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明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

初鴉  


小学四年の私がイメージした、横目でこちらを見ている曽我蛇足描くところの一休和尚が、竹竿の先にシャレコウベ掲げている作品が目の前に現れた。あの頃の私に、頭に浮かんだイメージは、どこにも消えて無くなってはいなかったぞ、と言ってやりたい。違う所といえば、小四の私の頭の中の一休は形、スタスタと草履の裏を見せて行進していた。一休の表情と、竹竿の先のシャレコウベが肝心、と初めから足まで作っていない。長方画面に上の方でシャレコウベがポツリと淋しいな。とそこでカラスを考えたら初鴉が正月の季語だった。これでシャレコウベのカラスと、酔い潰れた一休の枕元のカラスを配せば『初鴉』と『一休和尚酔臥図』の連作は完成となる。 残る未撮影作品は『布袋満腹図』『寒山拾得図』『三聖図』『虎渓三笑図』『四睡図』となる。そのうち寒山、拾得、豊干、虎が寄り添い眠る『四睡図』は写る所しか作らないが、虎を撮影し、それに合わせて造形の予定。

 



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