが、Kさんにしてみれば店頭で『結婚してください』と頼むのが精一杯だったのであろう。そして紙に“ケッケッケッ”と書いてあり下に“結婚してくださいと”書いてあった。このケッケッケッというネズミ男の笑いみたいなのはKさんの照れ隠しなのか、それにしてもと思ったら、思わずドモってしまったKさんの純情表現?だったらしい。結局、旦那や子供たちに食われて笑おうという私の目論みは失敗したのであった。その後T屋夫婦と、子供2人とKさん私、常連の総勢7人で食事に行き、大いに飲んでお開きとなった。 帰り際Kさんが来年はどうしよう、と懲りずに訊くので、次はもう『子供産んでください』しかないでしょと答えた。字数のこともあるし、来年はもっとでかいケーキにしなよ。あそこ5人も子供いるんだからさ。

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