明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



25日発売の『タウン誌深川』は泉鏡花の特集である。鏡花は深川を舞台に、一連の〝深川物〟と呼ばれる作品を残している。以前、〝房総物〟と呼ばれた晩年の作品の中から『貝の穴に河童の居る事』をビジュアル化したが、作品のモデルとなる勝浦の神社に行ってみて、あまりに克明に現場を描写している事に驚いた。震災、戦災により、道路、川筋など変わってしまったが、鏡花を読んでかつての深川を偲んでみるのも一興であろう。今回は特別に表紙も担当したが、当時の海辺の町深川の雰囲気が出たのではないだろうか。表紙もまだ見ていないが、こういうことは、見る前に書いてしまうに限る。明日は表紙画像を載せられるだろう。 現場に行ってただパチリと撮って来たように見えなければならないが、実際はここをこうして結構大変だったんですよ、といささか格好の悪いマネが出来るのは、当ブログしかない。免許も持っていない私の前で、物流、トラックの話しばかりしているドライバー連中は、たまに私の話しをしても、はなから聞いていない。正月に10歳も年下のくせに、酔っ払って私の頭をペシペシ叩いた男は「好きじゃないとそんなこと出来ませんよ。」とぬかしながら、付き合いも10年になろうというのに私の名前を公彦という。誰だそいつは。好きな奴の名前くらい覚えておけ、という話しである。

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 アートコレクターズ(生活の友社)引用の美学 存在しないものを撮る 石塚公昭


『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube  


『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載12回『大つごもり 樋口一葉




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