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明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



『虎渓三笑』は慧遠が仏教、陶淵明が儒教、陸修静が道教を象徴し、それが三人で笑う、すなわち三教一致、禅の精神を表現しているといわれる。これは実は後付けの解釈であり、ともう一つの解釈がある。慧遠は三十年山を降りない、という禁則を立てた、しかし尋ねてきた二人と夢中になって話合っていたのは真理についてであり、三人は真理について追求していたら石橋を越えてしまった。つまり悟りのためには、とらわれていた禁則などまるで役に立たない。それに気付いて三人は笑った。こちらが正解と私は思う。 そう考えると、メンバーは違うが、やはり三教を代表する三人が、酢の入った一つの甕を囲んでなめて酸っぱがっている『三酸図』は底が浅い。石橋の撮影場所が思い当たったので三笑図にしたが、これで良かった。 『三聖図』用の文殊、普賢両菩薩を撮影。これで後は虎に乗った豊干と阿弥陀如来で『三聖図』が完成となる。

 

 



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