明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



芭蕉庵は、怪獣映画の縮尺でいうと、怪獣ではないけれど、大映の『大魔神』くらい、おおよそ人間が20メートルくらいになるのではないか。あの大きさが怖かった。今の怪獣は大きすぎて自然災害の怖さに近い。兵器の発達上仕方のないことであろう。サンダとガイラも怪獣としては小型のサイズ感がリアルであった。ガイラが人間を咀嚼し、洋服を吐き出す所など、あのサイズでないとあの嫌な感じはでなかったろう。 予定では明日、明後日位に、屋根から下の部分の外壁は完成させたい。同時に文机なども作っている。普段堅い物を削ることはないので、カッターの刃で充分だが、さすがに切り出し刀を使っている。何度か指を切り、血を滴らせているち大分慣れてきた。庭石など本物を使ってみたいが、河原にでも探しに行くべきだろうか。芭蕉庵は三軒の存在が確認されているようだが、二間だつたりそれぞれのようだが、制作中なのは一間のワンルームで押入などの収納もない。どうやら作られたイメージという訳ではなく、芭蕉は質素な侘びた生活を好んだ人物のようである。 人に説明しようと家の間取りを描こうとすると、しばしば紙面からはみ出る私が作るのであるから、ついアドリブというか行きたりばったりとなり、構造を含めた屋根は予定より後回しになってしまった。家からスムーズに出すためにも、屋根は固定せず、別々に運んで現場で固定したい。藁、茅葺きが、程よい縮尺の素材を思い付かず板葺きにしたので、所々ペンペン草を生やして、侘び住まいの演出に使ってみたい。来週は内装にも取り掛かりたい。



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