◇ルージュの手紙(2017年 フランス 117分)
仏題/Sage Femme 英題/The Midwife
監督/マルタン・プロボスト 音楽/グレゴワール・エッツェル
出演/カトリーヌ・ドヌーヴ カトリーヌ・フロ ポーリン・エチエンヌ
◇晩年の生き方
カトリーヌ・ドヌーヴもそうだけど、どうしてフランスの女優は年取ると派手な格好になるんだろう?
結局、継子と和解するだけでなく人生の友達みたいになっていく物語はたしかにありきたりだ。けれども、頼れる男たちがいなくなってお金も家もなくなり、ギャンブルで食いつなげる内はよかったけど、病を抱えるとどうしようもなくなって誰かを頼らないと生きていけないようになってしまう。そんな老人の哀れと最後の見栄はよく出てた。
河川敷の家庭菜園にある桟橋に繋がれてた小舟に水が入りなかば沈んでいたのが桟橋に繋がれてからなんとか沈まずにいられたものの、ドヌーヴがキスマークだけの置き手紙を残していなくなったときにその舟がほとんど沈みながら静かに桟橋を離れてゆくのはドヌーヴの遠くない最期を案じさせてた。あざとい演出だけどね。








